スペインのラスカノがバイオロジカル・パスポートの異常値で暫定的な活動停止処分を下された

国際自転車競技連合(UCI)は10月30日に、スペインのオイエル・ラスカノ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)に対し、彼の2022年、2023年、2024年のアスリート・バイオロジカル・パスポートに原因不明の異常値が認められたため、UCIアンチ・ドーピング規則に基づいて暫定的な活動停止処分を下したと発表した。
 

UCI

 
バイオロジカル・パスポートは、選手1人1人のアンチ・ドーピング検査の結果をまとめた個人用電子記録で、自転車競技では2008年1月から導入され、UCIワールドチームとUCIプロチームに所属する選手は全員参加が義務付けられている。

バイオロジカル・パスポートには、一連の血液サンプルで分析された血液学上のパラメーターの総合結果から成り立つ血液学上のプロファイルと、一連の尿サンプル中のステロイド濃度の総合結果から成り立つステロイド・プロファイルも含まれている。この電子記録により、アンチ・ドーピング検査でドーピング物質や方法そのものを検出するだけでなく、そのドーピングの効果を明らかにするために、選択された生物学的な可変要素を経時的に監視する事ができる。

現在25歳のラスカノは、今季ドイツのレッドブル・ボーラ・ハンスグローエへ移籍した選手で、バイオロジカル・パスポートで異常値が認められた2022年から2024年のシーズンはスペインのモビスターチームに所属していた。

UCI公式サイト