パリ~ニース2024 第6ステージはスケルモーセが優勝、マクナルティが総合首位

  • photo A.S.O. /Billy Ceusters

フランスで開催中の第82回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月8日にシステロンからラ・コル・シュル・ルーまでの198.5kmで丘越え区間の第6ステージを競い、デンマークのマティーアス・スケルモーセ(リドル・トレック)が、逃げ切った3選手でのゴールスプリントを制して区間初優勝した。
 

PN2024

逃げ切った3選手でのゴールスプリントを制したスケルモーセ (photo : A.S.O. /Billy Ceuster)

 
区間2位は米国のブランドン・マクナルティ(UAEチーム・エミレーツ)、3位は米国のマッテーオ・ヨーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)だった。この日、総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着ていたオーストラリアのルーク・プラップ(チームジェイコ・アルウラー)は、53秒遅れのメイン集団でゴール。前日まで27秒遅れの総合3位だったマクナルティが総合首位に返り咲いた。
 

PN2024

マクナルティが総合首位に返り咲いた (photo : A.S.O. /Billy Ceuster)

 
雨に見舞われた第6ステージは、アタックと吸収が繰り返されて小さくなった集団から、ゴールまで残り30kmのコート・ド・ラ・コル・シュル・ルーの激坂でスロベニアのプリモシュ・ログリッチ(ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出し、総合争いの口火を切った。10数人になった先頭グループから山頂まで残り1kmでヨーゲンソンが飛び出し、15秒差を付けて頂上を通過した。

マイヨ・ジョーヌのプラップを含めた後続グループでは、下りカーブで総合2位のサンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)が転倒。彼はすぐレースに戻ったが、4km先でバイクを交換しなければならなくなり、マイヨ・ジョーヌのグループから遅れてしまった。

マイヨ・ジョーヌのグループでは、スケルモーセとマクナルティが下りで抜け出す事に成功し、ゴールまで残り25kmで先頭のヨーゲンソンに追いついた。3人は雨の中を逃げ続け、残り2kmでマイヨ・ジョーヌのグループの2分差を付けていた。最後は3人がゴールスプリントを競い、残り500mで最後尾からスパートしたスケルモーセが難なく区間初優勝を手中に収めた。

3月9日の第7ステージは悪天候のため、104kmに短縮して行われる事がすでに決定している。
 

PN2024

ログリッチが総合争いの口火を切った (photo : A.S.O. /Billy Ceuster)

 
■区間初優勝したスケルモーセのコメント
「ちょっと驚いた。とても調子が良いと感じていたが、この類の日は特別だ。チームはボクのために完璧に働いてくれた。最後の上りではエヴェネプールかログリッチか、あるいは総合を狙う誰かが行くだろうと思っていた。しかし、彼らはボクを行かせてくれて、マクナルティが合流し、ヨーゲンソンに近づいた。フランスの特にこのエリアでレースをするのは大好きだ。これは今年最初の勝利だから特別だ」

 
■第6ステージ結果

[3月8日/システロン~ラ・コル・シュル・ルー/198.5km]
1. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) 04h 36′ 51”
2. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES / USA)
3. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA)
4. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 00′ 52”
5. HAROLD TEJADA CANACUE (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 00′ 53”
6. AURÉLIEN PARET PEINTRE (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 00′ 53”
7. FELIX GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUT) + 00′ 53”
8. WILCO KELDERMAN (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / NED) + 00′ 53”
9. PRIMOZ ROGLIC (BORA – HANSGROHE / SLO) + 00′ 53”
10. EGAN BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL) + 00′ 53”
11. LUCAS PLAPP (TEAM JAYCO ALULA / AUS) + 00′ 53”
16. SANTIAGO BUITRAGO (BAHRAIN VICTORIOUS / COL) + 02′ 39”

■第6ステージ後の総合成績
1. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES / USA) 22h 15′ 58”
2. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 00′ 23”
3. LUCAS PLAPP (TEAM JAYCO ALULA / AUS) + 00′ 34”
4. MATTIAS SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 00′ 54”
5. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 01′ 03”
6. EGAN BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL) + 01′ 14”
7. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 01′ 30”
8. FELIX GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUT) + 01′ 36”
9. HAROLD TEJADA CANACUE (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 01′ 37”
10. WILCO KELDERMAN (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / NED) + 01′ 39”
11. PRIMOZ ROGLIC (BORA – HANSGROHE / SLO) + 01′ 44”
 

PN2024

(photo : A.S.O. /Billy Ceuster)

 

パリ~ニース公式サイト

パリ〜ニース2024はJ SPORTSでは全8ステージ生中継&ライブ配信

ティレーノ〜アドリアティコ2024はJ SPORTSで全7ステージ生中継&ライブ配信

UCIワールドチーム&プロチーム全35チームのデータを完全掲載!2024サイクルロードレース選手名鑑、発売中