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ランパールトがフランドリアン2018を受賞

レース 2018.11.07
ベルギーの大手日刊紙ヘットニュースブラッドが主催する国内年間最優秀選手賞『フランドリアン2018』の授賞式が、11月6日に西フランダース州のオーステンドで開催され、西フランダース州出身のイヴ・ランパールト（クイックステップフロアーズ）が初受賞した。

27歳のランパールトは今季、ＵＣＩワールドツアーのフランダース横断レースを連覇し、ベルギーチャンピオンにも輝いた。彼はインスブルック・チロル世界選のチームタイムトライアルで優勝したクイックステップフロアーズのメンバーでもあった。

フランドリアン賞は2003年からスタートし、2013年からグレッグ・ヴァンアーヴェルマート（ＢＭＣレーシングチーム）が５連覇していたが、ランパールトに６連覇を阻まれた形になった。ヴァンアーヴェルマートは今季、ツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌを８日間守ったが、フランドリアン賞では欧州ＴＴチャンピオンのヴィクトール・カンペナールツにも負けて３位だった。

ベルギー国内の最優秀選手を選ぶフランドリアン賞は、ヘットニュースブラッド紙がノミネートした６人の候補の中から、審査員の投票によって選ばれる。今年のノミネート選手はランパールト、カンペナールツ（ロット・スーダル）、ヴァンアーヴェルマート、ティム・ウェレンス（ロット・スーダル）、トマス・デヘント（ロット・スーダル）、ティシュ・べノート（ロット・スーダル）だった。

女子の年間最優秀選手を選ぶフランドリエンヌ2018にはサンヌ・カント、ジュニア部門にはレムコ・エベネプールが選ばれた。シクロクロスのフランドリアン2018は、オランダ人のマテュー・ファンデルプールが受賞した。

『フランドリアン2018』の授賞式は、ヘットニュースブラッド紙の公式サイト上でライブ中継され、視聴者のＳＭＳ投票によって決まる最優秀アシスト賞の『キロメートルブレーテル2018』は、デヘントが60％以上の票を獲得して受賞した。


■ベルギーの年間最優秀選手に選ばれたランパールトのコメント

「このトロフィーはボクにとって非常に重要な意味がある。特にこれはプロ転向して以来、最高のシーズンの終わりにもたらされ、2019年の準備をするうえで、とてもモチベーションが上がるよ。

パトリック・ルフェーブルＧＭとクイックステップフロアーズに感謝の言葉を述べたい。彼らの信頼と、これをここで受賞するチャンスを与えてくれたことに対して。彼らがいなければ、ボクは今日ここにはいないだろう。

ボクはチームのために走り続け、生まれたチャンスはすべて追いかけるだろう。ボクは若く、まだ上達することができ、近い将来に、もっとたくさんの成就がやってくると確信している」


■フランドリアン2018 投票結果
1. Yves Lampaert (QUICK - STEP FLOORS) 427pts
2. Victor Campenaerts (LOTTO SOUDAL) 311pts
3. Greg Van Avermaet (BMC RACING TEAM) 295pts
4. Tim Wellens (LOTTO SOUDAL) 264pts
5. Thomas De Gendt  (LOTTO SOUDAL) 255pts
6. Tiesj Benoot  (LOTTO SOUDAL) 254pts

■フランドリエンヌ2018（女子最優秀選手）：Sanne Cant
■アンダー23最優秀選手：Stan Dewulf
■ジュニア最優秀選手：Remco Evenepoel
■ニューリンフン最優秀選手：Siebe Deweirdt
■キロメートルブレーテル2018（最優秀アシスト賞）：Thomas De Gendt (LOTTO SOUDAL) 

■シクロクロス・フランドリアン2018 投票結果
1. Mathieu Van der Poel (NED) 80pts
2. Wout van Aert 74pts
3. Toon Aerts 12pts
 


フランドリアン2018授賞式の最中にアンチ・ドーピング検査

今年のフランドリアン2018の授賞式の最中には、残念な出来事があった。授賞式に出席していたベルギーのピーテル・セリー（クイックステップフロアーズ）に抜き打ち検査を実施するため、ＵＣＩのアンチ・ドーピング検査官がやって来たのだ。

授賞式の途中で、司会を務めていたカーロ・バンニューケルク氏は「これは冗談ではありませんよ。ピーテル・セリー、ドーピング検査のために退出しもらえますか？」と、観客席に向かって伝え、それを聞いたセリーは検査を受けるために席を立った。

その模様はインターネット上で中継され、プロの自転車選手たちが本当にどんな時でも抜き打ちでドーピング検査を受けていることを、レースファンに伝える結果になった。ヘットニュースブラッド紙によれば、セリーは尿サンプルだけでなく、血液サンプルも採取されたため時間がかかり、授賞式をほとんど見逃したが、幸運にもチームメートのランパールトがフランドリアン賞を受賞した時には、会場に戻ることができたそうだ。

（ヘットニュースブラッド紙公式サイト）