ブエルタ・ア・エスパーニャ2020はオランダ開幕中止で18ステージになる

スペインのブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)を主催するウニプブリクは4月29日に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で引き起こされた異例の世界情勢により、オランダのユトレヒトと北ブラバント州からの公式スタートはキャンセルせざるを得なくなった発表した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

オランダ開幕ステージが中止になり、今年のブエルタはバスク地方からスタートする(photo : ©PHOTOGOMEZSPORT)

今年開催される第75回大会は、8月14日にオランダ中部のユトレヒトで開幕し、ユトレヒトと北ブラバント州で3ステージが行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大でUCI国際ロードカレンダーの全てのレースは3月15日から中止し、国際自転車競技連合(UCI)は現在シーズン再開を目指して改訂カレンダーを編成中だ。

4月15日に発表された大まかなガイドラインで、ブエルタ・ア・エスパーニャの延期も確定した。その発表によれば、9月20日から27日に開催される2020UCIロード世界選手権の後にまずジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)が開催され、ブエルタはその後に開催される事になった。

オランダ政府も最近、スポーツイベントの開催を9月1日まで禁止としたため、オリジナルの日程で最初の3ステージを開催するのは不可能になっていた。ブエルタのオランダ開幕は元々夏の一大パーティーとして計画されたプロジェクトだった事もあり、主催者は年内の日程変更を断念し、2022年に再びプロジェクトを立ち上げる準備を進めている。

今年のブエルタは全18ステージで開催

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

今年のブエルタで初日ステージになるバスクのコースマップ(MAP : Unipublic)

オランダ開幕の3ステージが中止になった事で、第75回大会は18ステージで開催される事になり、当初オランダからスペインへ移動して最初のステージになる予定だったバスク地方の第4ステージ(イルン〜アラテ)が第1ステージになる。ブエルタがバスク地方で開幕するのは1961年以来、ほぼ50年ぶりだ。しかも、このステージは中級山岳ステージでカテゴリー2頂上ゴールになっている。

UCIはまだ改訂カレンダーを発表していないが、ベルギーのフランス語放送局RTBFがリークした情報によれば、ブエルタが開催されるのは11月だそうだ。

ブエルタは85歳の誕生日

オランダ開幕ステージのキャンセルが発表された4月29日は、ブエルタ・ア・エスパーニャの85歳の誕生日だった。1935年のこの日、第1回大会の第1ステージが行われた(※注・ブエルタは1994年まで春に開催されていた)。

ブエルタ・ア・エスパーニャの公式サイト