サイクリング時のマスク着用 メリットとデメリットを正しく理解して。マスクを外す選択肢を忘れずに

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月7日から全国に出されていた緊急事態宣言がいよいよ解除された。しかし、まだ人類は新型コロナウイルスへの対策を完全になしえたとは言い切れない状況である。

感染状況をみて段階的に自粛が緩和されていく状況で、運動やサイクリングに焦点を当てた記事を再びお届けしたいと思う。今回取り上げるのは、日本のスポーツ庁が発表した「新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」というリリースだ。

このリリースの冒頭では

「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するためには、一人一人が不要不急の外出を自粛し、他者との
接触を8割程度減らすことが必要とされています。 一方で、身体的及び精神的な健康を維持する上では、体を動かしたり、スポーツを行うことが必要です。」

と書き出している。

 

運動前の体調確認、感染防止策3つの基本

コロナマスクcovidmask

 

マスクと熱中症

これから夏に向かって気温がどんどん高くなる。そんな中、マスクを着用しながら運動を行うときに注意しなければいけないのは熱中症。マスクをしたまま運動するとのどの渇きに気づかず、水分補給を忘れたり、体温が下がりにくかったりする。マスクをしないで運動する時よりも、熱中症になるリスクが高まっていることを認識しよう。また、マスクをして運動することにより、マスクをしていない時よりも強度が上がることがある。通常よりも強度、ペースを落とすなどの注意が必要だ。また息苦しさ、つらさを感じたらマスクを外す、休憩するという選択肢を持とう。

また、運動する人数については1人または少人数でとある。サイクリングの人数もこれにならおう。

コロナマスクcovidmask

日本ではないが、フランスにいる別府史之(NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)の連載「Fumy’s eye 別府史之が見た世界 étape05」でも、練習時はマスクを着用していないが、「人の多い場所に立ち寄ったり止まったりする場合はマスクすること」とされているので、マスク携行しているとのこと。

 

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まったく無防備で過ごしていいわけではない。常に自分の体調を認識し、必要な時にマスクの着脱を行えるようになることが、安全にサイクリングを行ううえで重要なことと言える。まだマスクと密な関係は続いていきそうだ。