【オムロン】中野喜文さんに訊く『サイクリストに適したコンディショニングとリカバリーケア』

目次

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運動だけでなく、リカバリーケアが重要

サイクリングのみならず、運動した後は適切な栄養補給と、的確なリカバリー(回復)を得てこそ、トレーニングを生かした運動能力向上や健康維持といった体作り・健康作りに繋がっていきます。

本記事ではリカバリーにフォーカスを絞って「サイクリングだからこそ」といった対処方法を紹介します。

積極的なリカバリーケアの方法として施術を受ける、または自身で行うというケースがありますが、一般の方の日常では圧倒的に後者の手段を選ぶことが多いでしょう。その場合「どんな手段なのか」「どんな器具を用いて行うか」も重要です。そのひとつに低周波治療器という選択肢もあります。

今回はヨーロッパのプロサイクリングチームで長年マッサージャーを務めた中野喜文さんに低周波治療器の活用をテーマにお話を伺いました。

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中野喜文さん(エンネ・スポーツマッサージ治療院代表)
https://enne.tokyo.jp/
営業時間 9:00〜20:30(最終受付)
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4−22−4−2F

スタッフ全員がナショナルチームやプロサイクリングチーム帯同のマッサーとして活躍。中野さんは治療家として26年のキャリアをもつ。 1998年から20年、欧州プロ自転車チームマッサーを歴任。日本人トレーナーとして初めてツール・ド・フランスに帯同し、通算15回参加。市民ランナーとして2015年(45歳)に初マラソンサブスリー(2:59:18 つくば)、フルマラソンベスト2:46:59(49歳 つくば’19)と現役アスリートです。(個人プロフィールより抜粋)
中野喜文さん ブログ:nakanosyoshifumi.com

 

エンネ・スポーツマッサージ治療院/ 中野喜文さんに訊く「サイクリストに適したコンディショニングとリカバリーケア」

サイクリング特有の疲労について、教えていただけますか。

中野さん:サイクリストが疲労する部位は、代表的な箇所は大腿四頭筋ですね。
余談ですが、サイクリストは臀筋やハムストリングスなど大腿の後ろの筋群を使いましょうと指導されるケースは多いです。が、もちろんそれは指導という観点では正しいのですが、疲労部位という視点で見ると自転車競技の代表的な疲労部位は大腿前面と言って良いと思います。
ダンシングやスプリントなどの動作において、特に大腿四頭筋に疲労が蓄積します。
また自転車競技は、前傾姿勢の維持において、肩背部、腰部の筋群も疲労するものです。
初心者だけでなく、トッププロにおいても、強度の高いレース後はすぐに自転車から降りられないほどに腰の筋肉を酷使することもあります。

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自転車競技の代表的な疲労部位は大腿前面。また前傾姿勢の維持において肩背部、腰部の筋群も該当する。

 

普段のリカバリーケアではどのようなことをすればいいでしょうか。たとえば毎日低周波をあてると回復サポートの効果は期待できますか?

中野さん:自身で行う場合の手法はいくつかあると思いますが、低周波治療器はパッドを貼り付けて電気を流すという手軽さがなによりの良さでしょうね。
低周波は、血行を良くし、筋疲労を緩和する効果が期待できます。
持久系スポーツ選手は、慢性的な疲労が蓄積する傾向にあり、その状態でトレーニングを重ねることで故障や長期的な不調が続く症状が現れるケースがあります。
それを防ぐ手段がリカバリーケアとなるわけですが、セルフケアのひとつの手段として低周波治療器は運用性が高いと考えています。

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中野さんにもしばらく使っていただきましたが、運用性について印象を教えてください。

中野さん:運動をした場合、ケアを怠ったりした際は特に関節周囲に局所的な疲労を感じます。
疲労により固くなりそれが蓄積し慢性化した際など、局所的に代謝が悪く感じていた部位の活性が上がるような印象はありました。

セルフケアって色々ありますが、セルフだけに自分自身が疲れてしまう要素が多かれ少なかれありますよね。意外とカロリーを消費するものです。
そういう意味では低周波治療器はパッドを貼るだけでいいというのはメリットでしょうね」

「またセルフケアが難しい部位、たとえば背中やハムストリングスなどに使えるのもメリットでしょう。
自分自身で貼る位置を調整してみてください。
ケアをしたい場所だと予想して貼った位置が、その筋肉を刺激していないこともあったので、貼る場所を試行錯誤していく工夫も必要です」

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セルフケアが難しい場所は低周波治療器のメリットがより生かされます

 

自宅にいながらにして、『ながら』で施術できるというのがいい。

装置を所有するメリットはほかにもありますか?

