サーヴェロP3X登場! より低価格でPXシリーズに手が届く
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https://www.cyclesports.jpサーヴェロからは先週タイムトライアルバイク「P5」のモデルチェンジをお伝えしたばかりだが、またもや新製品の発表が! それが「P3X」だ。
110万円〜PXシリーズを手に入れられる。
P5Xに弟分が登場
サーヴェロのタイムトライアルバイクは、トライアスロンの世界では絶大な支持を得ていることは、先週発表されたP5の記事でも説明したとおり。
このPXとモデル名に付くのは、これまで2017年に発表された「P5X」のみだった。UCIルールに縛られない、空力性能と補給食や携帯工具をしまうストレージの容量を重視した設計で、まさにトライアスロンのためのバイク。
今回発表されたのはこのP5Xの弟分となるP3Xだ。フレーム形状は酷似している。大きな違いはダウンチューブの下側にあるストレージスペースがやや小さくなっているところだ。
データ面から見てみると、これがなかなか優秀な弟だ。まずは剛性。ヘッドチューブは8%、BB周辺は15%それぞれP5Xよりも高くなっている。またフレーム重量も16%軽くなっている(51サイズ完成車実測重量9kg)。この手の数値は上位モデルを下位モデルが逆転することはめずらしい。ただ、ダウンチューブ下のフレームボリュームがP5XよりもP3Xのほうが少ないので、「走行した感覚ではP5Xのほうがペダリングに対してパワーがしっかりと伝わる感覚がある」とは国内担当者の弁だ。
生産国はP5Xが米国だったのに対し、P3Xはアジアのパートナー企業により生産されることになる。ディスクブレーキ仕様のみ、コンポーネントは電動、機械式の両方に対応する。
もちろんP5Xのほうが優れている部分もある。空気抵抗はP5Xの方が少ない。ストレージ類を搭載していない状態では+17g。ストレージ類を全て搭載した状態では+27g。P3Xのほうが空気抵抗が大きい。
また梱包のしやすさも変わってくる。P5Xのウリのひとつに遠征のしやすさがあった。専用の輪行ケースがあり、左右に分割できるベースバーなど、梱包しやすさも含めて設計されていた。遠征の多いトライアスロンならではの工夫であった。対してP3Xは、ベースバーが一体なので梱包する場合はDHバーを抜き、ベースバーを取り外してフォークに沿わせるように梱包することになる。
P5Xよりもギミックはシンプルに
高いフィッティング性能を実現するために、オリジナル設計のDHバーを採用。角度は0°、5°、10°、15°の4種類から選択できる。ベースバーは天地をひっくり返すことが可能で、高いポジションか低いポジションを選ぶことができる。
ストレージの確保はマスト
P3X価格
P3X シマノ・アルテグラDi2ディスク完成車(ホイール:DTスイス・ARC1450ダイカット48/62ディスク)
価格/135万円(税抜) サイズ/S、M、L、XL
P3X シマノ・アルテグラDi2ディスク2.0完成車(ホイール:DTスイス・P1800スプライン32ディスク)
価格/110万円(税抜) サイズ/S、M、L、XL