「2025ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」はヴィンゲゴーが勝利

さいたまスーパーアリーナでスタートラインに並ぶ選手たち。中央は清水勇人さいたま市市市長
11回目を迎えたツール・ド・フランスさいたまクリテリウムはさいたま新都心駅周辺に特設された3.5kmの周回コースを17周で争われた。
UCIカレンダーに「プロクリテ」というカテゴリーができていて、このさいたまクリテもそこに掲載されている。一般的なクリテリウムレースとは異なりUCIポイントがつかない興業レースだが、こんな豪華なレースをアジアで見られるのはここと(今年でいえば)シンガポールだけだ。
お昼過ぎから女子選手や若手、パラサイクリングの選手たちなどによるタイムトライアルが行われたあと、クリテリウム参加チームが3.1kmのタイムトライアルを走ってウオーミングアップ。心配された雨も弱まり、いよいよメインレースの開始だ。

チームタイムトライアルで優勝したリドル・トレック
45人のライダーがアリーナをニュートラルスタートし、コースの東端にあたるヘアピンカーブの手前でリアルスタート。このレースで引退するアステモ宇都宮ブリッツェンの小野寺玲が動いて3人の逃げが形成され、2周目にはそこに安原大貴(マトリックス・パワータグ)ら6人がジョインして9人となった。
「最初の2周目がとにかく速かった」と新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、このレースはスペシャルゲストとしての参戦)。

序盤の逃げメンバー、先頭は中村圭佑(ヴィクトワール広島)、その後ろは安原大貴(マトリックス・パワータグ)
その後、逃げはメンバーを入れ替えつつレースは進んだ。山岳賞を獲りたいヴァランタン・パレパントル(スーダル・クイックステップ、今回はチームフランス)やヨーナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)などとともにトラック世界選から帰ったばかりの橋本英也(キナンレーシングチーム)が動く。メイン集団が近づくと前に新城がジョインする場面もあり沿道のファンを沸かせた。

8周目の山岳賞を獲るヴァランタン・パレパントル

中盤の逃げは橋本英也(キナンレーシングチーム)が積極的に牽引した

コース東端のヘアピンカーブにはさいたま市の盆栽村開村100周年を記念して盆栽が置かれた
レース終盤、アリーナ入り口でスリップダウンしたヴィンゲゴーだが、チームメイト2人がすぐに対応して牽引し、1周近くかかって集団に引き戻した。
そして残り2周、先頭集団からヴィンゲゴーとプリモシュ・ログリッチが抜け出し、最後はヴィンゲゴーが独走でフィニッシュ。後続集団もスプリントとなり、ジョナタン・ミラン(リドル・トレック)とケイデン・グローヴズ(アルペシン・ドゥクーニンク)というトップスプリンターたちが表彰台を手に入れた。

レース終盤の逃げグループにはログリッチ、トゥーンス、ヴィンゲゴーらの姿が。豪華版の逃げだ

11回目のツールドフランスさいたまクリテリウムを初めて制したヴィンゲゴー
優勝したヴィンゲゴーは記者会見で「ここで勝ててうれしい。シーズンを終えるにあたっていい形で終わることができた」とコメントした。
さいたま市とASOとの契約は今年で切れるが、清水勇人さいたま市市長は「まだ交渉中で、続けたいと思っている」と話しつつも、日本側の単年度ごとの財源確保と先方の3年契約とで苦しんでいると胸の内を明かした。

左から2位のジョナタン・ミラン(リドル・トレック)、優勝したヴィンゲゴー、3位のケイデン・グローヴズ(アルペシン・ドゥクーニンク)
■名称:J:COM presents 2025ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
■日程:2025年11月9日(日)11:00〜17:15
■会場:さいたまスーパーアリーナ、さいたま新都心駅周辺