中野さん:やっぱり持ち運べるということ。自宅にいながらにして、『ながら』で施術できるというのがいい。
リカバリーケアの装置を所有するというのはアドバンテージです。
フルタイムワーカーはトレーニング時間の捻出だけでも工夫している方が多く、リカバリーケアを怠りがちなわけですが、低周波治療器は『テレビを見ながら』『食事をしながら』『テレワークをしながら』『新幹線の中で』といった、好きな時間や場所で使用できます。私の場合は自転車レースなどを見ながらケアをしています。またレースにむけての移動や遠征中にも使える。自分のタイミングで施術できるというのが大きなポイントです。

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ご自身のライフスタイルで、どのように使っていたか教えてください。

中野さん:年齢もオーバー50なので近頃感じるのは回復の遅さですね。
ランニングは45歳から始めていて、50歳を超えても記録は伸びると思っています。
体は動くけど、ネカティブな要素は疲労回復の遅さです。
私自身こういう仕事をしているので、他者からケアを受けることは多くはありませんでした。
しかし関節可動性、軟部組織が硬くなるといった退行変性による症状は、運動する上で疲労回復の遅さや体が硬くなるといった現象につながっています。
運動はアンチエイジングとも言えますが、このような年齢になるとやっぱりリカバリーケアが必要だなあと思いますね。

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ランナーでもある中野さんは足首のケアなどにも活用している

 

どのモードを主に使っていますか?

中野さん:リカバリーモードには様々なモードがあります。私は『リカバリー2』を使うことが多いですが、通電したうえで良い感覚のモードを使っています。サイクリストの疲れ方は、全身のエネルギーが枯渇したような疲労感ですので、筋肉の収縮を感じるような通電モードだと逆効果に感じることもあるでしょう。
また、治療の強さにより刺激量は変わりますが、同じ強さでもモードによる変化により、受け手の感覚は変わります。

自転車選手の疲労でいえば、心地よいと思う強さでタイマーの最長時間の30分を行うのが良いでしょうね。
いずれにせよそれぞれ個人にとって心地よいと感じる治療の強さで良いと思います。痛いのを我慢すればより良く効くということではありません。ご自身で様々なモードや強さを試してみることによって、効果的と感じる強さに調整して決めるのが良いでしょうね。

私は全身運動の疲労改善の目的で使用をしているので左右同時に使ってます。時短の目的もありますね。
このように全体的な疲労抜きという観点でも使っていますし、局所的に気になる部位に使うことも可能です。

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プロの目線から『中野さんだったらこう使う』といった活用法を教えてください。

中野さん:あまり難しく考えなくても良いと思います。
この機器の一番の良さは、いつでもどこでも使用可能である点です。
エクササイズ系セルフケアとはちがい『スイッチを入れて機械に仕事を任せる』という点に尽きます。セルフケアも、トレーニング同様に毎日続けるには少しの根気が必要なものですが、低周波治療器を使うのに根気は必要ありません。

また、マイクロカレントを使えるのが特徴でしょうね。一般的にマイクロカレントには炎症を抑えるサポートする作用があるといわれてます。急に膝が痛くなったり、あるいは落車してしまい痛みがあるような(外傷がある場合はダメです)、急性のケースでも刺激を感じることのない微弱な電流を使ったマイクロカレントなら使うことができます。靭帯が気になる、膝が痛いといったセルフケアでは手が行き届かないところに使います。

先に述べたとおりサイクリストの場合は局所よりも体全体の疲れを感じるケースが圧倒的です。つまり全体に満遍なく広く施術したい。例えばパッドを貼る距離の間隔を大きくして、部位全体に通電させる方法が向いているのではないでしょうか。

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プロフェッショナルの現場で活用するとしたら?

中野さん:医療の分野においても低周波治療器はスポーツの現場で使われることは多いと思います。
1人のトレーナーが複数の選手を見なければいけない状況のときなど、鍼療法と低周波の組み合わせにより、複数の選手を同時に見ることも可能です。そういう意味でも重宝しているトレーナーは多いと思います。
オムロンの低周波治療器を用いることでセルフケアを行える環境が出来るというのは、選手が自身の体と向きあい、身体能力について考える機会にもつながります。

 

落車による怪我の治療促進、打撲、局所の痛み(腰、首、脚の腱など)からの回復をサポートにも有効活用は可能でしょうか? 

中野さん:機器にはマイクロカレントモードもあり、痛みのある部位へのアプローチが可能です。
もちろん、基本的な考え方として、怪我をしたり痛みが発症したら、整形外科で受診です。
大きな問題でなければ保存療法で経過を見るという判断になり、リハビリや鍼灸マッサージ、接骨院での処置という流れになりますが、通院の必要のない程度の痛み、つまり競技やトレーニングの継続は問題ないレベルであれば有効活用できるでしょう。
毎日激しくトレーニングするアスリートはつねに体に違和感は感じるものです。
そんなときは、ペインケアモードや刺激を感じないレベルのマイクロカレントモードでの使用はアスリートにとって大きな助けとなるはずです。

 

オムロン 低周波治療器 HV-F080

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【特徴】
筋疲労や痛みに合わせて選べるモード

低周波モード
▷リカバリーモード
筋肉の疲労回復をサポートするモード。
心地よい刺激で血行を促し、筋肉の疲れをとります。
▷ペインケアモード
痛みの感覚を緩和するモード。
低周波の刺激が痛みを伝達する機能に作用し、脳に痛みの感覚を伝えにくくします。

プロアスリートにも使われている「マイクロカレント」モード
スポーツの分野でリカバリーケアにも使われている「マイクロカレント」。
刺激を感じることのない微弱な電流を使った治療モードです。
痛みのある関節や治療したい筋肉部位を挟み込むようにパッドを貼り付けてケアします。

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