2015年秋の発売以来、大人気のキャットアイのライト「ボルト800／400」が、約7年ぶりにモデルチェンジ！ ユーザーの意見を徹底的に反映したという「ネオ」が、どんな進化を遂げたのか詳しく紹介しよう。

CATEYE VOLT800NEO
キャットアイ・ボルト800ネオ

価格／1万8700円　※当面の間、実店舗限定販売
サイズ／36×131.5×45mm
重量／176g（ カートリッジバッテリーを含む）
光源／LED 1個
使用電池／リチウムイオン3.6V 4800mAh
ルーメン値／約800lm（点灯・ハイ）、約400lm（点灯・ミドル）、約200lm（点灯・ロー）
使用時間／約3時間（点灯・ハイ）、約5時間（点灯・ミドル）、約12時間（点灯・ロー）、約7.5時間（デイタイムハイパーコンスタント）、約100時間（点滅）
標準充電時間／約4時間（2A）
繰り返し充放電回数／標準300回（定格容量の70%の容量低下まで）
防水性能／ IPX4
付属品／USBケーブル タイプC

CATEYE VOLT400NEO
キャットアイ・ボルト400ネオ

価格／9900円　※当面の間、実店舗限定販売
重量／143g
ルーメン値／約400lm（点灯・ハイ）、約100lm（点灯・ミドル）、約50lm（点灯・ロー）
使用時間／約3時間（点灯・ハイ）、約8時間（点灯・ミドル）、約18時間（点灯・ロー）、約11時間（デイタイムハイパーコンスタント）、約60時間（点滅）

ワイド配光＆長寿命 三分割構造で大幅進化

軽量コンパクトでありながら実用的な明るさが特徴的な、キャットアイの「ボルト800」と「ボルト400」。その新型として登場した「ネオ」は、実際に愛用しているユーザーの意見を最大限に取り入れた、正常進化版のライトだ。

大きなポイントは、独立したブラケットホルダーによるハンドル下部への取り付け対応と、対向車（者）が感じるまぶしさを軽減したワイドな配光だ。明るさの目安となるルーメン値は、商品名と同じ800ルーメンと400ルーメンのままだが、800についてはバッテリー容量が約1.4倍となり、使用時間はハイモードで約２時間から３時間へと大幅にアップ。さらに800は、インジケーターの色がバッテリー残量に応じて緑→オレンジ→赤へと変化する仕様となり、充電タイミングが一目で分かるようになったのだ。これだけ進化しながら、両製品とも価格は据え置き。当面は実店舗での限定販売となるのでお早めに！

Point_01：3分割構造で下側装着でもバッテリー残量が分かる！

従来のライト本体＋バッテリーの2分割構造から、ヘッドユニット＋ブラケットホルダー＋バッテリーの3分割構造へ。これによりハンドルの上下どちらに装着してもバッテリーインジケーターの確認が可能に。バッテリーは800ネオがBA-4.8（4800mAh）、BA-2.2（2200mAh）で、双方に互換性あり。さらに従来の800のBA-3.4やBA-3.1、BA-2.6Rも使用可。

Point_02：こだわりの配光

従来の丸型配光から、対向車（者）を眩惑させないように上方への明るさを抑えつつ、路面をワイドに照らす新型配光へ。さらに使用時間が従来比で約1.5倍になったのも朗報だ。

Point_03：端子もアップデート

充電ジャックはマイクロUSB（タイプB）からUSB（タイプC）に。本体に急速充電回路を内蔵しており、充電時間は800ネオで約4時間（2A）、400ネオは約3.5時間（1A）となっている。

Impression「ワイドな配光に感心、一つ買うぞ！」

夜間もトレーニングするシリアスレーサーから、昼夜を問わず走り続けるブルベライダーまで、幅広い層に支持されているボルト800＆400。重量については800が36g、400が23g増えており、さらに両製品ともボリューム感が増しているが、それと引き換えに得られた数々のアップデートの内容を知れば、多くのサイクリストは納得するだろう。

今回は主に800をテストした。ハイモードはただ単に明るいだけでなく、路面をワイドに照らしてくれるので、街灯の少ない道での安心感が高い。また、追加された3段階のインジケーター機能が、ハンドル取り付け位置の上下にかかわらず常に確認できるのはうれしい。このご時世で価格据え置きは驚きしかなく、自分も一つ購入する予定だ。

大屋雄一
モーターサイクルにも造詣が深いフリーランスライター。ブルベは過去に3回参加しており、深夜スタートの千葉300kmでライトの重要性を実感している。