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ベテラン勢が圧勝! Raphaスーパークロス野辺山2017

8回目を迎えた野辺山シクロクロスこと『Raphaスーパークロス野辺山2017』は、好天に恵まれて今年も大勢のシクロクロスファンが来場した。イベントのハイライトとなる男子エリートのUCIレースでは、海外のベテラン勢が圧倒的な強さを見せつけた

シクロクロスが盛んなチェコのベテラン選手が野辺山初参戦!

野辺山CXに初参戦したチェコのエミル・ヘケレ(スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)
 
長野県南佐久郡野辺山高原の滝沢牧場で、今年も11月25日、26日に人気のシクロクロス・イベント『Raphaスーパークロス野辺山2017』が開催された。昨年は直前の降雪で極寒バトルになったが、初日は好天に恵まれ、気温は最高4度Cで風は冷たかったが、日差しが暖かく心地よい一日だった。

前日の会場設営時には一時雪が降り、当日は午後になっても日陰は地面が凍っていたが、野辺山名物の泥セクションは意外と乾いていて、プログラムが進むうちにコースが踏み固められてラインが出来上がっていた。

イベントのハイライトとなる男子エリートのUCIレースには、今年は38歳で現オーストラリアチャンピオンのクリストファー・ヨンゲワールド(フランダース・Jブラッド)と、チェコのエミル・ヘケレ(スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)が初参戦した。

シクロクロスがとても盛んで、元シクロクロス世界チャンピオンのズデネク・シュティバルも輩出したチェコの選手が野辺山に参加するのは初めてだ。ヘケレは3月で40歳になった大ベテランだが、11月5日にチェコのターボルで開催されたUECシクロクロス欧州選手権にチェコ代表として出場し、36位で完走していた。
 
男子エリートのスタート。最前列では何事もなく定刻にレースが開始したのだが…
 
110人もの選手が出走した初日の男子エリートは、スタート時間までに全ての選手が招集スタッフに呼ばれないアクシデントが発生した。ロードレースとは異なり、スタートラインでのポジションがレースの勝敗を左右するシクロクロスでは、ゼッケンナンバーの順に並んでスタートする。

しかし、あまりの大人数にスタッフが慣れていなかったせいもあったのだろうか、スタート時間までに全員のコールが終わっていなかったのだ。通常であればスタート時刻を遅らせる措置が取られるが、スタートライン前方のチーフコミッセールに状況が伝わっておらず、競技は定刻にスタート。後方ではコールを受けてスタートエリアに入ったばかりの選手や、まだコールを受けていない選手たちが慌てて防寒着を脱ぎ捨て、集団から遅れてスタートしなければならなかった。

 

オーストラリアチャンピオンがスタートからアタック!

スタートから飛び出して独走を開始したクリストファー・ヨンゲワールド(フランダース・Jブラッド)
オーストラリアチャンピオンのヨンゲワールドも38歳のベテラン選手
ピットから声援を受けるヘケレ      
スタートから独走していたヨンゲワールドだったが、すぐにヘケレが追いついて来た       
 
定刻通りにスタートの合図が出された集団の最前列から最初に飛び出したのは、オーストラリアチャンピオンのクリストファー・ヨンゲワールド(フランダース・Jブラッド)だった。彼は第1コーナーの落車に巻き込まれることもなく、後続に10数秒差を付けて先頭を走り続けた。

それを後続グループから追撃に出たのは、ライトグリーンのジャージが映えるチェコのベテラン、エミル・ヘケレ(スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)だった。彼はヨンゲワールドをじわじわと追い詰め、残り6周で追いついた。

38歳のヨンゲワールドと40歳のヘケレが圧倒的な強さで先頭を疾走する後方では、米国のアンソニー・クラーク(スクイッドバイクス)、竹之内悠(東洋フレーム)、日本チャンピオンの沢田時(ブリヂストンアンカー)、オーストラリアのギャリー・ミルバーン(スピードバーゲン☓マープ)が3位争いの走りを余儀なくされていた。

先頭では残り3周でヘケレが独走を開始し、2位のヨンゲワールドに30秒差を付けて初優勝を飾った。フィニッシュラインでは、ライバルに大差を付けた勝者にだけ許される観客とのハンドタットをする余裕すらあった。「テクニカルなコースだったが、良いレースができたよ」と、ヘケレは日本での勝利を喜んでいた。

