東京の荒川&江戸川をほぼノンストップでぐるり一周!「CSGR(クルマと信号が少ないグッドなルート)その1」

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サイクルスポーツが読者と一緒に作り上げる、実走連動型の不定期連載がサイスポ誌2025年8月号より誕生! その名は「クルマと信号が少ないグッドなルート」、略して「CSGR」だ。最初のモデルとして、東京東部の「荒川&江戸川一周ルート」を紹介する。

CSGR荒川

 

都心で快走ルートは描けるか?

願わくば、クルマも信号も気にせずずっと走り続けたい。筆者ナカタニが暮らす富山ではそんなルートがゴロゴロあるが、あいにく都心では難しい。ノンストップを追求するなら河川敷のルートが最有力だが、どこか味気ない。同じ道の往復は退屈だし、立ち寄りスポットに乏しく、週末は様々な利用者で混み合いがちだ。「足着きが少なく気持ち良く走れて、でも楽しさも妥協しないコース。それを見つけて走って確かめてみない?」と、副編集長エリグチの一声で始まったのが、このCSGRという試みである。

1回目のお題は、編集部からアクセスの良い東京東部エリア。東京のど真ん中で? そんな無茶な……と半信半疑だったが、仮にそんな夢のルートがあるなら、ぜひ読者に紹介せねばなるまい。エリグチの引いた力作ルートをこの目この脚で確かめんと、二人でライドに出発だ。すると、さすがに100%ノンストップとはいかずとも、「走りの密度」はしっかり高い優良コースだと感じられるものに。その全容をお見せしよう。

 

CSGR荒川 CSGR荒川

 

距離37.3km
獲得標高92m

 

2つの河をつなぐ道

コースは1周約38km、大きく3パートに分けられる。荒川を北上する快走区間、葛飾区内を横断するシティライド、そして江戸川を南下するルートだ。発着点は東京湾に面する「葛西臨海公園」。爽快なスポーツライドと散策気分のシティライド、その折衷案といった感じだ。ただノンストップを目指すだけではトレーニング然としてしまうので、ちゃんと遊び心も取り入れたルートに仕上がった。

序盤の荒川は都民のド定番ルートだが、左岸側はあまり人気がないらしい。つまりは往来が少なく快走できるということだ。河川敷のインアウト以外はバリケードでの一時停止もゼロで、平日だったこともあり貸切状態でライドを満喫できた。筆者は初走行のルートだったが、何でもエリグチは日々この快走路で自転車通勤しているらしい。

信号ロスを減らしたい一方で、都心において市街地走行はどうしても避けられない。その解決策が裏道の有効利用だ。中盤の葛飾区住宅地区間では、暗渠(きょ)や旧街道、そして中川の側道をつなぐことで、交通量も信号も回避するルートを走行した。もちろんグーグルマップを見て最短距離をつなぐことは、理想的なルート探しのヒントになるだろう。その上で肝心なのが実走してみること。意外と走ってみないと交差点の接続の良さや人気があるかないかは分からない。今回はエリグチが事前調査を繰り返したようだが、どうやらまだ改善の余地があると、隣でぶつぶつつぶやいていた。

 

葛西臨海公園駅

スタート地点はJR京葉線「葛西臨海公園駅」。すぐそばに東京湾と緑が広がる都民の定番お出掛けスポットだ。クリスタルビューや水族園などエンタメ施設も充実している

荒川健康の道

葛西臨海公園をスタートし、まずは「荒川健康の道」へと接続する。赤い路面には自転車レーンがプリントされ、早速の走りやすい道に気分上々。写真の清砂大橋では、直進して橋上に出ずに右側へ分岐し、橋をくぐって車道「都道450号」へ出る 

