ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 頂上ゴールの第9ステージはメインティスが初優勝

  • photo Unipublic / Sprint Cycling Agency

スペインで開催中の第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、8月28日に北西部アストゥリアス州のビリャビシオサから、カテゴリー1のレス・プラエレス頂上までの171.4kmで第9ステージを競い、南アフリカのルイ・メインティス(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオー)が独走で逃げ切り、UCIワールドツアー初優勝となる区間初優勝を果たした。
 

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■南アフリカのメインティスが念願だったUCIワールドツアー初優勝を果たした (photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
区間2位は1分1秒遅れでイタリアのサムエーレ・バッティステッラ(アスタナ・カザクスタン チーム)、3位は1分14秒遅れでイタリアのエドアルド・ザンバニーニ(バーレーン・ヴィクトリアス)だった。総合リーダーのラ・ロハを着たベルギーのレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)は1分34秒遅れの区間4位でゴールし、総合首位を守った。
 

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■頂上ゴールの特設ポディウムで4枚目のラ・ロハを受け取ったエヴェネプール (©SprintCycling)

 
第9ステージは166選手が出走。ウァウテル・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)とピーテル・セリー(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性になり、スタートしなかった。セップ・クース(ユンボ・ヴィスマ)は発熱で不出走になったが、新型コロナの検査結果は発表されなかった。

アストゥリアス山岳最終日はカテゴリーの付いた峠を4カ所越えた後、標高750mでカテゴリー1のレス・プラエレス頂上にゴールするレイアウトだった。スタートからアタックと吸収が続いた後、最初の峠越えが始まる前の44km地点で9人が集団から逃げ出す事に成功した。そこにメインティスも加わっていた。

途中4カ所の峠は全てロバート・スタナード(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭で通過し、逃げには加わらなかったジェイ・ヴァイン(アルペシン・ドゥクーニンク)の山岳賞ジャージを守った。逃げグループではゴールまで残り12kmでアタックが始まり、ジミー・ヤンセンス(アルペシン・ドゥクーニンク)とバッティステッラが抜け出した。

ゴールまで残り3.9kmで、道幅の狭いレス・プラエレスの登坂がスタートし、先頭の2人は世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)が引くメイン集団に3分半のタイム差を付けていた。激坂でメインティスは先頭の2人を追い越し、残り2kmで先頭に立った。彼はそのまま単独で逃げ切り、念願だったUCIワールドツアーでの初優勝を30歳で果たした。

メイン集団はレス・プラエレスが始まるとすぐに総合争いの戦いが始まり、残り3kmでラ・ロハのエヴェネプールにライバルたちは誰も付いて行けなかった。彼は逃げていた選手たちを次々と追い抜き、区間4位でゴール。総合2位のエンリク・マス(モビスターチーム)とのタイム差を1分12秒、総合3位のプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)とのタイム差を1分53秒に開き、一週目を終える事になった。

8月29日は2度目の休養日となり、スペイン南部バレンシア州へと移動。30日はエルチェからアリカンテまでの30.9kmで、フラットな個人タイムトライアルを競う第10ステージが行われる。
 

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■最後の激坂で総合のライバルたちを蹴落としたラ・ロハのエヴェネプール (photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
■UCIワールドツアー初優勝を果たしたメインティスのコメント
「これは特別だよ。チーム成績以外では、ワールドツアーの表彰台に上がった事がなく、それは自分競技キャリアを止める前の主要な目標の1つだった。この数日間、ボクは総合争いの選手たちと一緒に山でゴールするのに十分な速さがなかった。そういう成績が得られない場合は、逃げに入るのが最善で、今日それは完璧に機能した。

今日はとてもラッキーだった。チームはスタートからコントロールしていたので、ボクは1回トライするだけだった。かなりハードな1日で、自分が他の選手たちよりもよりエネルギーを費やしているのは分かっていた。自分がまだ最高の脚を持っているのか確信はなかった。(最後は)本当にハードな上りだと知っていたから、ゴールまでただタイムトライアルをした方が良かったのさ」
 

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■引退までの目標だったUCIワールドツアーの表彰台に上がったメインティス (photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
■第9ステージ結果

[8月28日/ビリャビシオサ~レス・プラエレス(ナバ)/171.4km]
1. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) 04h 32′ 39”
2. SAMUELE BATTISTELLA (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) + 01′ 01”
3. EDOARDO ZAMBANINI (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) + 01′ 14”
4. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) + 01′ 34”
5. FILIPPO CONCA (LOTTO SOUDAL / ITA) + 01′ 58”
6. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 02′ 08”
7. SIMON GUGLIELMI (TEAM ARKEA – SAMSIC / ITA) + 02′ 08”
8. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02′ 18”
9. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 02′ 20”
10. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 02′ 26”

■第9ステージまでの総合成績
1. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) 34h 02′ 32”
2. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01’ 12’’
3. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 01’ 53’’
4. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 02’ 33’’
5. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 02’ 36’’
6. SIMON PHILIP YATES (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / GBR) + 03’ 08’’
7. JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 04’ 32’’
8. MIGUEL ANGEL LOPEZ )ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 05′ 03”
9. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 05’ 36’’
10. PAVEL SIVAKOV (INEOS GRENADIERS / FRA) + 05’ 39’’

[各賞]
■ポイント賞:MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
■山岳賞:JAY VINE (ALPECIN – DECEUNINCK / AUS)
■新人賞:REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL)
(※第10ステージは CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) が着用)
■チーム成績:UAE TEAM EMIRATES (UAE)
■敢闘賞: JOSE MANUEL DIAZ GALLEGO (BURGOS-BH / ESP)
 

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(photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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