3位争いのグループからは、終盤に竹之内とクラークが抜け出していたが、最終コーナーに先頭で現われたのは竹之内だった。彼は観客の大歓声を浴びて3位に入り、表彰台の最後の1枠を勝ち取った。

初日は2位に終わったオーストラリアチャンピオンのヨンゲワールドが2日目のレースを独走で制し、今年の野辺山CX男子エリートはベテラン2人が勝利を分け合った。
 
 
追走グループを引く米国のアンソニー・クラーク(スクイッドバイクス)  
先頭を走り続ける40歳と38歳のベテランコンビ 
昨年につづいて2度目の来日だったキャメロン・ベアード(キャノンデール p/b シクロクロスワールドドットコム)
米国期待の若手選手であるベアードはまだ弱冠19歳だ
ヨンゲワールドがバニーホップを見せると観客から大喝采が起こった 
独走で最後のホームストレートに入り、観客とハンドタッチを交わすヘケレ   
野辺山CX1日目は40歳のヘケレが独走で圧勝した 
1日目に2位だったヨンゲワールドは、2日目に優勝した
3位でゴールする竹之内を、観客は大歓声で迎えた    

ラファ・スーパークロス・野辺山 男子エリート結果[UCIレース・クラス2/長野県野辺山高原・滝沢牧場特設コース]

【DAY1/11月25日】
1 エミル・ヘケレ(スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ/チェコ)1時間02分43秒
2 クリストファー・ヨンゲワールド(フランダース・Jブラッド/オーストラリア)
3 竹之内悠(東洋フレーム/日本)
4 アンソニー・クラーク(スクイッドバイクス/米国)
5 小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム/日本)
6 沢田時(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム/日本)
7 ギャリー・ミルバーン(スピードバーゲン☓マープ/オーストラリア)
8 ケビン・ブラッドフォード(SET・コーチングドットコム/米国)
9 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム/日本)
10 ポール・レーデンバッハ(フランダース・Jブラッド/オーストラリア)
15 キャメロン・ベアード(キャノンデール p/b シクロクロスワールドドットコム/米国)
 
【DAY2/11月26日】
1 クリストファー・ヨンゲワールド(フランダース・Jブラッド/オーストラリア)57分27秒
2 エミル・ヘケレ(スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ/チェコ)
3 ギャリー・ミルバーン(スピードバーゲン☓マープ/オーストラリア)
4 アンソニー・クラーク(スクイッドバイクス/米国)
5 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム/日本)
6 ケビン・ブラッドフォード(SET・コーチングドットコム/米国)
7 竹之内悠(東洋フレーム/日本)
8 小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム/日本)
9 横山航太(シマノレーシングチーム/日本)
10 キャメロン・ベアード(キャノンデール p/b シクロクロスワールドドットコム/米国)
(http://www.uci.ch/cyclo-cross/results/)
 
ラファ・スーパークロス・野辺山 男子エリート1日目の表彰台 
左から2位のヨンゲワールド、優勝したヘケレ、3位の竹之内  
優勝者ジャージが小さくて着るのに手こずるヘケレ?!

女子エリート1日目は米国のラネルズが初優勝、シングルスピードは最速店長が圧勝!

34選手が参加した女子エリート1日目は3選手での闘いを制し、カラフルなジャージを身にまとった米国のサマンサ・ラネルズ(スクイッドバイクス)が初優勝した
女子エリート1日目の表彰台。左からオーストラリアのエイプリル・マクドノー(フランダース・Jブラッド)、優勝したラネルズ、3位に入った今井美穂(CO2バイシクル)
シングルスピードは今年も仮装大会!
シングルスピードを究極のエアロスーツ(?)で圧勝したのは第7代最速店長の筧五郎(56サイクル)!
シングルスピードの表彰台。この時、気温は3度C…
シングルスピードを盛り上げてくれた仮装ライダーたちが表彰台で恒例の記念撮影 
シングルスピードが終わる頃にはすっかり踏み固められていた野辺山名物の泥セクション
去年とちょっとデザインが違う赤いカウベル。マグカップと新発売のニット帽は午前中早い時間に売り切れたそうだ…
今年の野辺山はいつもより暖かかった…とは言え最高で4度C。やっぱり焚き火はうれしい
来年の野辺山も楽しみだなあ… ♪

過去の野辺山シクロクロス レポート

2011年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/28690

2012年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/28720

2013年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/28745

2014年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/29213

2015年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/56177

2016年→ http://www.cyclesports.jp/articles/detail/72422
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Raphaスーパークロス野辺山2017