UCIサイクリング・eスポーツ世界選が初開催され、ドイツのオズボーンが初代世界チャンピオンになった

国際自転車競技連合(UCI)は、12月9日にUCIサイクリング・eスポーツ世界選手権をZwift(ズイフト)上で初開催し、男子エリートはドイツのジェイソン・オズボーン、女子エリートは南アフリカのアシュレー・モールマンが初代世界チャンピオンになった。

UCIサイクリング・eスポーツ世界選手権は、ズイフト上のバーチャル・ワールド『ワトピア』に特設された50.3kmのコースで競われ、ゴールは平均勾配5%で全長900mのアップヒルだった。このコースは男女共通だった。男子エリートは21カ国の78選手、女子エリートは19カ国の54選手が参加し、レースはズイフトの公式YouTube上で中継された。

日本からは男子エリートに別府史之(NIPPO・デルコ・プロヴァンス)と増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、女子エリートに與那嶺恵理と樫木祥子が参加した。

男子エリートは最後のアップヒルで集団からスパートしたドイツのオズボーンが、残り200mで上手くアイテムを利用して逃げ切り、単独でゴールした。26歳のオズボーンはボート競技が本職の選手で、ゴール後のインタビューで「ズイフトは前に何度か走った事があったけど、これはずっと大きな大会だった」と、話していた。

オーストラリアのサラ・ギガンテとの一騎打ちを制して女子エリートを制した南アフリカのモールマンは、今日が35歳の誕生日だった。世界チャンピオンになった2人には、ズイフト上のアバターにアルカンシエルが与えられた。

UCIサイクリング・eスポーツ世界選

UCIサイクリング・eスポーツ世界選はズイフト上のバーチャル・ワールド『ワトピア』で初開催された( image : © Zwift / U.C.I. )

UCIサイクリング・eスポーツ世界選

男子エリートで優勝したドイツのオズボーンにはアルカンシエルが与えられた( image : © Zwift / U.C.I. )


2020UCIサイクリング・eスポーツ世界選手権

男子エリート結果[12月9日/50.3km/ワトピア]
1. OSBORNE Jason (GER) 1:05:15
2. FOLDAGER Anders (DEN) +1.74
3. PEDERSEN Nicklas (DEN) +2.09
4. JONES Ollie (NZL) +2.53
5. HILL Benjamin (AUS) +2.55
6. VUJASIN Lionel (BEL) +2.73
7. DAL-CIN Matteo (CAN) +2.88
8. OVETT Freddy (AUS) +3.05
9. LARSON Ryan (USA) +3.10
10. HVIDEBERG Jonas (NOR) +3.11

女子エリート結果[12月9日/50.3km/ワトピア]
1. MOOLMAN-PASIO Ashleigh (RSA) 1:13:27
2. GIGANTE Sarah (AUS) +0.064
3. HANSEN Cecilia (SWE) +1.24

UCI公式サイト