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G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だより Vol.8 ブリスベンでの初冬ライドを楽しもう

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こんにちは!オーストラリアのブリスベンに、相棒のリブ・エメとともに留学中のAyakaです。6月は日本では梅雨のシーズンですが、南半球のブリスベンでは初冬にあたります。日照時間も短くなり、朝も徐々に布団から出づらいシーズンに……。とはいえ、ブリスベンのサイクリストたちは冬も寒さや暗さに負けず元気に走っています!今回はそんなブリスベンの初冬の自転車の楽しみ方をレポートします。
 

早起きは三文の徳♪ 日の出・冬の空気・モカを楽しむ朝ライド

6月のブリスベンは暦上は冬。平均最低気温は12℃、最高気温は22℃と極端に寒いわけではありませんが、朝晩と日中の寒暖差が大きいのが特徴です。日の出もこの時季は午前6時半過ぎ、日の入りは午後5時過ぎとだいぶ日照時間も短くなります。ブリスベンのサイクリストたちが出勤前ライドを始めるのはだいたい朝6時前後なので、走り始めはまだ真っ暗です。この時季はしっかりしたライトが欠かせず、私も充電式で出力が3段階から選べるヘッドライトを愛用しています。
 
朝6時前、ブリスベン市内にあるグッドウィルブリッジの様子。観覧車や橋がライトアップされ、夜景も楽しめる時間帯です

日の出時刻が遅くなる分、通勤前の時間帯にブリスベンで1番高いマウント・クーサに上ればちょうど日の出を拝むこともできます。日の出前の外気は少し肌寒いものの、アームウォーマーを付けて、ウィンドブレーカーかベストを羽織れば大丈夫。朝一番の冬の新鮮な空気を吸いながらヒルクライムをして、展望台へ出れば、朝日に照らされて輝くブリスベン川や街の景色を満喫することができます。

「日の出を見に自転車で坂道を上る」というと、私はどうしてもスタジオジブリの『耳をすませば』のラストシーンで、ヒロインがママチャリの後ろに乗せてもらいながら坂を上るという胸キュンシーンを思い出してしまいます。小学生の頃から憧れていたのですが、そんな青春時代は皆無、今となってはロードバイクでハァハァ息を切らしながら自走です……。
 
マウント・クーサの展望台からの日の出。美しい冬の朝の景色に心洗われます

ライドの締めはカフェ・モカで

冬の早朝ライド後の1杯には、もちろんフラットホワイトやロングブラックもよいけれど、この時季はカフェ・モカがおすすめ。日本で「モカ」というと豆の種類を指しますが、オーストラリアではチョコレート入りのコーヒーのこと。エスプレッソとチョコレート、スチームドミルクをブレンドした飲み物。甘すぎず苦すぎず、コーヒーとチョコレートの風味を同時の楽しめ、心も体もほっこり温まる一杯です。
 
オーストラリアの大手コーヒーチェーンThe Coffee Club のホット・モカ($6.1)。マシュマロをそっと浮かべてゆっくり溶かしながら飲むのが美味しい
ローガンサイクリングクラブの朝ライド。中にはこの時季も半袖ジャージ1枚で乗り切るメンバーも。やはり日本人とは耐寒性が違うのかしら

6月末は年度末決算!セールで自転車グッズを賢くゲット!

オーストラリアは6月末が年度末。この時期は街中やショッピングモールなど、あちこちで年度末決算セールが行われています。バイクショップもまたしかり。私も地元バイクショップ FUSION CYCLESの移転を兼ねたセールに行って来ました。オープンから30分後に行ったにもかかわらず、駐車場はすでに満車。$10以下の自転車グッズが目白押しの破格セールに、店内は地元サイクリストたちでにぎわい、レジには10人を超える列ができていました。皆、しっかりお店のホームページやFecebookページなどで情報をチェックしているのですね!

私も冬ライド用に、SUGOiの約$60の手袋を$15でゲット!シックな黒のデザインに、コンパクトなフィット感が気に入りました。合わせて、swiftwickのソックスも$35が$10だったのでこちらも購入。冬ライドに早速愛用しています♪
 
シティ中心部から車で10分ほどのFUSION CYCLESの店舗。自転車グッズはもちろん、完成車もセールになっていました
セールの戦利品!翌日のBrissie to the Bay から早速装備しました!

Brissie to the Bay 100kmライドを完走!

6月18日(日)には、ファンライドイベント Brissie to the Bay に参加しました。10km・25km・50km・100km・160kmのカテゴリーのうち、私は100km部門に参加。オーストラリアのバイクやランイベントの特徴として、ファンドレイジング(資金募集)のイベントが非常に多いことが挙げられます。

難病、精神病、貧困などさまざまな社会問題解決のための慈善団体や非営利組織が主体となり運営、市や州、地域企業が後援し開催されています。このBrissie to the Bay もMS(Multiple Sclerosis:多発性硬化症)撲滅を目指すファンドレイジングのイベント。各部門の参加費(100kmなら$55、160kmなら大会記念ジャージ付きで$150~)も『MSクイーンズランド』の活動資金に充てられます。
 
