ジロ・デ・イタリア2023でスロベニアのログリッチが総合初優勝/ローマ最終区間はカヴェンディッシュ圧勝!

  • photo LaPresse / ©SprintCycling

イタリアで開催されていた第106回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月28日に首都ローマで最終日の第21ステージを競い、33歳のプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が総合初優勝し、祖国スロベニアに初めて “終わりのないトロフィー”をもたらした。
  
ログリッチは2019年2020年2021年にブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で総合優勝していて、これが4回目のグランツール制覇となった。表彰台にはマリア・ローザを着た息子のレフ君と一緒に上がり、2人でテレマークのポーズを決めた。ジロ総合優勝者の証である終わりのないトロフィーは、イタリアのマッタレッラ大統領の手からログリッチに授与された。
 

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■“終わりのないトロフィー”はイタリアのマッタレッラ大統領がログリッチに手渡した (photo : LaPresse)

 
総合2位は14秒差で英国のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアズ)、総合3位は1分15秒差でポルトガルのジョアン・アルメイダ(UAEチーム・エミレーツ)だった。24歳のアルメイダは新人賞のマリア・ビアンカを受賞した。
 

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■左から総合2位のトーマス、総合初優勝のログリッチ、総合3位のアルメイダ (©SprintCycling)


ローマ最終区間でカヴェンディッシュ圧勝

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■首都ローマの最終ステージは38歳のカヴェンディッシュが圧勝した (©SprintCycling)

 
首都ローマ市街地を巡る13.6kmのサーキットで競われた最終ステージはコロッセオを臨むゴールで、今季で引退すると表明している英国のマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム)が圧勝した。これは彼にとって2008年に初優勝してからちょうど15年目の勝利で、ジロでの区間通算優勝数は17勝になった。

最終ステージは最終周回の手前で逃げが全て吸収され、集団ゴールスプリントに持ち込まれた。今年のジロで区間2位に4回なったカナダのデレク・ジー(イスラエル・プルミエテック)が、ゴールまで残り5kmでアタックしてレースを盛り上げたが、すぐに吸収された。

モビスターチームが列車を組んで集団を引いた後、先頭に出てきたのはカヴェンディッシュの長年の親友である英国のトーマスだった。そのサポートに応えるかのように、カヴェンディッシュは最初にスプリントを開始したフェルナンド・ガビリア(モビスターチーム)をうまく発射台にして先頭に飛び出し、そのまま大差を付けてフィニッシュラインを通過した。後方ではパスカル・アッカーマン(UAEチーム・エミレーツ)が転倒する落車事故が発生したが、大事には至らなかった。

最後のジロの最後のステージで勝利を収めたカヴェンディッシュは、チームメイトやスタッフと喜びを分かち合った後、トーマスにも感謝のハグをしていた。

カヴェンディッシュは38歳と7日で、パオロ・ティラロンゴ(イタリア)が2015年に作った37歳10ヶ月9日の記録を抜き、ジロ史上最年長の区間優勝者になった。ジロで最初の区間優勝から最後の区間優勝までの期間が15年15日というのも、ジーノ・バルタリ(イタリア)の15年9日の記録を抜き、最長となった。
 

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■15年前に最初のグランツール優勝を果たしたジロで、最後のステージを制したカヴェンディッシュ (photo : LaPresse)

 
■ジロで総合初優勝したログリッチのコメント
「ローマの道を走るのを本当に楽しんだが、ジロ・デ・イタリアで勝つという事が、何を意味するのかはまだ理解できなかった。昨日起きた事の後で、自分の感情を抑えようとした。ローマは壮観な街だ。全ての勝利が特別で、この1つを獲得できた事を感謝している。これは自分の残りの人生に留まるだろう」
 

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■ログリッチは表彰台で息子のレフ君と一緒にテレマークのポーズを決めた (©SprintCycling)

 
■ローマ最終区間を制したカヴェンディッシュのコメント
「ものすごくハッピーだ。信じられない1日だった。チームメイトたちが素晴らしい仕事をしてくれたし、友達も素晴らしい仕事をしてくれた。(それはトーマス?)ただ素晴らしい友達とだけ言わせてもらう。長年の友達なんだ。とても感動している。グランツールで最初の勝利は2008年のジロで、レッジョ・カラブリアだった。ここローマで勝つのはとても美しい。とても幸せだ」
 

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■開幕前に新型コロナでメンバー変更が続いていたオランダのユンボ・ヴィスマは、結局8人全員が完走した (photo : LaPresse)

 
■第21ステージ結果[5月28日/ローマ~ローマ/126km]
1. CAVENDISH Mark (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / GBR) 2:48:26
2. KIRSCH Alex (TREK – SEGAFREDO / LUX)
3. FIORELLI Filippo (GREEN PROJECT-BARDIANICSF-FAIZANE’ / ITA)
4. DAINESE Alberto (TEAM DSM / ITA)
5. KRIEGER Alexander (ALPECIN-DECEUNINCK / GER)
6. STEWART Jake (GROUPAMA – FDJ / GBR)
7. GAVIRIA RENDON Fernando (MOVISTAR TEAM / COL)
8. MATTHEWS Michael (TEAM JAYCO ALULA / AUS)
9. MARIT Arne (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / BEL)
10. STEWART Campbell (TEAM JAYCO ALULA / NZL)
114. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +2:11

[第106回ジロ・デ・イタリア 個人総合最終成績(マリア・ローザ)]
1. ROGLIC Primoz (JUMBO-VISMA / SLO) 85:29:02
2. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:14
3. ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +1:15
4. CARUSO Damiano (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +4:40
5. PINOT Thibaut (GROUPAMA – FDJ / FRA) +5:43
6. ARENSMAN Thymen (INEOS GRENADIERS / NED) +6:05
7. DUNBAR Edward (TEAM JAYCO ALULA / IRL) +7:30
8. LEKNESSUND Andreas (TEAM DSM / NOR) +7:31
9. KÄMNA Lennard (BORA – HANSGROHE / GER) +7:46
10. DE PLUS Lauren (INEOS GRENADIERS / BEL) +9:08

123. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) +5:21:17

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):MILAN Jonathan (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):PINOT Thibaut (GROUPAMA – FDJ / FRA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR)
 

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■ポイント賞のマリア・チクラミーノは地元イタリアのミランが受賞した (photo : LaPresse)

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■山岳賞のマリア・アッズーラはフランスのピノーが受賞した (photo : LaPresse)

 

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■新人賞のマリア・ピアンカは総合3位になったポルトガルのアルメイダが受賞した (photo : LaPresse)

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■今年のジロで影の主役だったカナダのジーは敢闘賞を受賞した (photo : LaPresse)

 

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(photo : LaPresse)

 
ジロ・デ・イタリア公式サイト

J SPORTS:ジロ・デ・イタリア2023特集ページ

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