パリ〜ニース2022 第1ステージはフランスのラポルトが優勝

“太陽へと向かうレース”と呼ばれるフランスのパリ~ニース(UCIワールドツアー)が、3月6日にパリ郊外イヴリーヌ県で開幕した。
 

パリ〜ニース2022

■ユンボ・ヴィスマが第1ステージを制し、ラポルトが区間初優勝した

 
初日はマント・ラ・ヴィルがスタートとゴールの160kmで、平坦区間の第1ステージが競われ、終盤に越えたカテゴリー3のブルイユ・ボワ・ロベールの丘で、集団から抜け出したユンボ・ヴィスマのクリストフ・ラポルト(フランス)、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)、ウァウト・ヴァンアールト(ベルギー)の3人がそのまま逃げ切った。

最後は地元フランスのラポルトが先頭でフィニッシュラインを通過し、29歳でUCIワールドツアー初優勝となる勝利を得ただけでなく、総合リーダーのマイヨ・ジョーヌも獲得した。彼は昨年までコフィディスに所属し、今季オランダのユンボ・ヴィスマに移籍していた。
 

パリ〜ニース2022

■地元フランスのラポルトが総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを獲得した

 
第80大会には、22チームの154選手が参加。序盤の逃げが残り73kmで吸収された後、集団はしばらく1つでレースを続けた。ゴールまで残り47kmでフレデリク・フリゾン(ロット・スーダル)がアタックし、エフゲニー・フョードロフ(アスタナ・カザクスタン チーム)とアレクシー・グジャール(B&Bホテルズ・KTM)が合流した。

この3人が残り11kmで吸収された後、集団はユンボ・ヴィスマが先頭を引いてペースを上げ、最後のブルイユ・ボワ・ロベールの丘へと突入した。ここでラポルトが先頭を引き、ヴァンアールト、ログリッチ、ズデニェック・シュティバル(クイックステップ アルファヴィニル チーム)だけが付いて行った。

丘の頂上を越える前にシュティバルは力尽き、先頭はユンボ・ヴィスマの3人だけになった。彼らはそのまま集団に20秒以上のタイム差を付けて逃げ切った。最後は総合優勝を目指すログリッチがボーナスタイムを稼ぐために区間優勝するのではないかと思われたが、その栄誉は地元フランス出身のラポルトに与えられた。
 

パリ〜ニース2022

■最後の丘で集団の先頭を引き続けたラポルト

 
■パリ〜ニースで区間初優勝してマイヨ・ジョーヌを獲得したラポルトのコメント
「クレイジーだった。この為の計画はなかった。ログリッチとヴァンアールトが良い位置にいれば、ボクがアタックする事になっていた。ヴァンホーイドンクがとても速いテンポをセットし、本当に一列になった。チームはとても強かった。ヴァンホーイドンクの後は、ボク次第だった。

道を譲った時、自分たちがシュティバルを入れて4人になっているのを知った。シュティバルは付いて来られず、ボクはログリッチとヴァンアールトに付いて行った。ボクは限界だった。信じられないよ。もし、彼らが今朝それを話していたら、信じていなかっただろう。ヴァンアールトが残り1kmで、今日はボクの日だと言ったんだ。彼らからの本当に素晴らしい贈り物だ。

ボクはパリ〜ニースのマイヨ・ジョーヌなんだ。2月は家族を離れて、3週間過ごした。このチームは全てに気を配ってくれて、ボクは仕事が報われて嬉しいよ。明日はログリッチが総合成績で良い位置を維持するのが主な目標だ。我々は優先順位を付けるだろう」
 

■第1ステージ結果
[3月6日/マント・ラ・ヴィル~マント・ラ・ヴィル/160km]
1. CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO – VISMA / FRA) 03H 48′ 38”
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO)
3. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL)
4. PIERRE LATOUR (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 19”
5. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN) + 00′ 22”
6. BINIAM GIRMAY (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / ERI) + 00′ 22”
7. IVAN GARCIA CORTINA (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 22”
8. FRED WRIGHT (BAHRAIN VICTORIOUS / GBR) + 00′ 22”
9. JASPER PHILIPSEN (ALPECIN – FENIX / BEL) + 00′ 22”
10. FLORIAN SENECHAL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / FRA) + 00′ 22”

■第1ステージの総合成績
1. CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO – VISMA / FRA) 03H 48′ 28”
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 00′ 04’’
3. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL) + 00′ 06’’
4. PIERRE LATOUR (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 29”
5. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN) + 00′ 32”
6. BINIAM GIRMAY (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / ERI) + 00′ 32”
7. IVAN GARCIA CORTINA (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 32”
8. FRED WRIGHT (BAHRAIN VICTORIOUS / GBR) + 00′ 32”
9. JASPER PHILIPSEN (ALPECIN – FENIX / BEL) + 00′ 32”
10. FLORIAN SENECHAL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / FRA) + 00′ 32”

パリ〜ニース2022

(photo : ASO/Alex BROADWAY)

 

パリ~ニース公式サイト

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