ジロ・デ・イタリア2024は北西部ピエモンテ州で開幕
イタリアのRCSスポルトは10月9日に、来年のジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)はイタリア北西部ピエモンテ州が開幕地(グランデ・パルテンツァ)になると発表した。
ファウスト・コッピの出身地であるピエモンテ州でジロが開幕するのは史上4回目。来年の第107回大会は最初の3ステージと第4ステージのスタートがピエモンテ州になる。
初日はトリノ近郊のヴェナリア・レアーレからスタートし、トリノがゴールになる第1ステージが行われる。来年は1949年5月4日に地元のグランデ・トリノ・フットボールチームを乗せた飛行機が、トリノ近郊にあるスペルガの丘に墜落した悲劇から丁度75年目になり、ジロはこの事故を追悼するために、第1ステージでスペルガの丘を通過する。
ジロはイタリア統一150周年記念を祝った2011年にも、サヴォイア家の夏の王宮があるヴェナリア・レアーレからトリノで第1ステージを競ったが、この時はチームタイムトライアルだった。来年は中盤にカテゴリー3のスペルガの丘を越えた後、トリノのローカルラップはカテゴリー2のマッダレーナ峠を越えなければならず、初日からタフなコースになっている。
翌日の第2ステージは、サンフランチェスコ・アル・カンポをスタートし、1999年にマルコ・パンターニが優勝した、標高1142mでカテゴリー1のサンチュアリオ・ディ・オロパに挑む頂上ゴールが早くも登場する。ふもとのビエッラからゴールまでは全長13kmの上り坂だ。
第3ステージはノヴァーラからフォッサーノまでの165kmで、スプリンター向きのコースだが、ゴールはアップヒルでトリッキーだと言われている。第4ステージはアックイ・テルメをスタートし、ピエモンテ州を後にする。
第107回大会のコース発表会は、10月12日から北部トレントで開催される『イル・フェスティバル・デッロ・スポルト』のイベントの1つとして10月13日に行われ、ジロの公式サイトや公式ソーシャルメディアでライブ中継される。
■マウロ・ヴェンニ(コースティレクター)のコメント
「見応えのあるグランデ・パルテンツァになるだろう。厳しく決定的なステージで始まるから、マリア・ローザを狙う選手たちは最初から準備ができていなければならない。2022年に最も見応えがあって人気のあったステージを彷彿とさせる初日のステージと、選別されるフィナーレとオロパ頂上ゴールの第2ステージの両方で、優勝候補たちにタイム差が生じる可能性がある。
オロパはピラータの最も壮大な勝利の1つから25周年という事もあり、2024年版の『パンターニの山』になるだろう。第3ステージにもいくつかの落とし穴が隠されている。フォッサーのゴールはアップヒルで、ピュアなスプリンターたちがパンチャーと競うのは難しいからね。楽しもうじゃないか」
■ジロ・デ・イタリア2024 グランデ・パルテンツァ
5月4日(土) 第1ステージ[ヴェナリア・レアーレ〜トリノ/136km]
5月5日(日) 第2ステージ[サンフランチェスコ・アル・カンポ~サンチュアリオ・ディ・オロパ(ビエッラ)/150km]
5月6日(月) 第3ステージ[ノヴァーラ~フォッサーノ/165km]
5月7日(火) 第4ステージ[アックイ・テルメ〜?]