クリテリウム・デュ・ドーフィネ2020 第4ステージはケムナがプロ初優勝/ベルナルは不出走

  • photo ASO/Alex BROADWAY

フランスで開催中の第72回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、8月15日にユジーヌからムジェーブまでの153.5kmで第4ステージを競い、ドイツのレナート・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)が独走で逃げ切り、プロ初優勝となる区間初優勝を果たした。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ

ドーフィネでプロ初優勝を果たしたケムナ

総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着たスロベニアチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(チームユンボ・ヴィスマ)は、82km地点で落車したが、メイン集団でゴールして総合首位の座を守った。優勝候補の1人だったコロンビアのエガン・ベルナル(チームイネオス)は、背中に痛みがあり、この日出走しなかった。

第4ステージは落車が相次ぎ、序盤のプラン・ボワ峠の下りで発生した落車では、総合3位だったドイツのエマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)とオランダのスティーフェン・クラウスウェイク(チームユンボ・ヴィスマ)がレースを棄権した。総合2位のティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)やタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)も落車したが、幸い大きな怪我はなかった。

区間優勝したケムナは、最初に越えたカテゴリー1のプラン・ボワ峠で形成された14人の逃げ集団に加わっていた。ここにはフランスのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)や、ポーランドのミハウ・クフィアトコフスキー(チームイネオス)も加わっていた。

ゴールになっていたムジェーブ(カテゴリー2)のふもとで、逃げ集団はまだ2分以上のタイム差をキープしていた。ここで逃げ集団からまず地元フランスのケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)がアタック。2km先でスペインのダビ・デラクルス(UAEチーム・エミレーツ)が合流し、先頭は2人になった。

しかし、すぐにケムナが先頭の2人に追いつき、ゴールまで残り4kmを切ったところで単独トップになった。彼はそのまま逃げ切り、23歳でプロ初優勝を上げた。

■UCIワールドツアーでプロ初優勝を上げたケムナのコメント
「この勝利はものすごく嬉しい。プロとして初めての優勝で、それをクリテリウム・デュ・ドーフィネで祝えるなんて信じられない。計画では、ボクはブッフマンの中継基地になるはずだった。彼は最後から2番目の峠でアタックする予定だった。彼に何の問題もなく、ツールに参加できる事を願っている。でも、同時にボクはこの瞬間を楽しまなければならない」

クリテリウム・デュ・ドーフィネ

落車にはヒヤリとしたが、総合首位は守ったログリッチ

■第4ステージ結果
[8月15日/ユジーヌ~ムジェーブ/153.5km]
1. LENNARD KÄMNA (BORA – HANSGROHE / GER) 4H 27′ 56”
2. DAVID DE LA CRUZ (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 41”
3. JULIAN ALAPHILIPPE (DECEUNINCK – QUICK – STEP / FRA) + 56”
4. JACK HAIG (MITCHELTON – SCOTT / AUS) + 58”
5. KENNY ELISSONDE (TREK – SEGAFREDO / FRA) + 01′ 02”
6. FAUSTO MASNADA (CCC TEAM / ITA) + 01′ 10”
7. MICHAL KWIATKOWSKI (TEAM INEOS / POL) + 01′ 19”
8. MARC HIRSCHI (TEAM SUNWEB / SUI) + 01′ 43”
9. THIBAUT PINOT (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 03′ 01”
10. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) + 03′ 01”

■第4ステージ後の総合成績
1. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) 17H 45’ 32’’
2. THIBAUT PINOT (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 14’’
3. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 24’’
4. MIKEL LANDA (BAHRAIN – MCLAREN / ESP) + 26’’
5. DANIEL MARTINEZ (EF PRO CYCLING / COL) + 26’’
6. MIGUEL ANGEL LOPEZ (ASTANA PRO TEAM / COL) + 32’’
7. NAIRO QUINTANA (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) + 35’’
8. RICHIE PORTE (TREK – SEGAFREDO /AUS) + 35’’
9. TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES / SLO) + 01′ 17’’
10. ROMAIN BARDET (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 01′ 24’’

クリテリウム・デュ・ドーフィネ公式サイト