JCL2022第4戦 広島トヨタ広島クリテリウムはトマ・ルバが独走勝利

ジャパンサイクルリーグ(JCL)が主催する自転車ロードレース「三菱地所 JCLプロロードレースツアー 2022」の第4戦となる広島トヨタ広島クリテリウムが7月10日(日)、広島市西区商工センターにて開催された。

1.7km×30周=51kmで行われたレースはKINAN Racing Teamのトマ・ルバが独走で優勝した。

JCL2022第4戦 広島トヨタ広島クリテリウム

ⓒJCL

 

前日の広島トヨタ広島ロードレースでのサバイバル戦から一夜明けた7月10日、レース会場は瀬戸内海を臨む広島市西区商工センター特設コースへと移された。

シンプルなコースプロフィールであり、3カ所の180度コーナーを要するコースは難易度こそ高くないものの、選手たちは1.7kmのコースを30周、つまりは180度コーナーで計90回の加速を強いられることとなる。集団内でのポジショニングやレスポンスが劣る選手はたちまちふるい落とされていく侮れないコースだ。

この日もヴィクトワール広島がスタートライン最前で地元の応援を受けてのスタート。

序盤は散発的なアタックがかかるがスプリントでの決着を臨むチームがチェックに入り、なかなか逃げが決まらない。

アタックの応酬に疲れが見え始めた12周目、集団から散発的に選手が飛び出していく。先頭で合流したメンバーは山本大喜、トマ・ルバ(KINAN Racing Team)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、久保田悠介(ヴィクトワール広島)、孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)、武山晃輔(Team UKYO SAGAMIHARA)、バトムンク マラルエルデン(レバンテフジ静岡)、小森亮平(マトリックスパワータグ)の8人。快調にローテーションを回すメンバーはメイン集団からすぐさま1分の差をつける。

残る周回賞争いもこのメンバーで決され、16周目を孫崎、24周目を武山が獲得。なお、この間バトムンクが脱落し、先頭集団は7人に。一方メイン集団では、先頭集団に選手を送り込んでいるチームが大半を占めており、追走の意思は高まらない。

勝負を委ねられた先頭では残り5周、トマが単独でアタックを仕掛けていく。ハイスピードを維持していくと先頭集団から最大10秒のリードを奪いながら先行する。

いよいよ最終周回、険しい表情を見せながら追いすがる先頭集団はトマとのタイム差を5秒まで縮めるも、足並みが揃わない。

かすかに陽炎が出始めた最終ストレートを先に現れたのはトマ。後続を確認し、勝利を確信すると両手を目一杯広げてフィニッシュ。 昨日の山本元喜に続く勝利で、チーム2連勝をKINAN Racing Teamに呼び込んだ。続く2位争いのスプリントを阿部が先着、次点で孫崎とフィニッシュし、表彰台を獲得した。

JCL2022第4戦 広島トヨタ広島クリテリウム

ⓒJCL

 

優勝したトマ・ルバ(KINAN Racing Team)のコメント
「当初は中島選手でスプリントを狙う予定だったが厳しいレースで勝利を呼びこめて嬉しい。 昨日クラッシュしてしまった畑中選手の代わりで出場したが、代役としての役目は十分果たせたと思う。 」

 

2位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) のコメント
「トマ選手のアタックには正直きつくてすぐさま反応ができなかった。 すぐに前を追う意識は皆あったが、きつくてローテーションがうまく回らなかった。 残されたメンバーでのスプリントも視野には入れていたので切り替えてスプリントすることができた。今季スプリントに力を入れてきたので、それを確かめることができたのは自信に繋がった。」

 

3位 孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)のコメント
「序盤からペースが速く、今日のレースでは飛び出しが有効であると感じていたので集団前方で様子を見ていた。 ゴールスプリントなら沢田選手、今日のような展開なら自分か黒枝士揮選手で勝負すると決めていた。 次戦は地元大分県での開催なのでしっかり準備をしたい。応援宜しくお願いします。 」

 

【リザルト】
第4戦 広島トヨタ 広島クリテリウム 平均速度36.99km/h

1位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1:22’42”
2位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)+0’19”
3位 孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)+0’19”
4位 武山晃輔(Team UKYO SAGAMIHARA)+0’19”
5位 山本大喜(KINAN Racing Team)+0’19”
6位 小森亮平(マトリックスパワータグ)+0’20” 7位 久保田悠介(ヴィクトワール広島)+0’47”
8位 小石祐馬(Team UKYO SAGAMIHARA) +1’01”
9位 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島) +1’13”
10位 中島康晴(KINAN Racing Team) +1’15”

 

【リーダージャージ表彰】
イエロージャージ(個人ランキングトップ)
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

ブルージャージ(スプリント賞)
小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

レッドジャージ(山岳賞)
山本元喜(KINAN Racing Team)

ホワイトジャージ(新人賞)
渡邊諒馬(VC福岡)

 

【地元特別表】
周回賞(カナガキ)
黒枝咲哉(Sparkle Oita Racing Team)

周回賞(良和ハウス)
孫崎大樹(Sparkle Oita Racing Team)

周回賞(広島トヨタ)
武山晃輔(Team UKYO SAGAMIHARA)

広島県民賞
久保田悠介(ヴィクトワール広島)

 

【大会概要】
タイトル:第4戦 広島トヨタ広島クリテリウム
開催日:2022年7月10日(日)
開催地:広島市西区商工センター特設コース1.7km×30周=51km
ツアー主催:一般社団法人ジャパンサイクルリーグ
ツアー運営:株式会社ジャパンサイクルリーグ
ツアー後援:経済産業省、自転車活用推進本部、スポーツ庁
大会主催:広島トヨタ広島クリテリウム大会実行委員会

 

【ハイライト動画】JCL2022 広島トヨタ広島クリテリウム

 

【YouTube 配信】 
三菱地所 JCL プロロードレースツアー 2022 第4戦 広島トヨタ広島クリテリウム