クリテリウム・デュ・ドーフィネ2023でヴィンゲゴーが総合初優勝

  • photo A.S.O. /Billy Ceusters / ©SprintCycling

フランスで開催されていた第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、最終日の6月11日にル・ポン・ド・クレからカテゴリー1のラ・バスティーユ頂上までの153kmで、山岳区間の第8ステージを競い、デンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)が総合初優勝し、20日後に開幕するツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)に向けて、調整が万全なところを見せつけた。
 

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■ヴィンゲゴーが20日後に開幕するツール・ド・フランスの調整レースで総合初優勝した (©SprintCycling)

 
総合2位は2分23秒差で英国のアダム・イェーツ(UAEチーム・エミレーツ)、3位は2分56秒差で英国のベン・オコナー(AG2R・シトロエン チーム)だった。

全長1.8kmで平均勾配14.2%のラ・バスティーユ激坂ゴールは、独走で逃げ切ったイタリアのジューリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)が制して区間優勝した。彼はこの日だけで山岳賞ポイントを41ポイント稼ぎ、山岳賞総合首位になってマイヨ・アポワも受賞した。
 

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■イタリアのチッコーネが独走で逃げ切って区間優勝した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
■総合初優勝したヴィンゲゴーのコメント
「世界最大のレースの1つであるこのレースで勝つのは、非常に大きな事だ。だからもちろん勝てて嬉しい。イェーツは最後の上りでスピードを上げたかった。マイカが先頭に居た。ボクは調子が良いと感じていたから、最後にトライした。1週間を通して非常に満足できると思う。自分の調子は良いし、チーム全体が素晴らしく走った。総合成績でのタイム差(2位と2分23秒)には驚いた。

今からは数日間リラックスして、ツール・ド・フランスの最後の準備のちょっとするつもりだ。まだ少しだけやるべき事があるが、それは多くはない」
 

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■左から総合2位のアダム・イェーツ、総合初優勝したヴィンゲゴー、総合3位のオコナー (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
■区間優勝して山岳賞も受賞したチッコーネのコメント
「今年はジロ・デ・イタリアが自分のプログラムだったが、直前に問題(新型コロナ陽性)が起こってしまった。10日間自転車には乗れなかったから、コンディションは100%ではなかった。ツール・ド・フランスを念頭に置いてこのレースをスタートした。調子はだんだん良くなっていった。勝利でこの1週間を締めくくれて嬉しいよ。

ツール・ド・フランスは間近だが、その前に来週ボクは結婚するんだ。だからこれは未来の妻へのプレゼントだ。マイヨ・アポワは本当に気に入っているから、ツールでも取れる事を望んでいる」
 

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■最終日だけで41ポイントを稼いだイタリアのチッコーネが山岳賞総合首位になり、マイヨ・アポワを受賞した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)


■第8ステージ結果

[6月11日/ル・ポン・ド・クレ~ラ・バスティーユ/153km]
1. GIULIO CICCONE (TREK – SEGAFREDO / ITA) 04h 06′ 04”
2. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) + 00′ 23”
3. ADAM YATES (UAE TEAM EMIRATES / GBR) + 00′ 33”
4. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / GBR) + 00′ 49”
5. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 00′ 54”
6. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 00′ 57”
7. RAFAL MAJKA (UAE TEAM EMIRATES / POL) + 01′ 00”
8. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 01′ 00”
9. LOUIS DU BOUISSON MEINTJES (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / RSA) + 01′ 00”
10. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 01′ 03”

[第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネ 個人総合最終成績]
1. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) 29h 28′ 39”
2. ADAM YATES (UAE TEAM EMIRATES / GBR) + 02′ 23”
3. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / GBR) + 02′ 56”
4. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 03′ 16”
5. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 03′ 47”
6. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 04′ 51”
7. LOUIS DU BOUISSON MEINTJES (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / RSA) + 05′ 02”
8. TORSTEIN TRÆEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 05′ 15”
9. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 05′ 19”
10. JULIAN ALAPHILIPPE (SOUDAL QUICK-STEP / FRA) + 05′ 37”
[各賞]
■ポイント賞 : CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO-VISMA / FRA)
■山岳賞 : GIULIO CICCONE (TREK – SEGAFREDO / ITA)
■新人賞 : CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP)
■チーム成績 : INEOS GRENADIERS (GBR)
 

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■ポイント賞のマイヨ・ベールは地元フランスのラポルトが受賞した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 

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■新人賞のマイヨ・ブランは総合9位になったスペインのロドリゲスが受賞した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 

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■チーム成績は英国のイネオス・グレナディアズが受賞した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 

(photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
クリテリウム・デュ・ドーフィネ 公式サイト

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