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カンパニョーロ・スーパーレコードEPS12速登場!

昨年、いち早くロード用のリヤ12速コンポーネントを発表したカンパニョーロ。そのときは機械式変速のみだったが、1年後に電動変速でも12速を発表。さらに新ホイールシリーズ「ボーラWTO」に45mmハイトが追加された。

 
text:Takehiro Nakajima photo:campagnolo/Takehiro Nakajima

ロード屋としての威信

ここ数年筆者は、毎年カンパニョーロの新製品発表会取材に行っている。今年の会場はスペイン・ジローナ。カタロニア州にあり、バルセロナから北に100kmほどのところにある街だ。

昨年、12速の機械式コンポーネントが発表されたときに「EPSモデルはまだ?」と質問したところ、「まずは機械式変速でしっかりと基盤を作ってからEPSをリリースするんだ。機械式でできないことはEPSでもできない」という回答だった。その答えが今、目の前にある。機械式変速モデルではスーパーレコード とレコードの2グレードが12速であったが、EPSはスーパーレコードのみに12速が用意されている。

先月12速化を発表したスラム・eタップAXSは、1×仕様があったり、ギヤの歯数構成もグラベルからロードまで全域をカバーできるような商品構成を用意したりと、幅広い用途にフォーカスしている。それは、反面ホイールを含めて、全ての機材を刷新しないとならないというハードルもある。長年ロードバイクを楽しんでいるユーザーからすると取り入れにくいと感じる人がいるのもまた事実。

 




機械式のノウハウを基に12速EPS誕生

翻ってカンパニョーロは、今回あくまでロード用のコンポーネントとして愚直に電動化した12速を出してきた。いまだに なんていうトラディショナルなフロントギヤを用意しているあたり、スラムとは方向性が大きく違うし、それが差別化になっている。リヤディレーラーはあえてダブルテンションを維持しているところもしかりだ。これは純粋なロード用に特化したからできた決断だろう。加えて、ホイールは既存の11速モデルを流用できる点も大きな メリットといえる。これらは、カンパニョーロの〝うちはロード屋です〞という潔さの表れととれる。


昨年発表された機械式12速とは?


 

機械式変速と同じデザインのエルゴパワー



ディスクブレーキ用価格/7万5500円(税抜、ブレーキキャリパー込み)、重量/381g(ブレーキキャリパー除く)
リムブレーキ用価格/6万7000円(税抜)、重量/280g


エルゴパワーのデザインは、11速時代から大きくは変わっていない。「別の形状も検討したが、やはり今のデザインがベスト」というのが理由。ディスクブレーキ仕様はレバー先端にリザーバータンクを内蔵するので8mm長い。こまかいアップデートは行われている。ブレーキレバーがやや外側「ハの字」に開き、ブラケットのデザインも改良。ブレーキレバーのリーチアジャストやブレーキが効き出すまでの〝引きしろ〞調整機能など、ディスクブレーキに必要な機能を備えている。


 
ディスクブレーキ用
ディスクブレーキ用
リムブレーキ用
リムブレーキ用

ディスクブレーキはパッドの冷却機能を強化

ブレーキキャリパー/エルゴパワー価格に含まれる、重量/118g
ローター価格/7300円(税抜、ローター径は160mmと140mmともに同額)、重量/99g(140mm径)


ブレーキキャリパーはリム、ディスクともに昨年発表されたものと同じ。ディスクブレーキのブレーキパッドは改良が加えられており、矢印で示した部分にフィンが追加されている。これによって冷却性能が向上し、より安定した制動力を発揮する。ホイール着脱が容易なように、パッドには面取りがされている。

 

カーボンプレート採用のフロントディレーラー

価格/8万9000円(税抜)、重量/132g

11速モデルからプレート形状が変更され、特にインナープレートの形状変更により高い変速性能を実現。リヤのギヤポジションに合わせてオートトリムを行う。カーボンボディにチタンボルトで軽量化も忘れない。

 

11速EPSと融合したようなデザインのリヤディレーラー

価格/9万5000円(税抜)、重量/234g

プーリーおよびプーリーケージのデザインは機械式12速と同じだが、ボディ形状は11速EPSに近い。機械式12速で採用したエンブレイステクノロジー(トップ側に変速するにつれてプーリーケージが前方に移動する軌道を描く)でより多くの歯にチェーンが掛かってパワーロスを減らす。スラムとシマノがシングルテンション化する中、カンパニョーロはダブルテンション機構を維持している。

 

第4世代に進化したバッテリーとインターフェイス

バッテリー価格/5万8000円(税抜)、重量/135g
インターフェイス価格/2万6000円(税抜)、重量/33g
内蔵インターフェイス価格/2万4000円(税抜)、重量/11g


V4になったバッテリーは容量が10%アップしている。これは12速化されたことにより変速回数が増加しても走行可能距離が短くならないように対応したものだ。インターフェイスはステムまわりに取り付けるタイプに加え、バーエンドやダウンチューブに内蔵できるモデルが登場する。ANT+とBluetoothに対応し、専用アプリでシフトボタンの割り当てや、多段変速の段数セッティングも可能。

 

リムブレーキ仕様価格

ディスクブレーキ仕様価格

問い合わせ先

カンパニョーロジャパン
https://www.campagnolo.com/JP/en