【ピナレロ】2021 Tour de France ツール注目機材Pick Up

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  • photo Kei TSUJI/BettiniPhoto©︎2021

Presented by KAWASHIMA CYCLE SUPPLY

ツール・ド・フランスは、人と人、人と自然、チームとチームのぶつかり合いだが、最新の高性能機材が鎬を削る場でもある。今年のツールに投入されたピナレロのロードバイクをピックアップして解説する。

 

BRAND INFO

多くの先進技術をライバルに先駆けて取り入れてきたイタリアンブランド。誕生以来、常に闘いの場に身を置き、レース界になくてはならない存在。ツール・ド・フランスの優勝経験も多い。

ドグマF

 

常勝ブランド、ピナレロの集大成

ドグマF

イルプションレッド

DOGMA F
ドグマF
価格/93万5000円(フレームセット)

Spec
フレーム/カーボン
フォーク/カーボン
サイズ/430、465、500、515、530、540、550、560、575、595、620
カラー/プルトニウムフラッシュ、イルプションレッド、ブラックオンブラック
重量/865g(ディスクブレーキ、サイズ530)、860g(リムブレーキ、サイズ530)

直近の10年で7度ものツール総合優勝を遂げたツール常勝バイク、ドグマ。他メーカーのように山岳用と平坦用を分けることなく、TTステージ以外はドグマ1台で走りきっていることを考えれば、その驚きはさらに増す。今年、ピナレロは旗艦モデルのドグマをフルモデルチェンジ。シートポストやハンドルなどの無駄をそぎ落としてフレームセットで265gもの軽量化を実現したほか、BB部分の剛性12%アップ、空力性能4.8%アップを達成。さらに、ピナレロらしい美しさも忘れなかった。そのコンセプトは「アート・オブ・バランス」。そんなドグマを駆るのがイネオスグレナディアズだ。チームの総合力ではトップクラスだったが、序盤に相次いだアクシデントで主要メンバーが遅れてしまう。しかし、最終的にはリチャル・カラパスを総合3位に送り込み、ドグマの実力が相変わらずトップレベルにあることを証明している。

ドグマF

フレームの基本的なシルエットに変化はないが、細部の形状変更によって空力性能は向上。シートポストは空力を意識して薄くなった。もちろん左右非対称設計は健在

ドグマF

ブラックオンブラック

ドグマF

プルトニウムフラッシュ