ブエルタ・ア・エスパーニャ2025 でデンマークのヴィンゲゴーが総合初優勝
スペインで開催されていた第80回ブエルタ・ア・エスパーニャ（ＵＣＩワールドツアー）は、9月14日にアラルパルドからマドリードまでの51kmで最終区間の第21ステージを競い、ヨーナス・ヴィンゲゴー（チームヴィスマ・リースアバイク）が総合初優勝を果たし、祖国デンマークに初タイトルをもたらした。
ヴィンゲゴーが総合初優勝を果たし、デンマークに初タイトルをもたらしたが、残念ながら抗議デモの影響で表彰式は行われなかった (©SprintCycling)
28歳のヴィンゲゴーは、2022年と2023年にツール・ド・フランス（ＵＣＩワールドツアー）で総合優勝していて、これが３度目のグランツール制覇だった。彼は今年のツールでは総合2位になっていた。北欧のデンマークは、スペインのブエルタで優勝した15番目の国になった。
総合2位は1分16秒差でポルトガルのジョアン・アルメイダ（ＵＡＥチーム・エミレーツ）、総合3位には3分11秒差で英国のトム・ピドコック（Q36.5プロサイクリングチーム）が入った。最終ステージはマドリード市街地のサーキットコースで行われたパレスチナを支持する大規模な抗議デモにより51km地点で終了し、区間優勝は競われなかった。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2025の総合トップ３。左から総合2位のアルメイダ、総合初優勝のヴィンゲゴー、総合3位のピドコック (©SprintCycling)
ポイント賞はデンマークのマス・ピーダスン（リドル・トレック）が、2022年に続いて２度目の受賞を果たした。彼は今季ジロ・デ・イタリア（ＵＣＩワールドツアー）でもポイント賞を受賞していて、1973年のエディ・メルクス（ベルギー）に続き、同じ年にジロとブエルタの両方でポイント賞を取った史上２人目の選手になった。
山岳賞はオーストラリアのジェイ・ヴァイン（ＵＡＥチーム・エミレーツ）が、昨年に続いて２度目の受賞となった。新人賞は総合5位でレースを終えた米国のマシュー・リッチテッロ（イスラエル・プルミエテック）が受賞した。
第80回大会は抗議デモの影響で安全上の理由から、マドリードでの最後の表彰式も行われなかった。
スタート前に顔を揃えたブエルタ・ア・エスパーニャ2025の４賞ジャージ受賞者。左から山岳賞のヴァイン、総合優勝のヴィンゲゴー、ポイント賞のピーダスン、新人賞のリキテッロ (©SprintCycling)
■ブエルタで総合初優勝したヴィンゲゴーのコメント
「この総合優勝はとても誇りに思う。初めてのブエルタで、自分のキャリアで３回目のグランツールだ。タフな３週間だった。最初の週はとても強いと感じていて、２回勝てた。その後は難しい時期があったが、幸運にも最後の週末には復調した。ボラ・デル・ムンドでの区間優勝は、とても達成感があった。このブエルタで王冠を得る素晴らしい方法だった」
チーム成績は区間７勝したＵＡＥのＵＡＥチーム・エミレーツが受賞した (©SprintCycling)
■第21ステージ結果
［9月14日／アラルパルド～マドリード／51km］
※抗議デモで早期終了し、区間優勝はなし 01h 26′ 31”
ブエルタ・ア・エスパーニャ 個人総合最終成績（ラ・ロハ）
1. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) 74h 20′ 28”
2. J. ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 01′ 16”
3. T. PIDCOCK (Q36.5 PRO CYCLING TEAM / GBR) + 03′ 11”
4. J. HINDLEY (RED BULL – BORA – HANSGROHE / AUS) + 03′ 41”
5. M. RICCITELLO (ISRAEL – PREMIER TECH / USA) + 05′ 55”
6. G. PELLIZZARI (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA) + 07′ 23”
7. S. KUSS (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 07′ 45”
8. F. GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / CAN) + 07′ 50”
9. T. TRÆEN (BAHRAIN VICTORIOUS / NOR) + 09′ 48”
10. M. JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 12′ 16”
［各賞］
■ポイント賞 : M. PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN)
■山岳賞 : J. VINE (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS)
■新人賞 : M. RICCITELLO (ISRAEL – PREMIER TECH / USA)
■チーム成績 : UAE TEAM EMIRATES XRG (UAE)
■スーパー敢闘賞 : J. NICOLAU BELTRAN (CAJA RURAL-SEGUROS RGA / ESP)
抗議デモの影響でマドリードの表彰式は行われなかった (©SprintCycling)
