中村俊介×田中裕士 強豪ヒルクライマーのレース前調整法
目次
- 1. 中村俊介の場合 〜ベストじゃなくていいから、本番に上がり調子になるように
- 2. 意外とトレーニング仲間にちぎられている!?
- 3. 1か月前だからといってガンガントレーニングするわけじゃない。体調を崩さないことを最優先する
- 4. 食事内容・補給・睡眠には気をつけている
- 5. 田中裕士の場合 〜本番1か月前にはほぼ体は仕上がっている
- 6. 不調とは思えない、とてつもない速さ
- 7. 本番前1か月は疲労を抜きつつ体調を整えるイメージ
- 8. とにかく走った分しっかり食べる
- 9. けがと不調をどう乗り越えるか
- 10. 2人に共通するもの
- 11. コンディショニングにおすすめのアミノバイタルⓇプロ&アミノバイタルⓇGOLD
アマチュアヒルクライムレースの最高峰「乗鞍ヒルクライム」に勝つようなトップヒルクライマーは、大会本番の前にどんなトレーニングやコンディショニングをしているのか? それは多くのライダーの気になるところだ。残念ながら2021年大会は中止となったが、中村俊介さん・田中裕士さんの優勝候補2人の本番1か月前の調整法を密着取材した。ぜひ参考にしてほしい。
中村俊介の場合 〜ベストじゃなくていいから、本番に上がり調子になるように
ヒルクライムレース1か月前というと、多くのライダーが最後の追い込みをかけたり、あるいはトレーニングが思うように進まなかった人にとっては、焦ってトレーニングをやり始める時期だろう。そんな時期、果たして優勝候補となるトップ選手はどのように過ごしているのか?
まずは2018年・2019年と「乗鞍ヒルクライム」2連覇を果たし、2021年大会も優勝が期待されていた中村俊介さんのケースを紹介しよう。

中村俊介さん。1987年生まれ、名古屋市在住のホビーレーサー。2018年・2019年と「乗鞍ヒルクライム」のトップカテゴリーで優勝。「ツール・ド・おきなわ2019」のロードレース市民210kmでは6位に入り、ロードレーサーとしても非凡な力を見せる。中村さんについては、過去のこちらの記事もチェック
意外とトレーニング仲間にちぎられている!?
2021年8月上旬。ちょうど大会本番約1か月前の日曜、休日のトレーニングに帯同取材させてもらった。ふだんからよく一緒にトレーニングする友人ら3人と名古屋市郊外に集まり、そこから岐阜方面へ行く、約130kmほどの峠のあるコースを走るという。
上り区間では、先頭をぶっちぎりで駆け抜けていくのかと思っていた。がしかし、頂上まで全員まとまって上っていく。区間によっては、中村さんがちぎれてしまう場面も見られた。もちろん、全員ある程度脚がそろっているということもあるだろうが、意外だった。
1か月前だからといってガンガントレーニングするわけじゃない。体調を崩さないことを最優先する
ライドを終えた中村さんに、この時期のトレーニング内容について詳しい話を聞いてみた。平日はどんなことをしているのか?
と中村さん。
土曜と日曜は?
これも意外だった。ということはレース1か月前は長時間乗り込んでいるわけではないのだ。
……耳が痛い人は多いのではないだろうか。
食事内容・補給・睡眠には気をつけている
この期間中、栄養面や生活面で気をつけていることは?
田中裕士の場合 〜本番1か月前にはほぼ体は仕上がっている
続いては、田中裕士さんのケースだ。中村さんと同じく、「乗鞍ヒルクライム」約1か月前となる8月上旬の休日に、トレーニングライドに帯同させてもらった。同じヒルクライマータイプだが、中村さんとは性格もアプローチも違う彼の調整法とは?

田中裕士さん。1988年生まれ、神奈川県在住。身長177cm・体重約57kgで、FTPは340Wに達するという驚異的パワーの持ち主。2018年に「Mt.富士ヒルクライム」の主催者選抜クラスで優勝するなど、実績も高い。中村さんとは同年代で、良きライバルでもある。田中さんについては、こちらの過去記事もチェック
不調とは思えない、とてつもない速さ
田中さんは7月下旬〜仕事の長期夏季休暇があり、実家のある滋賀県に帰省し地元でトレーニングするのが毎年の恒例行事だという。今回は峠を含む約70kmほどのコースを走った。
田中さんは2021年7月初旬、不運にも交通事故に遭い、けがをしてメインバイクも大きく破損してしまった(今回乗っているのはセカンドバイク)。2週間ほど痛みでまともに走れない状態が続いたという。そこから回復した矢先、追い打ちをかけるように今度はかぜで体調を崩し、またまともに走れない状態に。7月下旬にようやく回復し、徐々に調子を上げるように調整して今回のライドに至る、ということだ。
とはいえ、そんなことをみじんも感じさせないほどの、驚くほどハイペースで走り続ける田中さん。上り区間では強度を上げていくが、その速度もすさまじい。平地は平地で淡々と中強度で走っている様子だが、車並みの速度を維持して走っていた。
本番前1か月は疲労を抜きつつ体調を整えるイメージ
ライド終了後、インタビューを行った。まず、この時期の平日はどんな内容をこなしているのか?
休日は?
かなり走り込んでいるようだが……
これでも疲労を抜いていく段階とは。さすが田中さん、驚きだ。
とにかく走った分しっかり食べる
食事や生活面で気をつけていることは?
スポーツサプリメントは使っている?
けがと不調をどう乗り越えるか
今年は予定外のできごとで調子を大きく崩してしまった田中さん。ここから本番までどう調子を上げていくのか?
2人に共通するもの
いかがだっただろうか? 2人ともそれぞれやり方は異なるが、共通していたのは、本番前1か月は“調子を整えていくことに専念する”ということだ。
ともすれば我々一般のライダーは、“大会本番にむけてがむしゃらに頑張っていかないといけない”というイメージを持ちがちだが、大切なのは本番でできるだけベストに近い力を発揮できるようにすることなのだ。
特に、中村さんはその本番で力を発揮するのが非常にうまいのだと思われる。「練習で一緒に走るとき、びっくりするくらいシュンスケは弱いんですけど、乗鞍本番になるとなぜか強いんです」とは田中さん談だが、そこに彼の強さの秘密があった。
一方、「自転車に乗ること自体が好き」という田中さんは、乗り込む時間こそ長いものの、彼なりのしっかりとしたプランニングに基づいて行動していた。
もしこのまま“乗鞍本番”が開催されていたら、果たして彼らのどちらかが優勝したのか? 非常に興味深いところだ。
2021年はさまざまなレースが中止となっているが、2022年はきっとまた多くが開催されていることだろう。そのときのために、ぜひこの2人のケースを参考にして、トレーニングに挑んでみてほしい。
コンディショニングにおすすめのアミノバイタルⓇプロ&アミノバイタルⓇGOLD
最後に、本記事で登場した2つのスポーツサプリメントを、編集部おすすめのアイテムとして紹介しよう。

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