旧街道でグラベルライドを満喫! 帰りは楽チンのサイクルトレイン!!

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滋賀県・御代参街道(ごだいさんかいどう)への旧街道サイクリングは、約50kmほどだが、オンロードとオフロードの両方を楽しむことができる。しかも帰りは、輪行せずに自転車をそのまま電車に乗せることができるサイクルトレインに大興奮。

御代参街道サイクリング

作夏よりCycle Sports.jpで連載した「旧街道サイクリングの旅 旧東海道編」で撮影、執筆をしていただいた滋賀県・草津市のサイクルショップ「ストラーダバイシクルズ」の井上さんが主催する「グラベルロード・旧街道ツアー」に参加してきた。

当日は、朝9時に甲賀市水口町のJR貴生川駅(きぶかわえき)に集合し、ガイドを務める井上さんより、一日の行程、旧街道サイクリングの注意点、グラベルライドのポイント説明の後、早速スタート。この日集まった10名の参加者は、私を含め、日頃はオンロード走行をメインとする人たちがほとんどだ。一体どんなオフロードが待っているのか期待と不安が入り混じった、アラフォー&アラフィフおじさんたちの旧街道ツアーが始まった。

 

御代参街道は、東海道土山宿(甲賀市)から中山道小幡(東近江市)までの約36kmを結ぶ脇街道

スタート直後は、筆者が昨年走った旧東海道に入る。おもわぬ旅の追体験にひとりほくそ笑む。水口宿から土山宿(いずれも甲賀市)を抜け、いよいよ御代参街道に入ったところ、早速、江戸時代の石仏が現れる。いきなり旧街道サイクリングの楽しみが始まった感じだ。おっさんやのに、ついついワクワクしてしまう。日本の原風景の魅力がつまった集落や、ヌケ感たっぷりの農道を小一時間、走っていくと、いよいよオフロードの始まりだ。最初は、バイクを押して歩き、途中からは担がないと上れないエリアが続く。徐々に心拍が上がるが、おじさんたちは何故かみんな笑顔である。

そう、みんな小学生になっているのだ(笑)。

御代参街道サイクリング

東海道と御代参街道の追分となる土山宿(甲賀市)の道標には「右北國たが街道 ひの八まんみち」と書いてある

御代参街道サイクリング

ところどころ江戸時代の石仏が残っているのがとても不思議な感じ

御代参街道サイクリング

電柱がなければ最高だが、こんな原風景を走れるのも楽しみのひとつ

御代参街道サイクリング

突如として現れるオフロードは担がないと上れないが、それでもみんな楽しそう

そして上りきった先には、熊笹が生い茂った小道をダウンロード。「なんや、これ!」ホンマ笑いが止まらない。みんな少年の顔になっている。こんな非日常体験ができるとは、全く想像していなかった。井上さん、謝謝!

御代参街道サイクリング

御代参街道の途中にある笹尾峠。ここまで上ってきたら、いよいよ楽しい下りが待っている

御代参街道サイクリング

熊笹の生い茂った小道は、途中ぬかるみもあるが、コケても熊笹のおかげで大丈夫(笑)

スタートしてから3時間、オフロード走行を満喫し、平地に戻ると、お食事スポットが全くないエリアなので、公園で持参したおにぎりやパンを食べ、食後に最年長(?)の瀬崎さんに美味しいコーヒーを淹れていただいた。ライド途中のアウトドアで飲むコーヒーとカントリーマアムは格別に美味い。その後は、東近江市にあるガリ版伝承館を訪れ、ゴールとなるJR八日市駅へと向かった。

御代参街道サイクリング

御代参街道と八風街道の交点にある老舗の饅頭屋「親玉本店」(東近江市八日市)。商品棚に入っていた饅頭を買おうとしたが、店員さん不在のため購入できず

御代参街道サイクリング

さびれたアーケード街「ほんまち」にある「佐乃屋精肉店」のカレー風味の揚げたてコロッケを40年ぶりに食べる岡島さん。青春時代と同じ味とのこと

 

帰りは、楽チン!近江鉄道のサイクルトレイン!

いやいや、以前滋賀県庁の方から話は聞いてたが、自転車を押したまま改札を抜け、輪行もせずに、そのまま車内に持ち込めるとは……。途中駅では地元の人たちもママチャリで入ってくるではないか!!電車賃は、ちと高めではあるが(八日市駅→貴生川駅:800円)、追加料金もかからず、通常の運賃だけで利用できるとは、素晴らしすぎるで、近江鉄道。オフロード走行に続き、これもまた非日常体験をさせてくれるこのライドイベント、ほんまオススメです。

滋賀はビワイチだけじゃない!と教えてもらった貴重な1日だった。

御代参街道サイクリング

JR八日市駅前で記念写真。この日の参加者10人中、9人がキャノンデールユーザーだった

御代参街道サイクリング

自転車を押したまま改札を通れる。輪行しなくていいなんて……涙

御代参街道サイクリング

いよいよ乗り込むところで、テンションMAXになるシシャチョーさこやん

御代参街道サイクリング

3両編成の電車に乗り込み、「ひとが増えたら、立ちましょう!」と言っていたが終点まで、座っていけるどころか、なかには居眠りする人も……

ライドツアーの問合せ:ストラーダバイシクルズ
※バイク購入者に限る