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コッパ・サバティーニ2018でロバトが優勝

レース
9月20日にイタリア・トスカーナ地方で開催されたコッパ・サバティーニ2018で、残り400mでロングスパートを仕掛けたフアンホセ・ロバト(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が後続を振り切り優勝した。

今年で66回目の開催を迎えたイタリア・トスカーナ地方でのワンディレース、コッパ・サバティーニ(UCIヨーロッパツアー1.1)は、丘の上の美しい小さな町ペッチョリを拠点に変則的な周回コースを使う195,9 kmのレース。

合計10回通過するフィニッシュラインは高低差約80mを一気に駆け上がる丘の上に設定されており、終盤はその登坂区間を含む12.2kmの短い周回コースを6周回するコースレイアウト。今年は7つのワールドツアーチームをはじめ、多くのトップ選手が参戦し、ハイレベルなレースになった。

 


序盤より、レース復帰したばかりのエドゥアルド・グロスを含むプロコンチネンタルチーム6人の逃げが先行。集団をコントロールするのはチームスカイ、バーレーン・メリダ、FDJといった有力なワールドツアーチーム。逃げは順調に距離を重ね、最後の小さな周回コースまでリードを保ち先行しました。残り50kmを切ると、グロスをはじめ遅れる選手が出始め、一時単独でファウスト・マスナダ(アンドローニ)が先頭に立つ。

集団内での動きも活発になり、周回を重ねるごとに登坂区間でのスピードもペースアップ。最終周回に入る前に集団は一つとなり、次々にアタックがかかっていきますが、決定的なものはなく、残り1kmの鋭角コーナーを抜け、登坂区間に差し掛かるとヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(バルディアーニ)がカウンターアタック。

しかし、残り400mの急カーブでバランスを崩して落車するアクシデントが発生すると、アルバネーゼのすぐ後ろに付けていたメイン集団が動揺した一瞬の隙をついて、フアンホセ・ロバトが一気に集団を引き離す素晴らしいアタックで先頭に立ち、そのまま後続を寄せ付けずにフィニッシュラインに先着した。後続のメイン集団でのスプリントはマルコ・カノラが3番手、全体の4位でフィニッシュ。マルコ・ティッツァも11位に続く好成績を残した。

ロバトは、今季序盤はチーム探しに翻弄し、2月下旬よりNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのメンバーとなり、通常よりも遅いシーズンインを迎えた。しかし、5月には鎖骨骨折の不運に見舞われ苦難のシーズンを送っていたため、彼にとって今回の勝利は大きな意味をもつもので、ゴール後の彼のもとにはチームの垣根を越えて、大勢の選手たちが祝福に集まった。ロバトの通算勝利数は15、チームの今季勝利数は10となった。

 


リザルト
1     LOBATO Juan José    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini        4:41:40
2     COLBRELLI Sonny    Bahrain Merida Pro Cycling Team    
3     MOSCON Gianni    Team Sky    
4     CANOLA Marco    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
11     TIZZA Marco    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini    
53     PONZI Simone    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini            +0:33
85     BAGIOLI Nicola    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini            +1:33
86     HATSUYAMA Sho    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini            +1:40
DNF     GROSU Eduard Michael    Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini  
 
出場選手
初山翔
マルコ・カノラ(イタリア)
フアンホセ・ロバト(スペイン)
シモーネ・ポンツィ(イタリア)
マルコ・ティッツァ(イタリア)
エドゥアルド・グロス(ルーマニア)
ニコラ・バジョーリ(イタリア)
監督:マリオ・マンゾーニ

 

フアンホセ・ロバトのコメント

厳しいシーズンの終わりに勝利することができて、心から嬉しく思っている。今年は遅いシーズンイン、そしてシーズン中盤はケガのためにレースに出場できず、本当に辛いシーズンだった。今はとても気分が良く、シーズン序盤に自分を信じてくれたチームに恩返しをすることができて良かった。チームにとって重要なイタリアのレースで、名だたるトップ選手たちを相手に勝てたことも嬉しい。
 

初山翔のコメント

スタート直後の大きな逃げに気をつけて、レース最後は今日の登りゴールに向いてる3選手の位置どりに尽力するようにとオーダーを受ける。 集団内で距離を消化したが、とても暑く、ボトルの消費が激しかったので忙しかった。 ラスト2周からポジション争いのアシストをするが、平坦でアシストをしてからの登りはとてもきつかった。 最終周回の上り口で出し切ってゴールした。
 

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ
今後のレーススケジュール(予定)   
   
9月17日〜23日    Tour of China II    中国    アジアツアー2.1  
9月22日    Memorial Marco Pantani    イタリア    ヨーロッパツアー1.1    
9月23日    Trofeo Matteotti    イタリア    ヨーロッパツアー1.1
10月6日〜13日    Tour of Taihu Lake    中国    アジアツアー2.1    
10月6日    Giro dell'Emilia    イタリア    ヨーロッパツアー1.HC    
10月7日    Gran Premio Bruno Beghelli    イタリア    ヨーロッパツアー1.HC    
10月9日    Tre Valli Varesine    イタリア    ヨーロッパツアー1.HC    
10月10日    Milano-Torino    イタリア    ヨーロッパツアー1.HC    
10月13日    Il Lombardia    イタリア    1.ワールドツアー   

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