フィリプセンが優勝 2022ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
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11月6日、第8回ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが、3年ぶりにさいたま新都心の特設コースで行われた。コースは、前回2019年大会と同じく、さいたま新都心駅周辺道路を封鎖、さいたまスーパーアリーナ内を通過する1周3.5kmのコースを17周する59.5km。
ツール・ド・フランスの第23ステージ
シンガポールで行われた、ツール・ド・フランス・プルデンシャル・クリテリウムが、ツールの第22ステージ、そしてこのさいたまクリテリウムは第23ステージという位置づけだ。
レースは、終盤にヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザクスタン)、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、ヤスパー・フィリプセン(ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズ)、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)、クリス・フルーム(イスラエル・プルミエテック)、エンリック・マス(モビスター)、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)というメンバーの逃げができた。Jスポーツの中継で栗村修さんが「「脚本家がいるかのような展開」と評する、豪華なメンバー。
そこからラスト1周に入ったところで、ニバリが加速したのをきっかけに、フィニッシュに向けてペースアップ。フィリプセン、トーマス、ヴィンゲゴーの3人が先行を決める。ラスト1kmからけん制、そして始まったスプリント勝負はフィリプセンに軍配が上がった。ツール・ド・フランスの第21ステージ、シャンゼリゼでの戦いを制したフィリプセンが、さいたまクリテリウムの表彰台もさらっていった。
今期で引退するニバリとバルベルデが逃げ
今シーズンで引退を発表しているベテラン選手。ニバリとバルベルデが途中協調して逃げるシーンが見られた。最後はこの日のトップ3を含む追走集団に吸収されたが、その時を2人は握手で称えあった。
新城「沿道の観客数に圧倒された」
たくさんの人がいて楽しかった。このイベントでのチームメイトであるマーク(カヴェンディッシュ)とフィリプセンも観客の多さに驚いていた。フィリプセンは、沿道に多くの応援バナーを見つけて「国籍をかえなきゃ」とまで言っていた。
(キナンレーシングの中島康晴選手の引退について)終わりは誰にでもあります。彼は同い年、コンチネンタル時代から走っている仲間。選手の引退はなんども経験してきている。寂しくなるけど、しょうがない。彼自身が決めたことだし。楽しんで自転車に乗っているので。それでいいと思う。
写真は序盤にできた逃げグループ。先頭が新城、右端が中島。
クリテリウムメインレースリザルト
1位 ヤスパー・フィリプセン(ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズ)1:23:44
2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ) +0秒
3位 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ) +0秒
・山岳賞 サイモン・ゲシュケ(コフィディス)
・ポイント賞 マーク・カヴェンディッシュ(ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズ)
・新人賞 ヤスパー・フィリプセン(ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズ)
・敢闘賞 新城幸也(ツール・ド・フランスクリテリウムレジェンズ)
・ベストチーム賞 モビスター
・ベスト日本チーム賞 愛三レーシングチーム