新城の目に異物が混入、グルペットでフィニッシュ ジロ・デ・イタリア2023 第10ステージ

ジロ・デ・イタリア2023 第10ステージは、内陸からティレニア海を目指す196km。

朝から降り続く雨と、時折り吹き付ける突風ということもあり、スタート前には各チームの監督とチームを代表する選手たちが一致団結しコースの短縮、またはニュートラルゾーンの延長やコース変更を主催者に申し立てたものの、その要望は聞き入れらせず、予定どおりのステージが敢行されることとなった。

スタートからじわじわと上り基調なコースで、標高を増すたびに気温は下がり、風と雨脚も強まるという過酷なコンディションの中、新城は中盤の2級山岳も集団でこなしていくが、目に異物が混入し、激しい痛みと違和感で右目を開けることが困難になりなりながら下り坂を走るという、とてもリスキーな状況に追い込まれた。

新城はグルペットでフィニッシュ。レース後、病院で診察を受け、消毒などを行い右目を保護している状況ではあるが、翌日の出走に影響はないとのこと。

新城幸也 ジロ・デ・イタリア2023 第10ステージ

2級山岳頂上付近でチームカーとやり取りしなから上っていく新城 Photo:Miwa IIJIMA

新城幸也 ジロ・デ・イタリア2023 第10ステージ

フィニッシュでの新城は右目に違和感があるのがわかる表情 Photo:Miwa IIJIMA

 

新城幸也のコメント:
「今日はスタート前から、主催者と選手側とで話し合いが行われた。途中の山の天気がどうしても悪く、気温も低いので、打開策を提案したが受け入れられずに通常どおりのレースすることとなった。案の定、頂上は0℃に近かったと思う。結構な上りなのに、寒さのほうが勝ってた。

僕は休息日明けで足は回復していて、調子良く走れていた、、、しかし、何かの弾みで目に異物が入って、ずっと右目がゴロゴロしてて、下りでは眼を開けるのができない状態までなってしまい、集団に付いて行くことが出来なかった。こういう、雨の下りでは遅れたことなかったんだが、見えないとどうしようもなかったね。

下りきってからは、50kmグルペットで走ったが、ずっと右目が開けられず、苦痛な時間だった。レース後に病院直行し、眼科で眼を洗浄してもらい、ようやく良くなり、今は目薬をして、眼帯で一晩過ごしています。感触は良くなっているので、明日には問題ないと思う。

足の調子は良かったので、ジョニー(ジョナタン・ミラン)のスプリントの手伝いが出来なかったのが残念だった。明日もスプリントステージなので、頑張ります。が、またしても雨の予報…」

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト
Giro d’Italia 2023 | Official site (giroditalia.it)

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