ストラーデ・ビアンケ2026 はポガチャルが4勝目を上げて最多優勝記録を更新
イタリア中部トスカーナ地方の丘陵地帯で、2026年3月7日に白いグラベル(未舗装路)を走る第20回ストラーデ・ビアンケ(UCIワールドツアー)が開催され、ディフェンディングチャンピオンである世界チャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ・XRG/スロベニア)が、今シーズン初戦で80kmを独走して圧勝し、3連覇を果たした。
2022年にも優勝しているポガチャルの優勝回数は4勝になり、3勝のファビアン・カンチェッラーラ(スイス)を抜いて最多優勝記録を更新した。彼は昨年自ら更新した平均時速の大会最速記録も40.705km/hから42.699km/hに塗り替えた。
2位は1分遅れでフランスのポール・セクサス(デカトロン・CMA・CGM チーム)、3位は1分9秒遅れでメキシコチャンピオンのイサーク・デルトロ(UAEチーム・エミレーツ・XRG)だった。
80kmから独走
第20回大会はグラベルのセクターが14カ所あり、その合計距離は64kmだった。UCIワールドチーム18チームとUCIプロチーム7チームの合計25チームが参加し、175選手が曇り空のシエナをスタートした。
レースが動いたのは、ゴールまで残り83.9kmから始まったセクター7のモンテ・サンテ・マリエのグラベルだった。11.5km続く未舗装路の入口で9人逃げを吸収した集団は、フロリアン・ヴェルメールシュ(UAEチーム・エミレーツ・XRG)が先頭を引き、アルカンシエルのポガチャルを先導した。
集団は白い砂煙を巻き上げながら1列に長く伸び、先頭は残り82kmで9人になった。そこからポガチャルがすぐにアタックし、英国のトーマス・ピドコック(ピナレロ・Q36.5 プロサイクリングチーム)が後方に食らいついた。ところが肝心な場面でピドコックはバイクのチェーンが外れるトラブルに見舞われ、昨年の闘いを再現する事ができなかった。
ポガチャルはゴールまで残り80kmで単独になり、モンテ・サンテ・マリエを抜けた時には追走に50秒差を付けていた。彼は昨年のようなトラブルに見舞われる事はなく、そのままシエナまで単独で先頭を走り続け、最速記録を更新して4勝目を上げた。
追走グループではゴールまで残り18kmでデルトロとセクサスが抜け出す事に成功し、19歳のセクサスがデルトロよりも先にシエナ旧市街の坂を駆け上がり、2位の座を獲得した。
■今大会で4勝目を上げて最多優勝記録を更新したポガチャルのコメント
「前にも言ったかもしれないが、今日のチームには脱帽した。彼らはスタートから素晴らしい仕事をしてくれて、逃げをコントロールして素晴らしいペースをセットしてくれた。チームの仲間全員がこんなに良いパフォーマンスを見せてくれたのは素晴らしかった。この勝利をもたらす事ができてとても嬉しいよ。
モンテ・サンテ・マリエでアタックした時、上りの最もキツい場所でセクサスがとても激しく追ってくるのを見た。頂上まで全力で行けば、彼が追いつくか爆発するかが分かるだろうと自分自身に言い聞かせた。その後で十分な差が付いているのを見て、チームメイトのデルトロとクリステンがそこにいるのも見た。それは単特で行くのにとても助けになった。素晴らしいシーズンのスタートだ」
第20回ストラーデ・ビアンケ 結果
[3月7日/シエナ~シエナ(イタリア)/UCIワールドツアー/203km]
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES XRG / SLO) 4:45:15
2. SEIXAS Paul (DECATHLON CMA CGM TEAM / FRA) +1:00
3. DEL TORO Isaac (UAE TEAM EMIRATES XRG / MEX) +1:09
4. GREGOIRE Romain (GROUPAMA-FDJ UNITED / FRA) +2:04
5. VERMEERSCH Gianni (RED BULL – BORA – HANSGROHE / BEL) +2:04
6. CHRISTEN Jan (UAE TEAM EMIRATES XRG / SUI) +2:07
7. PIDCOCK Thomas (PINARELLO-Q36.5 PRO CYCLING TEAM / GBR) +2:14
8. JORGENSON Matteo (TEAM VISMA – LEASE A BIKE / USA) +2:20
9. KRON Andreas (UNO-X MOBILITY / DEN) +3:46
10. VAN AERT Wout (TEAM VISMA – LEASE A BIKE / BEL) +3:46
グラベルにポガチャルの名前が付けられた
昨年のストラーデ・ビアンケで3勝目を上げ、最多優勝記録保持者になったポガチャルは、その栄誉を称えられ、コッレ・ピンズートのグラベルに名前が付けられる事になり、大会2日前の3月5日に、彼の名前が付け加えられた石碑の除幕式が行われた。
過去にこの栄誉を与えられたのは、ポガチャルと同じく3勝を上げたスイスのファビアン・カンチェッラーラだけで、モンテ・サンテ・マリエに彼の名前が付けられている。カンチェッラーラはコッレ・ピンズートの除幕式に参加し、ポガチャルとの記念撮影に収まっていた。
今年コッレ・ピンズートは9カ所目のグラベルだったが、ポガチャルは既に1分以上の差を付けて先頭を独走しており、自ら除幕した真新しい石碑を眺めるゆとりがあったかも知れない。























