ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第4ステージはロイサーが優勝

トロワからバル・シュル・オーブまでの126.8kmの中級山岳コースで行われたツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022 第4ステージは、ヨーロッパタイムトライアルチャンピオンのマルレン・ロイサー(チームSDワークス)が独走で優勝した。

ロイサーはこの日最後のグラベルセクションへ向けて残り23km地点からアタックし、後続に1分24秒の差をつけてゴール。マビ・ガルシア(UAEチーム・ADQ)はメカトラブルと落車により2分を失った。

マリアンヌ・フォス(ユンボ・ヴィスマ)はライバルからのアタック攻勢にも関わらず、最後のスプリントを制して総合首位を守った。フォスのマイヨジョーヌは3日目となり、今大会最長距離の第5ステージに挑む。

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第4ステージ

©A.S.O./Fabien Boukla

 

第4ステージ序盤、世界チャンピオンのエリーザ・バルサモ(トレック・セガフレード)が23人の選手とともに逃げを試みるが、モビスターチームがこれをコントロール。42.5km地点でローラ・アセンシオ (セラティジット-WNT)、ヴァレリー・ドメイ (Livレーシング・エクストラ) 、コラリー・ドメイ (サンミッシェル・オベール 93)の3人が逃げに成功した。1級山岳セル・シュル・ウルスまでに 2分40秒のタイム差を付けるが、すぐに最初の「白い道」、2300mのグラベルに突入。集団では多くのチームが先頭争いを繰り広げ、タイム差はが縮まっていく。

ドメイはアセンシオのペースに苦戦し、集団も消耗し始めるがキャニオン//スラム、SDワークス、トレック・セガフレード、ユンボ・ヴィスマが積極的に逃げを追う。次の山岳ル・ヴァル・デ・クロでドメイが独走に入るが、50人の先頭集団が90km地点の今ステージ最長の「白い道」でドメイを吸収。この4400mのグラベルセクションではカタジュナ・ニウヴィアドーマ (キャニオン//スラム)、マビ・ガルシア (UAEチーム・ADQ) 、セシーリェ・ウトロップ ルドヴィ(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)がメカトラベルに見舞われるが、3人は4級山岳のメートル・ジャンで先頭集団に復帰する。

マルレン・ロイサー(チームSDワークス)は残り23kmでアタックし、最後のグラベルセクションに入る時点で25秒の差をつける。 ニウヴィアドーマは何度もアタックを繰り返すが、フォスが反応。エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)がパンクに見舞われるが、総合上位の選手たちは残り15kmをまとまって走り、ガルシアのみメカトラブルと落車で遅れる。

レ・ベルジェールの上りでアレナ・アミアリウシク(キャニオン//スラムレーシング)、 エヴィータ・ミュジク(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)、ヴェロニカ・エワーズ (EFエデュケーション・ティブコ・SVB) の3人が追走に入るが、ロイサーには追いつくことはできず、ロイサーは最後の4級山岳ル・ヴァル・ペルデュも力強く上って勝利を上げた。

 

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第4ステージ

©A.S.O./Thomas Maheux

 

マルレン・ロイサー(チームSDワークス)のコメント:
We did it! チームの戦略は、ハードなレースにしてラクなフィニッシュにしないことだった。アタックすると宣言していたし、ラッキーなことにそれが私だった。総合リーダーがいるので常に集団の前にいるが、このチームはアグレッシブで誰が勝ちにいっても許される。一丸となって働き、アタックも試みる。チームとチームメイトのために勝つことができてうれしい。今大会は毎日がとてもハードだ。グラベルセクションのある第4ステージは私のような選手に向いていて、ハードだが他のステージほどではなかった。ツール・ド・スイスとナショナル選手権に(コロナ感染で)出場できず残念だったが、後半戦はいいシーズンになりそうだ。頑張ればすぐカムバックできるし、結果的には良かったと思う。

 

■第4ステージ結果
[7月27日/トロワ〜バル・シュル・オーブ/126.8km]
1. M. REUSSER(TEAM SD WORX/SUI)03h 16′ 30”
2. E. MUZIC(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/FRAD)+ 00h 01′ 24”
3. A. AMIALIUSIK(CANYON // SRAM RACING/BLR)+ 00h 01′ 24”
4. V. EWERS(EF EDUCATION-TIBCO-SVB/USA)+ 00h 01′ 24”
5. M. VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)+ 00h 01′ 40”
6. L. KOPECKY(TEAM SD WORX/BEL)+ 00h 01′ 40”
7. S. PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA)+ 00h 01′ 40”
8. R. ROSEMAN-GANNON(TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO/AUS)+ 00h 01′ 40”
9. E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA)+ 00h 01′ 40”
10. D. VOLLERING(TEAM SD WORX/NED)+ 00h 01′ 40”

■第4ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED) 11h 48′ 46”
2. Silvia PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA) + 00h 00′ 16”
3. Katarzyna NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL)+ 00h 00′ 16”
4. E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA) + 00h 00′ 21”
5. A. MOOLMAN-PASIO(TEAM SD WORX/RSA)+ 00h 00′ 51”
6. D. VOLLERING(TEAM SD WORX/NED)+ 00h 00′ 57”
7. J. LABOUS(TEAM DSM/FRA)+ 00h 01′ 05”
8. A. VAN VLEUTEN(MOVISTAR TEAM WOMEN/NED)+ 00h 01′ 14”
9. C. LUDWIG(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/DEN)+ 00h 01′ 48”
10. Elise CHABBEY(CANYON // SRAM RACING/SUI)+ 00h 02′ 20”

[各賞]
■ポイント賞:V. DEMEY(LIV RACING XSTRA/BEL)
■山岳賞 : L. ASENCIO(CERATIZIT – WNT PRO CYCLING TEAM/FRA)
■新人賞: M. BREDEWOLD(PARKHOTEL VALKENBURG/NED)
■チーム成績:TEAM SD WORX(NED)

 

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 公式サイト

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