佐渡の魅力を走って体感「佐渡ロングライド210」レポート!
目次
今年で20回目を迎えた「佐渡ロングライド210」が、2025年5月18日(日)に開催された。日本最長級の一周ロングライドイベントとして、全国から1500人以上のサイクリストが佐渡島に集結。島をぐるりと巡る210kmのコースを舞台に、強風のなか、熱い一日が繰り広げられた。
開催日:2025年5月18日(日)
主催:佐渡市、(一財)佐渡市スポーツ協会、佐渡汽船(株)、佐渡ロングライド実行委員会
公式HP:https://www.sado-longride.com/home/
島一周210km、達成感は格別
佐渡ロングライドと言えば、海岸線や山岳を含むハードな210kmコースが最大の特徴。荒々しい断崖や起伏に富んだ地形に加え、今年は強い海風が行く手を阻んだ。しかし、それを乗り越えて辿り着くフィニッシュは格別な達成感に満ちている。沿道やエイドステーションでの地元の方々の声援も、長丁場を支える大きな力だ。

島内の各地でこのような地元の声援があるのが佐渡ロングライドの魅力だ
2年ぶりの佐渡、そして天候の試練
筆者にとって佐渡ロングライドは特別な思い入れがあるイベント。2年前にサイクルスポーツ編集部に入って初めて取材に訪れたのがこの大会だった。前回は南国のような好天に恵まれたが、今年は雨予報となり、受付日の土曜日は小雨のちらつく天気となった。だが、大会当日は曇りのち晴れに好転。風は強かったが、気温は高すぎず、ライドにはちょうどいいコンディションとなった。今回は、大会翌日に初めて開催されるファンライドの「トキの里山グラベルライド」への参加も見越し、グラベルバイクを持ち込み210kmに挑戦。太めの38Cタイヤを装着したマシンで無事完走を果たした。周りを見ればロードバイクだけでなく、MTBやクロスバイク、さらにはママチャリで挑む猛者もいた。

新潟港から佐渡へはジェットフォイルで約1時間。揺れも少なく、快適な船旅を楽しめた

佐渡にも流行りのフォトスポットが登場! 常設ではなく、イベント時限定の特別設置だ

100km地点の両津エイドステーションにはストレッチブースが登場。専門学校の学生たちが丁寧にストレッチを行い、疲れた体を癒やしてくれた

エイドステーションでは、地元の子どもたちの「がんばってください!」という元気な声援に、思わず笑顔がこぼれる

2回目の佐渡ロングライドには、グラベルバイクのジャイアント「リボルト アドバンスド2」を投入。舗装路も快適に走れ、210kmのロングライドも難なくこなした
翌日は“アフター佐渡”でグラベル探訪
大会翌日は「トキの里山グラベルライド33km」にも参加。両津港を起点に舞台は佐渡の内陸部。水田、緑の山々、林道を駆け下りる爽快感。佐渡ロングライドとは違った“もう一つの佐渡”を発見できた。
お昼頃にフィニッシュすると「佐渡アウトドアベース」名物の「くいしんぼうハンバーガー」のセットが振る舞われ、グラベルライドで空腹のお腹が満たされ、大満足。これでエントリー費3000円は破格だった。

水田の中をゆったりと上っていくと、遠くに加茂湖と海が望める。淡水と海水が混じる汽水湖で、牡蠣の養殖が盛んな佐渡の名所だ

ボリューム満点の「くいしんぼうハンバーガー」は本当に絶品。佐渡を訪れたらぜひ味わってほしい名物グルメ。単品は1000円で購入可能
ゲストライダーは人気自転車系YouTuber「けんたさん」!
人気自転車系YouTuberの「けんたさん」も大会のゲストライダーとして参加。大佐渡を巡る130kmコースとグラベルライドを走り、ファンとの交流や撮影を行っていた。
「佐渡を半周するBコースは大自然の中を走る素晴らしいルートで、切り立った山々と海の景色、ほどよいアップダウンが刺激的でした。コースはもちろん佐渡なので間違いなしですね。特に印象的だったのが沿道の応援。たくさんの方が声をかけてくれて、温かさを感じました。リピーターが多い理由も納得です。エイドステーション(AS)の補給食も量がちょうどよく、自分のペースで補給しやすかったです。鷲崎ASのバナナにメッセージが書いてある“愛情バナナ”や手作りのパンもおいしかったですね。フィニッシュではストレートをしっかり走ってゲートを抜ける演出が気持ちよく、イベントの完成度の高さを感じました。あと、ストレッチサービスもありがたく、専門学校の学生さんとの交流も楽しかったです。」