シンガポール・クリテリウム2025 開催

ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)を主催するフランスのアモリー・スポール・オルガニザシオン(ASO)が自ら手掛ける人気の興行イベント、ツール・ド・フランス・EFGH・シンガポール・クリテリウム2025が、11月2日にシンガポールで開催された。
 

Singapore Criterium 202

シンガポール・クリテリウム2025に参加したトップ選手たち。左からミラン、フィリプセン、ログリッチ、ギルマイ。そして昨年で引退したカヴェンディッシュも特別ゲストとして招待された (photo : A.S.O./Dean Koh)

 
第4回大会には、昨年も参加したエリトリアのビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、ベルギーのヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、スロベニアのプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に加え、今年のツールで区間2勝してポイント賞を受賞したイタリアのジョナタン・ミラン(リドル・トレック)が参加した。

さらに、昨年このイベントを引退レースに選んだ英国のマーク・カヴェンディッシュが特別ゲストとして招待された。
 

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前日のメディア・デーでの記念撮影。左からフィリプセン、ミラン、ログリッチ、ギルマイ、カヴェンディッシュ (photo : A.S.O./Dean Koh)

 
41人の選手が参加したメインレースのクリテリウムは、あいにくの雨に見舞われたが、マイヨ・ベールを着たミランが、昨年のポイント賞受賞者であるギルマイと、2023年のポイント賞受賞者であるフィリプセンをゴールスプリントで下し、表彰台の中央に上がった。
 

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雨に煙るアンダーソン橋を渡る集団 (photo : A.S.O./Dean Koh)

 

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メインレースはマイヨ・ベールのミランがギルマイとフィリプセンをゴールスプリントで下した (photo : A.S.O./Dean Koh)

 

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ツールの歴代ポイント賞受賞者が顔を揃えたシンガポール・クリテリウム2025の表彰台。左からフィリプセン、ミラン、ギルマイ (photo : A.S.O./Dean Koh)

 
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モビスターチームは参加しなかったが、スペインチャンピオンのイバン・ロメオがツール・ド・フランスの新世代特別ゲストとして招待されていた (photo : A.S.O./Dean Koh)

 
アモリー傘下のスポーツ紙レキップによれば、このエキシビションイベントは、シンガポールのレースファンにツールで活躍する選手たちを間近で見られる機会を与えるだけでなく、参加するチームにシンガポール企業のスポンサー獲得のチャンスも提供しているという。

今年のシンガポール・クリテリウムにはチームとして参加してはいないが、スペインのモビスターチーム(UCIワールドチーム)は、先月末にシンガポールの海運業者イースタン・パシフィック・シッピング(EPS)をパートナーに迎えた事を発表した。

そのパートナーシップの一環として、モビスターチームは来年1月にスペインで行うトレーニングキャンプに、EPSの支援でシンガポールのトップ選手が参加できるEPS・SCF(シンガポール自転車競技連盟)・スパニッシュ・トレーニング・キャンプを開催すると発表している。このキャンプには、シンガポールのジュニア男子(最大4名)、アンダー23男子(最大4名)、エリート女子(2〜4名)が参加する予定だ。
 

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シンガポール・クリテリウム2025の参加選手が顔を揃えた記念撮影 (photo : A.S.O./Dean Koh)

 

シンガポール・クリテリウム公式サイト