都道450号

清砂大橋で脇から下道に下り、「都道450号」の街側の側道部分をなぞろう。川側は道が細く交通量が多くキケンだ

葛西橋の歩道橋

葛西橋で歩道橋を押し歩きして側道に上がる

荒川の左岸部

歩道橋から荒川の左岸部(千葉側)に接続し、首都高速下の道へ。ここからは7kmの快走区間で、右岸に比べ歩行者の数も皆無。ロケ当日も広々とした道を独り占めしたかのようだった。おまけに日陰が涼しくて最高だ。歩道橋の押し歩きこそあれど、ここまで信号ストップはゼロ。短距離でも満足度は高まるのだ

東四つ木避難橋

黄色い「東四つ木避難橋」を渡って市街地へ

かわばたコミュニティ通り

暗渠の「東四つ木コミュニティ通り」とこの「かわばたコミュニティ通り」をつないで信号を回避。自転車を除く一方通行なので、対向車に注意しながら進もう

江戸川堤防

中川沿いの車道をクネクネと蛇行し、柴又の市街地区間をやり過ごせば江戸川堤防のお出ましだ。裏道を上手に組み込めば信号ストップを少なくできると実感。見通しが悪く狭い道が多いので、飛び出しに十分注意し徐行することを推奨したい。一時停止線も厳守すべし

 

ラストは江戸川の右岸を悠々とクルージング。工事中で2度の迂(う)回を強いられたが、信号が少ないままに葛西へ帰着した。工事が完了する頃には限りなくノンストップで走れるだろう。撮って走って経過時間は2時間10分ほどと、全長38kmにしては予想以上にスムーズな進行具合だった。ざっと数えた限りだが、赤信号で停止が5回。踏切2回、一時停止5回、歩道橋1回、横断歩道2回といったところ。東京のど真ん中にしては健闘している方だろう。

なるべく足止めされず、しっかり走り応えがあって、お楽しみ要素も忘れない。突如始まったこのCSGR企画だが、まずは方向性に適うルートに仕上がったと言っていいだろう。そして脚を止めずに走り続けられるだけで、走りの密度は大幅に高まるというのが筆者の発見であった。マップをご覧のとおり、葛西臨海公園からスタートせずともループの途中から合流することも可能なレイアウトだ。なので近くにお住まいの方はチャレンジしてもらえたらうれしい。そしてぜひ感想を教えてほしい!

 

江戸川河川敷

江戸川河川敷で再びのノンストップ快走。荒川と双璧をなす定番コースであり、幅広の走路がサイクリングへと没頭させてくれる。今回は追い風と共に、右岸をひたすらに川下へとこぎ進んだ

旧江戸川

Y字に分流する旧江戸川へとかじを切ると、道が一気に細くなる

スロープ付き階段

要所でこのようなスロープ付き階段があるため、並行する車道の方がスピーディに進める。工事区間で2度回り道を強いられたが、うまく止まらずに乗り切ることができた。ルートビルダー上では見えないリアルを体感する実走取材だった

旧江戸川の河口

旧江戸川の河口まで近づけば葛西臨海公園はもうすぐ。対岸に某夢の国の豪華ホテルが見える。そのまま公園の売店やカフェでランチすれば、素敵な半日ライドが完成する

 

POINT! 下町補給ポイントもあるよ!

葛飾は下町風情が残る一帯。オヤツ欲しさに「京成立石駅前」の仲見世通りでコロッケをいただいた。レトロな石畳通りに連なる「柴又帝釈天」やお茶所「菜花」など、温かみある寄り道スポットが並ぶ。気分はプチ・サイクルツーリズム!

京成立石駅前の仲見世通り コロッケ

 

+α Route 荒川も江戸川も、快走路はまだまだ続く!

ここから派生するルートを紹介しよう。といっても今回の場合は、荒川・江戸川と首都圏の名物ルートが組み込まれているので、もしももっと距離を延ばしたい人は、自身のアクセスに応じて河川敷を行こう。とはいえこの荒川~江戸川接続は、覚えておいて損はナシ。

CSGR荒川

 

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