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ヨネックス・カーボネックスをよく知る3人が語る魅力とは? 森本誠 編

国産ブランド「ヨネックス」が誇るロードバイクフレーム「カーボネックス」。このバイクを駆って活躍する人にその魅力を聞く。

第1回は、最強ホビーヒルクライマーの森本誠氏。ヒルクライマーの頂点、全日本マウンテンサイクリングイン乗鞍を連覇中なのはもちろん、今年台湾で開催された難関ヒルクライムレースKOMでは、日本人最高位でフィニッシュ。闘いの相棒として、なぜカーボネックスを選んだのか。


 
text:浅野真則 photo:ヨネックス
presented by yonex

長距離と激坂ヒルクライムの要素を持つ台湾KOMでは、カーボネックスの軽さやしなやかさが生きた ――森本誠


Q:今シーズンからカーボネックスに乗られ、マウンテンサイクリングin乗鞍では3年連続8回目の優勝を実現されました。また、台湾KOMでもアジア人最上位の8位に入られました。乗り続けるうちに何か印象が変わった点などあれば教えてください。

森本:そうですね、乗り始めたころは、これまでの軽量・高剛性を売りにするバイクとは違い、柔らかいという印象を持ちました。BB周りの適度なしなりを感じたり、快適性が高いなと思いましたが、もう9000kmほど乗ってますので、最初のころに感じた柔らかさも全く感じなくなりました。


Q:カーボネックスのセールスポイントとして、森本さんは軽さと快適性を挙げていらっしゃいました。まずは軽さについてうかがいたいのですが、今まで森本さんが乗られてきたバイクの中で、カーボネックスは重量面でいかがですか?

森本:重量に関して言えば、カーボネックスは間違いなく最軽量ですね。フェルトF1(2007~2012)は、フレームのみで800g程度ありましたし、スーパーシックスエボ(2013)も正確に測ったわけではないですが、750g程度はあったと思います。


Q:今年の乗鞍ではカーボネックスは森本さんをどんな場面でどのようにアシストしてくれましたか?

森本:なかなかダイレクトにその恩恵を感じるのは難しいですが、フレームの軽さはレース全体でプラスにはなっていたはずです。また、最後のスプリントに脚を残せたのは、カーボネックスのしなりを活かした構造の賜物かもしれないですね。最後のスプリント中、ゴールを目前にしてチェーンを落としてしまったのですが、その原因も脚がかなり余っていて、インナートップまでギアを入れてしまったのが原因でした。


Q:快適性の高さが生きたということですね。

森本:そうですね。今年出場したロードレースでは、全日本では脚が残せて完走+最後少し見せ場を作れましたし、レーシングバイクにしては快適性が高いと思います。ニセコクラシックでは中盤の勝負どころで脚をつってしまい結果は残せませんでしたが、このレースを制したのは同じカーボネックス乗りの田崎さんでした。このことからも、カーボネックスは単なるクライミングバイクではなく、長距離レースで通じる総合力の高いバイクであるとは言えると思います。
 

Q:森本さんはレースでゴキソのホイールを使われていますが、カーボネックスとの相性はどうでしょうか? 特によいと思う点、印象に残る点があれば教えてください。

森本:カーボネックスは超軽量フレーム、片やゴキソは重量級ホイールです。フレームが軽いので、UCI規定重量が問われるレースでは軽量コンポーネントのスラム・レッドを使っても規定重量をクリアできるのはメリットと言えるでしょう。

乗り味は全体としてとても滑らかなフィーリングです乗り味は全体としてとても滑らかなフィーリングです。と言っても、ここ数年はずっとゴキソを使用していて、カーボネックス×他社ホイールを試してみての感想ではないのですが……。

自分の場合、高剛性タイプのカーボネックスHRではないのでフレーム剛性は適度なレベルですし、ゴキソも剛性が高い方ではないので、やはり長距離を走った後、ヒルクライムやTTのような高強度一定走の後の脚やカラダへのダメージは少ないと思います。ただし、生粋のスプリンターにとっては、フレームは高剛性タイプのHRの方が相性がいいかもしれません。


Q:台湾KOMはレースの総距離が90km近くあり、序盤はロードレースのようなハイペースで進み、終盤は激坂が続くとうかがいました。これまでのお話をうかがっていると、まさにカーボネックスの持ち味が生きるコースだったのではないですか?

