「乗鞍ヒルクライム2022」開催 金子宗平がチャンピオンクラス初優勝

国内アマチュアヒルクライムレースの最高峰と言われる「乗鞍ヒルクライム」が2022年8月28日(日)に開催された。コロナ禍により2019年大会以来となる3年ぶりの開催となった。最高カテゴリーのチャンピオンクラスで優勝したのは、2022年全日本TT選手権優勝者の金子宗平。初優勝だ。

ゴールラインを通過する金子宗平

ゴールラインを通過する金子宗平

チャンピオンクラス優勝の金子宗平

チャンピオンクラス優勝の金子宗平

 

直近2連覇しており、コースレコード保持者でもある中村俊介は大幅にタイムを落とし、11位に沈んだ。

2位は強豪ヒルクライマーとして有名な田中裕士。3位以下はトップから2分以上の遅れとなっているところ、15秒遅れで食らいつき、健闘している。

チャンピオンクラスで走る金子広美

チャンピオンクラスで走る金子広美

 

なお、過去6回女子カテゴリーで優勝し、2020東京オリンピックの女子自転車ロードレースに出場した金子広美は、チャンピオンクラスで出場した(チャンピオンクラスは実質男子のトップカテゴリーとなっているが、出場に性別の制限はない)。144人中51位と、男子顔負けの成績を残す。

 

チャンピオンクラス リザルト(トップ3まで)

1位:金子宗平 55分18秒
2位:田中裕士 55分34秒
3位:板子佑士 57分21秒

 

一般女子優勝の佐野歩

一般女子優勝の佐野歩

 

一般女子で優勝したのは前回大会2位の佐野歩。今回で初優勝を飾った。前回大会優勝者の牧瀬翼はトップから約3分遅れの3位となった。

一般女子優勝の佐野歩

笑顔でトロフィーと賞状を手にする佐野歩

 

一般女子 リザルト(トップ3まで)

1位:佐野歩 1時間9分16秒
2位:三島雅世 1時間9分46秒
3位:牧瀬翼 1時間12分3秒

 

乗鞍ヒルクライム2022の様子

乗鞍ヒルクライム2022の様子

 

3年ぶりの開催となる今大会でも人気は衰えず、エントリー総数は3750人となった。スタート時は雨が降っていたものの徐々に雨が上がり、まずまずのコンディションとなった。

今大会ではチャンピオンクラス以外は全て感染症対策からグロスタイムでの計測方式となり、カテゴリーごとに一斉スタートではなかった。また、ライダーが密集しすぎないよう、ゼッケン番号順である程度の人数で間隔をあけてのスタートとしていたので、これらがタイムと順位に多少なりとも影響を与えている可能性は否めないだろう。