ピナレロ・ドグマ XC、販売開始!

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ピナレロは、クロスカントリーマウンテンバイク「ドグマ XC」を、ハードテールとフルサスペンションのフレームで発売する。
 
このドグマ XCフレームは、イネオス・グレナディアズのライダーであるトム・ピドコックとポーリン・フェラン・プレヴォとの共同開発で開発された。彼らはすでにこのバイクで2023年に世界タイトルを獲得。他にも多くの成功を収めており、2024パリオリンピックにも「ドグマ XC」で臨む。
 
日本ではドグマ XC/XC HTのフレームセットのみでの展開となる。
 
ピナレロ・ドグマ XC
 
ピナレロ・ドグマ XC
 
ピナレロ・ドグマ XC

4月6日(土)〜7日(日)に開催されたサイクルモード東京2024では、トム・ピドコックの2023ワールドチャンピオン獲得時の実車が展示され、注目を集めた。

 

ドグマ XCのコンセプト

ピナレロ・ドグマ XC

UNIQUE BOTTOM BRACKET AREA

リヤトライアングルとボトムブラケットで類を見ない剛性を提供。ハードテールバージョンでは、最大のパワートランスファーとペダリングの反応性を実現する、ユニークな三角形のデザインを採用することでこれを実現した。フルサスペンションのボトムブラケットエリアも、リヤトライアングルのためのオーバーサイズのベアリングとピボットポイントを収容している。

 

ASYMMETRY

リヤトライアングルは特許取得済みの非対称デザインを採用しており、左側が補強されている。これにより、ドライブトレインの反対側にかかるより高い力に対抗するため、バイクがバランスをとることができる。その結果、よりバランスの取れたエネルギー伝達、向上した速度とトラクションが実現する。

非対称性は、フレームの他の部分でも最大限に活用されており、チェーンステイやシートステイもこの概念を更に発展させ、エリートクロスカントリーレースで提供される強力な加速に耐えるようになっている。

 

COCKPIT

カスタムデザインされた完全統合型のコクピットは、2つのパーツからなる従来品と比較して軽量化を実現し、より高い運転精度を提供する。完全統合型のケーブルルーティングも採用されており、ハンドルバーの過度な回転を防ぐために60°で作用する内部ストッパーが付いた特別なヘッドセットベアリングも備わっている。

ハードテールのドグマ XCとXCバージョンは、非常に速いレースコースに合わせて調整されているが、フルサスペンションモデルは以下の要件を満たすように設計されている。

• リヤトライアングルとボトムブラケットで類まれな剛性を提供し、最大の反応性を実現する

• シンプルでありながらも進歩的な運動学を備え、トラベルとリバウンドを最適化する

• 各コースの独自の要求に合わせてサスペンションのトラベルを調整する能力

• テクニカルな下りで優れた駆動力とハンドリング能力を発揮するための軽さ

 

ドグマ XCの特徴

ピナレロ・ドグマXC

FLEX STAYS

リヤトライアングルに3つのピボットポイントしかないことは、通常リヤホイールのトラベルを制限するが、ユニークなジオメトリーとフレックスステーの統合によって、より直接的な方法でトラベルを可能にする。これらの革新は重量を節約し、剛性を向上させ、ライダーとリヤホイールの間の一体性を改善する。

 

SPLIT REAR TRIANGLE

リヤトライアングルは、2つの独立した半三角形で構成され、フレームに2つのピンが成形された独特の設計を使用して、メインの回転ポイントに取り付けられる。これにより、以下の結果が得られる。

• 従来の外部の「ブリッジ」を排除し、チェーンステーの長さを短縮し、ハンドリングと反応性を向上させる。

• 重要な泥の蓄積エリアを排除する。

• より広いタイヤを採用することが可能であり、ライダーにより多くのオプションを提供する。

 

ピナレロ・ドグマXC

KINEMATICS

リヤサスペンションの運動学は、フレックスステーの統合を考慮している。これにより、ペダリング時のエネルギー伝達を最大限に活用し、テクニカルな下りでの最適な圧縮/リバウンドを提供し、最大のライダーコントロールを可能にする。

各ピボットポイントでの摩擦も、混合ベアリング/ブッシングシステムを利用して最小限に抑えられている。ブッシングは、高い衝撃と低い回転力を吸収するのに耐久性があるが、逆の力がかかる場合(低衝撃/高回転)にはベアリングが組み込まれている。これにより、エネルギーの散逸が減少し、リヤエンドの反応性が向上し、システムの耐久性が向上する。

アンチライズとアンチスクワットの値も研究され、最も急な上りと最もテクニカルな下りの両方で優れた性能を発揮する自転車が作られた。

 

ADJUSTABLE TRAVEL

サスペンション接続ポイントをトップチューブの下に移動させる能力により、異なるリヤショックアブソーバーを取り付けることができ、さまざまなトラベルオプションに対応。ライダーが各ライドの独自の要求に合わせて自転車を選択できるようになる。

 

ドグマ XC(フルサスペンション)

ピナレロ・ドグマ XC

ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC

DOGMA XC(Full Suspension)

フレームセット価格(リヤショック含む):110万円

フレーム重量:1.75kg +252g(リヤショック)

※フロントサスペンション、シートポスト、ハンドルシステムは別売

※完成車の日本入荷はありません。

※ TALON ULTRA XC インテグレーテッドハンドルは別売となります。フロントサスペンション、シートポストの取り扱いはありません。

 

ドグマ XC(ハードテール)

ピナレロ・ドグマ XC

ピナレロ・ドグマ XC
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ピナレロ・ドグマ XC
ピナレロ・ドグマ XC

DOGMA XC HT (Hardtail)

フレームセット価格:92万4000円

フレーム重量:0.96kg

※フロントサスペンション、シートポスト、ハンドルシステムは別売

※完成車の日本入荷はありません。

※ TALON ULTRA XC インテグレーテッドハンドルは別売となります。フロントサスペンション、シートポストの取り扱いはありません。

 

TALON ULTRA XC インテグレーテッドハンドル

ハンドル幅:760mm

ステム長:60mm、80mm

価格:14万3000円