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9070系デュラエースDi2、6870系アルテグラDi2もシンクロシフトに対応可能に

シマノのロード用最高峰コンポーネント「デュラエース」の電動モデル「Di2」。最新モデルであるR9150系の目玉機能のひとつである「シンクロシフト」機能が、旧モデルの9070系デュラエースDi2、そして6870系アルテグラDi2でも実装可能になった。
 
text:中島丈博 photo:山内潤也、和田やずか

R9150系デュラエースDi2から実装された新機能を9070系Di2にも

シマノがMTB用コンポーネントで先に実装した「シンクロシフト」機能。最新デュラエースのR9150系では、これをロード用コンポーネントでも実装できるようになった。そしてこのほど、旧世代デュラエースDi2の9070系と、アルテグラのDi2モデル6870系でも同機能が実装できるファームウエアのアップデートが発表された。

Di2ならではの機能として大きな期待が持てるのがシンクロシフトだ。リヤの変速操作を行うだけで、フロントを自動で変速し、ギヤ比の変化が小さい組み合わせでリヤ11枚×フロント2枚で実現できるギヤ比を最大限有効活用できる機能だ。いままではライダーが”マニュアル変速”していたロードの変速操作を、コンポーネントがアシストしてくれるいわば”セミオートマチック変速”してくれる機能だ。ライダーが処理しなければいけない情報を減らしてくれる電動コンポーネントならではの機能として期待される。

なお9070系Di2、6870系Di2をシンクロシフトモードに対応させるためには、内装バッテリーを最新モデルのBT-DN110、外装バッテリーの場合はBM-DN100が必要になる。旧型のSM-BMR1/SM-BMR2/SM-BTR2を使用している場合は、ファームウエアをアップデートしてシンクロシフトを設定したとしても、動作しない。より複雑な情報処理が必要になるため、ハード側にもより高い処理能力を搭載した最新モデルが必要になるのだ。
 

有線もしくは、無線でのeチューブプロジェクト接続が必要

アップデートはPCとDi2のジャンクションを、バッテリーチャージャー(SM-BCR2)で接続し、シマノのアプリ「Eチューブプロジェクト」を起動。指示に従ってソフトウエアをアップデートできる。ワイヤレスユニットをバイク側に実装していればタブレットやスマートフォンからも設定できる。

アップデートが完了すると、従来のマニュアルシフトと、シンクロシフトを切り替えられるようになる。その操作はジャンクションAのボタンをクリックすることで行える。
 

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