スタートは日の出前。160kmコース参加者は大会記念ジャージがもらえるので、着て走ることで、MSへの啓発も兼ねます

この他にも、個人単位や仲間とチーム枠での寄付、「大会には参加しないけれど寄付はしたい」という周囲の人を募りライダーが代表して寄付など、参加費に加えての寄付も推奨され、「誰が何ドル寄付したか」もホームページにランキング形式で掲載されています。大会前には手紙やメールはもちろん、大会事務局から電話でも寄付の呼びかけが来ることに驚きました。
 
Brissie to the Bay の参加者キット。コースマップが記載されたパンフレットには、MSの説明や寄付の呼びかけも記載されています
持参したシリアルバー(奥)に、レストストップで配られたお菓子(手前)。寄付目的なのでエイドもシンプルなものが多めです

大会全体の参加者は約5300人と大規模です。コースは大会名に “to the Bay” と付く通り、ブリスベンの街中から東に向かって、ウェリントンポイントやビクトリアポイントといった湾岸沿いを走る気持ちのいいコースです。5月のバイクウィーク中に開催されたGreat Brisbane Bike Ride(GBBR) に比べると、100kmで獲得標高は約830m(GBBRは110kmで1490m)とそこまでキツくないため、ロードバイク歴の浅い参加者が多いのも特徴です。

参加者が多い分、分岐点での標識やボランティアの数も多く安心して走れます。その一方で、シングルギアで信号無視をしながら走るライダー、市営のシティサイクル専用のはずのヘルメットを被ったライダー(どこで手に入れたの!?)など、ちょっと困ったライダーたちも。私自身も、56km地点の2か所目のレストストップの仮設トイレでうっかりお気に入りのRaphaのボトルを忘れてしまい、直後に探しに戻ったものの、紛失してしまうという悲しい事件が……。

GBBRと比べると、道脇にバイクを止めてパンク修理をしているライダーが非常に多いのも気になりました。ゴール前のラスト5kmほどの間には、斜度15%強の坂を複数回繰り返すため、坂道の途中で足をつってしまったり、もはや漕ぐのを諦めて押しているライダーも多数。もちろん海辺の景色は素晴らしかったですし、スタート・ゴール地点でのMSへの啓発活動も盛んでよかったのですが、Bicycle Queenslandといった自転車専門の組織が運営するイベントとはまた少し異なった雰囲気でした。クイーンズランド州でも自転車ムーブメントが盛んになる一方、増えるビギナー層にどう安全やマナーを啓発していくかは、今後の課題なのかもしれません。
 
ウェリントンポイントの岬にて。普段自分ではなかなか走りに来ないエリアなので新鮮
日本ではよく湘南・逗子エリアを走っていたので、海沿いを走る気持ちよさを思い出しました
コースを甘く見たのか、前半50kmはグダグダと走ってしまい反省。それでもなんとか、仲間の伴走のおかげで4時間12分ほどでゴール!

季節の変わり目 雨の日続きはローラーで乗り切ろう

エメをタックス ネオ スマート ローラー台に設置。「なぜ扇風機?」と不思議に思っていたのですが、5kmも漕がぬうちに汗ばみ、その理由を実感

季節の変わり目は悪天候が続くことが多いのもブリスベンの特徴。6月中旬は1週間ほど雨やぐずついた天気が続きました。通勤前の朝トレーニングを日課にしているライダーにとっては痛手です。そういう時は、帰宅後に自宅でローラーを回してトレーニングをするという人も多々。ローラーというと、「単調・きつい・つらい」というイメージが先行してしまい、今まで食わず嫌いしていた私。

ですが、友人がタックス・ネオスマートローラー台「T2800」を購入し、ズイフトでオンライントレーニングを毎晩のように楽しんでいるというので、面白そう!と思い体験させてもらいました。
 
PCを外部端子でテレビにつなげば、大画面で楽しめることに感激!
自転車人生初のローラー台にドキドキの私は、エメをセットしてもらっただけでも「おぉ、めっちゃトレーニングする人っぽい!!」と興奮(笑)いざ乗って、LONDON8の15kmコースを体験。その静かさはもちろん、傾斜面での負荷の再現、路面のゴトゴトとした感覚のリアルさに驚きました!前後を走る世界中のライダーたちと追いかけっこしたり、ロンドン橋、ビッグベン、ロンドン・アイといった実在の観光名所の景色をバーチャルで楽しんだり。

たしかに汗はかくし、給水も必須でラクではないですが、「ローラーってこんな楽しみ方があったのね!」と感激してしまいました。小さい頃、ゲームセンターでよく父親にやらせてもらった、バーチャルラフティングのゲームに近い感覚です。これなら冬場や悪天候の日でも自宅でトレーニングを無理なく楽しく続けられそう♪ 今は大学生の身分の私にはとても手が出るお値段ではないけれど(涙)。

これからさらに冬に向かいますが、真冬でも比較的温暖なブリスベンの気候を生かし、コンスタントに走って元気よく過ごしたいと思います!
 

Ayaka

Cycle Evangelist、Writer。Z会で約6年間、英語教材の企画・開発を担当。ロードバイクで国内外各地のイベントやレースにも出場し、自転車メディアでも活動。「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、ビジネス留学を通し、スポーツツーリズム業界へのキャリアチェンジを目指し退職。オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンにあるグリフィス大学 ビジネススクールに在学中。
 
HP:http://gdaybabyccino-ayaka.com/
Instagram:aya_p_14