キャニオンのトライアルバイク「新型スティッチ CFR トライアル」発売

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キャニオンは2020年の初め、オーストリア人MTBライダーであるファビオ・ウィブマーと次世代トライアルマシン開発ミーティングを行った。

そこで定義された目標は、「ストリートトライアルにおいて、何が可能かを再定義する。」「ストリートトライアルのゲームを変える。」というもの。YouTubeフォロワー700万人を誇るファビオ・ウィブマーは、すでに世界中のファンの心を揺さぶるユニークな動画で世界中にセンセーションを巻き起こしていた。

しかし、彼は自分の想像心についてこれるバイクを望んでいたのだ。その結果開発された革新的なフルカーボン製の「Canyon スティッチ CFR トライアル」は、ファビオ・ウィブマーへこれまでにないストリートトライアルバイクを、そして広くコミュニティへ「スティッチ」ファミリーの新モデルをもたらすことになった。

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

スティッチCFRトライアルは、24インチホイールのストリートトライアルスペシャリスト。ファビオ・ウィブマー、西窪友海と共に開発された。 ⓒCanyon Bicycles

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

ファビオ・ウィブマー「Home Office」のワンシーン ⓒCanyon Bicycles

 

▼キャニオン公式ストア「スティッチ CFR トライアル」
https://www.canyon.com/ja-jp/mountain-bikes/dirt-jump-bikes/stitched/stitched-cfr-trial/stitched-cfr-trial/3211.html

この新しいトライアルマシンの開発は、ファビオ・ウィブマーがオーストリアの自宅でロックダウンによる”在宅勤務”にインスピレーションを得た動画「Home Office」に登場する、アルミニウム製フレームのプロトタイプから始まった。

▼YouTube ファビオ・ウィブマー公式チャンネル「Home Office」


 

西窪友海がプロトタイプの耐久テストを実施

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

西窪友海シグネチャーデザインの「Canyon スティッチ CFR トライアル」。ⓒNaoki Morita / Canyon Bicycles

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

フルHITコンポジット構造がもたらしたものは、単なる軽量化だけではない。フレームは市場にあるベンチマークバイクよりも衝撃対し30%も強化されている。ⓒCanyon Bicycles

 

これまでのトライアルマシンと言えば普通金属製のフレームであったが、キャニオンの研究開発チームはカーボン工学の専門家であるため、最終的なフレームとフォークは常に金属を超えるものを目指していた。それは軽量かつ高剛性でありながら、ストリートトライアルにつきものの衝撃やクラッシュをものともしない、これまでのカーボンファイバーとは一線を画すものでなければならない。

そこで、航空宇宙産業で使用されている極秘素材を採用し、キャニオンのHIT(ハイ・インパクト・テクノロジー)コンポジットが誕生した。この素材は、アルミニウムの競合製品と比較して30%以上の耐久性があることが、広範囲なテストと過酷なフィールドテストにより証明されている。

ファビオと同じキャニオンCLLCTV(コレクティブ)に所属する”忍者ライダー”西窪友海はすでに1年近くに渡りプロトタイプの耐久テストを続けており、その期間中には「Canyon スティッチ CFR トライアル」によるユニークな陸上競技の動画も公開している。

 

▼YouTube Red Bull Bike公式チャンネル:自転車で陸上競技に参加すると!?|西窪友海

 

 

キャニオンのHITコンポジットは、強度を高めるだけでなく、重量剛性比を向上させ、バイクの応答性を改善することを可能にした。これにより、ライダーはより高くジャンプし、より長くセッションし、より簡単にトリックを決めることができるマシンとなったのだ。

しかし、そのフィーリングは依然として親しみやすいもの。「スティッチ CFR トライアル」は試行錯誤の末に見出されたジオメトリーを採用しており、ライダーのレベルや体格を問わず、最初のバニーホップから馴染むことができるだろう。

 

スティッチ CFRトライアルは完成車仕様で販売

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

本物のコラボレーション。キャニオンの研究開発チームは、ファビオ・ウィブマーとキャニオンが2020年に契約するとすぐに、このバイクの開発に取り掛かった。ⓒCanyon Bicycles

 

フラッグシップモデルであるCFRのラインアップとして、中途半端は許されない。キャニオン初のストリートトライアルバイクは、これまで見たこともないようなものを目指した。それが、この「スティッチCFRトライアル」だ。

コンセプトショーケースからそのまま飛び出してきたかのようなデザインだが、ストリートトライアルコミュニティのファビオ・ウィブマーや他のライダーたちに、彼らのライディングを次のレベルに引き上げるバイクを渡すことができたと確信している。

「スティッチ CFRトライアル」の市販モデルは、ファビオ・ウィブマーシグネチャーの1サイズ、1種類の完成車仕様で市販される。Continental Air Kingタイヤ、Magura MT7ブレーキ、SQ Labのコクピットやフィニッシングキットなど、ファビオのシグネチャーシリーズをフル装備している。

アートワークもまた彼のシグネチャーで「トルクMullet CF Fabio Wibmer」に採用されている、”ショックウェーブ”アートワークで仕上げられている。

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

SQ Labのコクピット、DT Swiss TR1700ホイール、Magura MT7ブレーキなど最上級の装備。スティッチCFRトライアルは、箱から出してすぐに乗り出せるスペック。ⓒCanyon Bicycles

キャニオン・スティッチ CFR トライアル

 

Canyon スティッチ CFR トライアル
フレーム・フォーク:STITCHED CFR TRIAL (HIT Composite Construction)
ホイール:DT Swiss TR1700 24
タイヤ:Continental Air King 24 x 2.35
ブレーキ:MAGURA MT7 (F+R 203mmローター)
クランク:Truvativ Descendant 6K AL (30T, 165 mm)
ギヤレシオ:30t/16t
ハンドル:SQLab 30X Trial Fabio Wibmer Edition (730 mm wide / 84 mm rise )
ステム:SQLab 80X Trial Fabio Wibmer Edition (90 mm length / 35° rise)
サイズ:M(ワンサイズ)
完成車平均重量:9.95 kg
価格:34万9000円

▼キャニオン公式ストア「スティッチ CFR トライアル」
https://www.canyon.com/ja-jp/mountain-bikes/dirt-jump-bikes/stitched/stitched-cfr-trial/stitched-cfr-trial/3211.html