ニッポンの未来に寄り添うeバイク BRUNO・e-tool*に乗ってみた!
目次
BRUNO(ブルーノ)のeバイク「e-tool*(eツール*)」に試乗。日本の自転車生活と趣味に寄り添う一台だ。
BRUNO e-tool*
ブルーノ・eツール*
価格/26万9720円
ドライブユニット/シマノ・ステップスDU-E5080H 250W
バッテリー/シマノ・BT-E8014 418Wh(36V×11.6Ah)
コンポーネント/シマノ・ターニーTX8速
カラー/グレイ、サンド、フォレスト、ブラック
軽快車にはないスポーツ性
電動アシスト自転車とeバイクの境界は非常に曖昧だ。スポーツ用に設計されたドライブユニットとフレームを採用したモデルをeバイクと呼ぶことが多い中、このブルーノ・eツール*は、カジュアルなシティ用のフレームでありつつシマノ・ステップスE5080Hを搭載する“eバイク”だ。
ブルーノブランドには、よりカジュアルなシティ用のeホップ、積載を重視したeハコなど複数のラインナップがあり、eツール*は積載性と車体の軽さを両立する。
小径のワイドタイヤは、人力の場合は加速時の重さや登坂性能に難があるが、アシストが入るとそのデメリットを打ち消して乗り心地など良い点だけが残ることから他社でも採用するeバイクが多い。そしてこのブルーノの場合は、小径でありつつ折り畳み機構を持たないというところに、日本での使い勝手をしっかりと考えた工夫が伺える。これによりフレーム重量の軽量化を実現し、18kg台の車重を実現。同時にマンションのエレベーターなどにも積みやすい1700mmを下回る全長となっている。
最大30kg対応リヤキャリヤにより、日常の荷物の運搬にもチャイルドシートもスタイリッシュに。考えてみると他にないスペシャルなバイクがeツール*だ。
Details
Impression「見た目よりはるかにスポーツな走り」
一言で言って、走りは非常に楽しい。ここがもう軽快車と大きく異なる点。近年、電動アシスト軽快車も走りの質は向上しているが、やはりシマノユニットを積むために設計されたフレームはポジションからしてスポーティな走りのために作られている。それによって低速での取り回しは操りやすく、巡航も意のまま。そして「ステップス」ならではのアシストのレスポンスの良さからストップアンドゴーが気持ちいい。
BMX風のハンドルは実はこの形状によってスポーティなフィッティングを実現しており、機械式のブレーキは強力な制動力を発揮するなど、各部の性能がやはり軽快車ではなくeバイクなのだと、乗ると納得。
Rider
難波ケンジ
eバイクの黎明期より20年以上にわたってその変貌を見つめてきた、国際自転車ジャーナリスト。日本にeバイクを持ち込んだ最初の人物として知られる。



















