ロンド・ファン・フラーンデレン2024 は世界チャンピオンのファンデルプールが圧勝

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フランダース・クラシックスの1戦で、モニュメントと呼ばれる5大クラシックの1つである第108回ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル/UCIワールドツアー)が、3月31日にベルギー北部フランダース地方で開催され、世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク/オランダ)が44kmを独走し、2020年、2022年に続いて3度目の勝利を果たした。
 

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優勝の最有力候補だったファンデルプールが独走で3度目の勝利を収め、アルカンシエルを着てロンドを制した7人目の選手になった (©SprintCycling)

 
後続は1分2分遅れでゴールスプリントを競い、イタリアのルーカ・モッツァート(アルケア・B&Bホテルズ)が2位、オーストラリアのマイケル・マシューズ(チームジェイコ・アルウラー)が3位に入ったが、マシューズは降格処分を受け、ドイツのニルス・ポリッツ(UAEチーム・エミレーツ)が繰り上げで3位になり、オウデナールドの表彰台に上がった。
 

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左から2位のモッツァート、優勝したファンデルプール、3位のポリッツ (©SprintCycling)

 
第108大会は175選手が出走。3月27日に開催されたドワールス・ドール・フラーンデレン2024(UCIワールドツアー)の落車で負傷したベルギーのワウト・ヴァンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク)とヤスペル・ストゥイヴェン(リドル・トレック)は欠場し、ディフェンディングチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ/スロベニア)は参加せず、世界チャンピオンのファンデルプールがゼッケン1を付けた。

アントワープからスタートした時は晴れていたが、後半はベルギーらしい雨のレースになり、気温は13℃前後だった。ゴールまで残り96kmで集団から10人がアタックして逃げグループに追いついた後、ドワールス・ドール・フラーンデレンで落車していたマス・ピーダスン(リドル・トレック)が飛び出し、ジャンニ・ヴェルメールシュ(アルペシン・ドゥクーニンク)が付いていった。

2人はアルペシン・ドゥクーニンクがコントロールする追走集団に25秒程度のタイム差を付けて逃げ続けた。ゴールまで残り56kmで2回目のオウド・クワルモントの上りが始まり、追走集団はファンデルプールが加速して逃げていた2人を捕まえた。


コッペンベルフで独走を開始

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雨で滑りやすくなっていたコッペンベルフの石畳をバイクに乗ったまま越える事ができたファンデルプールは単独で先頭に出た (©SprintCycling)

 
オウド・クワルモントを越えた後、ファンデルプールの先頭グループは10人ほどに減っていた。次のパーテルベルフを越えた後、残り51kmの下りでイバン・ガルシアコルティナ(モビスターチーム)が単独で飛び出し、20秒差を付けてコッペンベルフを上り始めた。

ところがガルシアコルティナはここで機材故障に見舞われてしまい、ファンデルプールが先頭を走るグループにあっさり追い抜かれてしまった。雨で濡れたコッペンベルフの石畳にほとんどの選手が苦戦して脚をつくなか、ファンデルプールは先頭で坂を越え、44kmの一人旅を開始した。

その後方ではドワールス・ドール・フラーンデレン(UCIワールドツアー)で優勝したマッテーオ・ヨーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)がわずかに遅れてコッペンベルフを越え、ピーダスン、ディラン・トゥーンス(イスラエル・プルミエテック)が続いたが、2人はすでに30秒近く遅れていた。

ヨーゲンソンはアルカンシエルの背中を追いかけたが、その差が縮まる事はなかった。雨が激しさを増す中、7人になった追走グループとファンデルプールのタイム差は一時2分近くにまで開いた。ファンデルプールは大きなトラブルもなく44kmを独走で走り切り、オウデナールドのフィニッシュラインでバイクを頭上に掲げ、29歳で3度目の勝利を祝った。

2位争いの追走グループからはアルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・イージーポスト)とトゥーンスが抜け出したが、彼らはゴール手前250mで吸収され、表彰台に上がる事はできなかった。
 

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(©SprintCycling)


■第108回ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル) 結果

[3月31日/アントワープ~オウデナールド(ベルギー)/UCIワールドツアー/270.8km]
1. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) 6:05:17
2. MOZZATO Luca (ARKEA-B&B HOTELS / ITA) +01:02
3. POLITT Nils (UAE TEAM EMIRATES / GER) +01:02
4. BJERG Mikkel Norsgaard (UAE TEAM EMIRATES / DEN) +01:02
5. MORGADO António (UAE TEAM EMIRATES / POR) +01:02
6. SHEFFIELD Magnus (INEOS GRENADIERS / USA) +01:02
7. NAESEN Oliver (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / BEL) +01:02
8. TEUNS Dylan (ISRAEL – PREMIER TECH / BEL) +01:02
9. BETTIOL Alberto (EF EDUCATION – EASYPOST / ITA) +01:02
10. SKUJINS Toms (LIDL – TREK / LAT) +01:02
11. MATTHEWS Michael (TEAM JAYCO ALULA / AUS) +01:02
 
ロンド・ファン・フラーンデレン公式サイト

J SPORTS ロンド・ファン・フラーンデレン特設サイト

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