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BH・スフィーンディスク 注目のBH、ディスクロード乗り比べ!「アサノ試乗します!」その6

ロードバイクの世界でも、レーシングモデルからエントリーモデルまで幅広い車種に搭載されるようになったディスクブレーキ。スパニッシュブランドのBHも、ディスクブレーキ搭載モデルを充実させてきた。今回はアルミフレームにメカニカルディスクブレーキを組み合わせたエントリーモデル・スフィーンディスクをチェックする。
text:浅野真則 photo:小見哲彦

メカニカルディスクブレーキを搭載したエントリーロード

BHのラインナップの中で、スフィーンはエントリーグレードに位置づけられるモデル。とはいえ、ハイドロフォーミングによって成形されたアルミフレームを採用する凝った作りで、剛性と快適性をバランスよく兼ね備えているのが特徴だ。このモデルのディスクブレーキバージョンが今回紹介するスフィーンディスクだ。

ジオメトリーは、ロングライド志向を前面に押し出した味付け。レーシングモデルのG7などと比べると、ヘッドチューブが長く、シートアングルが起きているので、リラックスしたライディングフォームを取りやすくなっている。また、ヘッドアングルもやや寝かせ気味になっているため、直進安定志向の乗り味になっている。

スフィーンディスクはシマノの10スピードコンポーネント・ティアグラを搭載し、テクトロのメカニカルディスクブレーキを搭載した完成車のみの販売。価格は16万円(税別)と非ディスクブレーキ仕様と比べると2万5000円ほど高いが、コンポーネントが9スピードのシマノ・ソラから10スピードのティアグラにグレードアップされている上にディスクブレーキを搭載していると考えると、かなりお値打ちだ。
 
ヘッドチューブは上下異径のテーパードタイプ。フレームの溶接痕はキレイに整えられ、見た目にも上質感がある。ケーブルはフレームに内装され、見た目もすっきりしている
シートステーにはキャリアを取り付けるための台座も設けられている。ロングライドやツーリング、通勤ライドなど、スピードを競うような走り方でなければ守備範囲は広い
BBは上位モデルに採用されているBB386ではなく、一般的なスレッドタイプを採用。BBまわりの剛性は必要十分なレベルで、アルミフレームらしいカッチリとした踏みごたえだ
縦方向につぶしが入った扁平断面のシートステー。路面からの突き上げを適度にいなし、快適性向上に寄与する。反面、横剛性は高く、キビキビとした走りも両立している

レース志向ではないが、ハードな使用条件にも耐えるタフなヤツ

スフィーンディスクは、アルミフレームにシマノ・ティアグラを搭載することから分かるように、エンデュランスロードのエントリーモデルという明確なキャラクターが与えられている。
アルミフレームではあるが、快適性を高める工夫もされている。大きくスローピングしたトップチューブによってシートクランプが低めの位置にくるため、シートポストのしなりを生かしやすい。これと縦方向につぶしが入った細身のシートステイとが相まって、路面からの突き上げをいなしやすくなっている。シートポストをカーボン製のものに替えれば、快適性はさらに増すだろう。

もちろん、快適性だけのバイクではない。テーパードフォークはハンドリングとブレーキング時の応答性を高め、コンパクトな後ろ三角がもたらす反応性のよさはキビキビとした走りをもたらしてくれる。
最も小さなXXSサイズでもフレーム重量が1700gもあり、さすがにレースで使うには重いが、ハナからそこはターゲットにすらしていない節さえ感じられる。アルミフレームということで、輪行などの際にカーボンフレームほど繊細な扱いを求められないし、ロングライドだけでなく、通勤や通学で毎日ハードに使ってもへこたれなさそうなタフさが感じられる。タイヤを28Cなど太めのものに替えて、グラベルロードに仕立てるのもありかもしれない。


■浅野真則

実業団エリートクラスで走る自転車ライター。ロードレース、エンデューロ、ヒルクライムなど幅広くレースを楽しみ、海外のグランフォンドにも参加経験がある。愛車はスコット・アディクトとキャノンデール・キャード10。ハンドル位置が低めのレーシングバイクが好き。

 

spec.

シマノ・ティアグラ完成車価格/16万円(税抜)
●フレーム/アルミ ●フォーク/カーボン ●コンポーネント/シマノ・ティアグラ ●ホイール/BH ライト ディスク ●タイヤ/ヴィットリア・ザフィーロ700×25C ●ハンドル/FSA・NO.42 ●ステム/BH・ライト ●サドル/BH ●サイズ/XXS、XS、SM、MD、LA、XL ●試乗車重量/11.3kg(サイズSM)


 

問い合わせ先

BHバイクスジャパン
http://www.bhbikesjapan.co.jp