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悪天候でさらに盛り上がる! 野辺山シクロクロス2014

今年はイタリアU23チャンピオンも参戦。土砂降りで泥沼コースになった初日の模様をレポート
 

最高のシクロクロス日和?!

5年目を迎えた人気のシクロクロスイベント『Rapha野辺山高原シクロクロスレース2014』が、11月29日に長野県南佐久郡野辺山高原の滝沢牧場で開幕した。
 
2日間の日程で開催される野辺山シクロクロスには、今年も大勢の参加者と観戦者がやって来た。初日は朝から土砂降りになり、コースは文字通りの泥沼になってしまったが、「最高のシクロクロス日和!」を合言葉に、みんなドロドロのレースを楽しんでいた。

シングルスピードのお祭り騒ぎが雨雲を吹き飛ばした!

初日は午前中の最後に大人気の仮装レース、シングルスピードが行なわれた。スタート前にはまだ雨が降り続いていたのだが、思い思いの仮装でキメてきた参加者がスタートラインに集まり始めると次第に雨は止み、太陽まで顔を出した。
 
シングルスピード参加者たちの馬鹿げた仮装に、空まで笑い出したのかも? 彼らのお陰で午後は雨に悩まされることはなかった。

泥沼? 川?? 野辺山史上最高のコースコンディション

午後にはすっかり天気がよくなったが、会場はコースだけでなく、いたるところが泥沼になってしまっていた。天気予報でも土曜日は雨になっていたので、今年は来場者も少ないかと思われたが、その人気は悪天候くらいで揺らぐものではなかった。
 
シクロクロスを愛する大勢のファンは早朝から集まり、人気の泥Tシャツもグリーンのカウベルも、午前中にすべて完売。参加者も観戦者も、ドロドロになりながらも笑顔が絶えないのが野辺山シクロクロスだ。
カウベルは初日で売り切れたが、今年初お目見えのビールグラスは2日目も販売される。残り少ないのでお早めに!






野辺山シクロクロス名物のフライオーバーは、スポンサーがTREKになり、ブラックに生まれ変わった







米国ミネアポリス発ブランド『ALL CITY』が野辺山シクロクロスに出展。2日目はレースにも参戦するそうだ

UCIレースはイタリアU23チャンピオンが圧勝!

初日に開催された男子エリートと女子エリートのUCIレースは、どちらも今年初めて招待されたASD・セッレイタリア・グエルチョッティに所属するイタリアU23チャンピオンが独走で圧勝した。
 
男子は19歳のジョエーレ・ベルトリーニ、女子は20歳のアリーチェ・アルツッフィ。2人とも1週間前に滋賀で開催された関西シクロクロスのマキノラウンドで優勝し、野辺山に乗り込んでいた。
 
エリート男子はスタートから飛び出した米国のザック・マクドナルド(サイクロクロスプロジェクト2015)とベルトリーニの一騎打ちになるかと思われた。しかしマクドナルドはメカニカルトラブルで棄権したため、ベルトリーニの独走になった。
 
男子エリートは71人が出走したものの、8周回すべてを走りきった完走者がたった12人という厳しい結果に終わった。その闘いの壮絶さを物語るかのように、フィニッシュラインで倒れこむ選手もいたほどだった。
 
 
ベルトリーニとの熱いバトルを演じたマクドナルド(後方)はメカトラに泣いた。2日目の活躍に期待したい







ゴール地点で倒れこんでしまった沢田時(ブリヂストンアンカーシクロクロスチーム)







表彰式のあと、2位のティム・ジョンソン、3位の山本和弘と一緒にセルフィーを撮るベルトリーニ。将来が楽しみなイタリアチャンピオンだ
 
信州シクロクロス/野辺山高原ラウンド 結果
11月29日/UCIレース・クラス2/長野県野辺山・滝沢牧場特設コース) 
 



★野辺山シクロクロスは2日目も盛りだくさんなスケジュール!
★UCIレースのセカンドバトルも開催!
 

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