森本:おっしゃるとおりです。序盤からラスト10kmまではまさにロードレースのような展開でして、ここで脚をいかに温存できるかが鍵になります。カーボネックスの振動吸収性は抜群だと思いますが、ゴキソもベアリングへの衝撃を吸収する構造をとっていますので、長い距離を走った後のダメージの蓄積という観点で言えば相乗効果が出ているのかもしれません。

一方、ラスト10kmは富士あざみヒルクライム級の激坂が待ち構えていて、勾配変化も大きいんです。ここではダンシングを適宜織り交ぜ、ペースを作っていくのですが、ここではカーボネックスのバネ感や軽さが生きたと思います。


最新レースの動向も踏まえ、カーボネックスの魅力を生き生きと語ってくださって参考になりました。ありがとうございました。

 

プロフィール

■森本 誠

2017年からカーボネックスを駆り、マウンテンサイクリングin乗鞍で史上最多タイの8回目の優勝を達成。国内の主要ヒルクライムレースのタイトルを総なめした“山の神”。

フレーム重量650g、しなりを生かした高い推進力 ラケット開発の技術も生かした純国産カーボンフレーム

カーボネックスは、バドミントンやテニスのラケットで世界的な知名度を誇る日本のスポーツブランド・ヨネックスが送り出した純国産のカーボンフレーム。ラケット開発で培ったテクノロジーをはじめ独自のテクノロジーを駆使し、ノーマル仕様でフレーム重量650g(Sサイズ、未塗装)という軽さを実現しつつ、フレームのしなりを生かして推進力を生み出すパワー伝達性能や快適性を高い次元で兼ね備えているのが特徴だ。

カーボンフレームは、カーボン繊維を樹脂で固めたカーボンプリプレグを組み合わせて作られるが、ヨネックスではカーボン繊維だけでなく、樹脂にも着目。最新ナノサイエンス素材・ネオカップスタックカーボンナノチューブを使ったカーボン繊維は、重なり合ったカップ状のカーボンナノチューブがフレキシブルに動くことで踏み込みに対する反応性と振動吸収性を高める。さらに樹脂にナノサイエンス新素材・X-フラーレン分子を配合することで、樹脂層の結合力が大幅に向上。フレーム強度が上がり、高い剛性と重量の軽さを両立しながら、しなりを生かす反発力に富んだフレームを実現している。

快適性の追求では、シートステーの芯材として通常のものと比べて250%も密度の高いマイクロコアを採用し、振動吸収性を向上。また、シートステーやダウンチューブのカーボンにトヨタ自動車グループが開発したゴムのような特性を持つ金属素材・ゴムメタルを繊維状にして配合し、路面からの衝撃の緩和としなりを生かしたバネのような加速感を実現した。

ラインナップはノーマル仕様のカーボネックスと、高剛性仕様のカーボネックスHR。カーボネックスは組み合わせるフォークが、軽量で振動吸収性に優れたベンドタイプと反応性に優れるストレートタイプから選べる。カーボネックスHRは、ストレートタイプのみだ。


■カーボネックスHR
フレームセット価格/47万円(税抜)

■カーボネックス
フレームセット価格/45万円(税抜)

ともに日本製
 
ラインナップはノーマル仕様のカーボネックスと、高剛性仕様のカーボネックスHRがある。森本さんが使用しているのはノーマル仕様
ベントフォーク
ストレートフォーク


ヨネックス・カーボネックスをよく知る3人が語る魅力とは? キナン 山本選手、南野メカ編

 

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