前回のリベンジ達成! シクロクロス最速店長&社長選手権は野中秀樹が制する

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いまやサイクルスポーツの名物企画となった最速店長選手権。業界内にシクロクロス乗りが多いこともあり、昨シーズンの初開催から1年を待たずに、第2回目となる「アミノバイタルⓇシクロクロス最速店長&社長選手権」が開催された。前回大会は最速店長のみの表彰だったが、今回はさらにメディア関係者を対象とする編集長選手権を含む3カテゴリーのレースとなった。最速の称号を巡る熱戦の模様をレポートする。

 

第2回シクロクロス最速店長選手権のスタート前

 

地元ショップの意地と覚悟! 最速店長選手権

第2回シクロクロス最速店長選手権のスタート

 

最速店長の座を狙ってエントリーしたのは10名。ディフェンディングチャンピオンの向山浩司(AKIRUNO Cycling Academy Project店長)を筆頭に、シクロクロスに覚えのある店長が全国各地から集まった。しかし誰にも、初参戦となる丸山厚(ROND BICYCLE店長)の存在が脅威となって立ちはだかる。

前回大会2位、雪辱に燃える野中秀樹(コーダーブルームショップ稲城店長)も、「丸山さんがいるので……」と控えめな発言。それはそのまま、すべての店長の心情でもあっただろう。当の丸山店長は「コースのコーナーを覚えきれていないので……」とこちらも浮足立つ様子は無し。シクロクロス日本代表選手にもなり、現在も国内トップレベルでレースを走る丸山店長の走りに、会場も注目する。

 

丸山店長

台風の目となった丸山厚(ROND BICYCLE)

 

多摩川沿いの稲城クロスコースを夕日が照らし始めた15:40にレースがスタート。一周目からハイペースを刻んだのは向山店長。2連覇に向けて気迫の走りで後続からひとり抜け出す走りを見せる。

 

抜け出す向山店長

 

2番手のポジションには野中店長、丸山店長、そして高野店長(YOUCAN山梨)三上店長(サイクルハウスミカミ)といったシクロクロスを知る強豪店長が続いていく。

 

向山店長に続く3人

 

だが一周を向山・野中・丸山がそれぞれ4秒差ほどで通過し、2周目に先頭はこの3名のパックとなる。

全6周回が発表された2周目は丸山店長が先頭に出てレースを引っ張り始める。しかし先頭で入ったシケインでバニーホップに失敗し落車。この間に野中店長と向山店長が先頭に。丸山店長はこの周回で15秒ほどを失い、単独3番手に。そしてこの差を最後まで埋めることはできなかった。

 

先頭の3人

 

最速店長の座は野中・向山の両名に絞られた。昨年は1秒差で勝敗を分けた二人による再びの争い。しかし中盤から果敢な走りでプッシュを続けた野中店長が次第に向山店長との差を開き始める。

前回はこの大会にかける「気持ちも負けていた」とレース後に振り返った野中店長。今年の7月に勤務先のコーダーブルームショップ稲城店がオープンしたことで、稲城クロスの会場が地元となり、今大会へ懸ける思いも強くなっていった。

「このお店のお客さんでシクロクロスを始められる方もいらっしゃって、稲城に来てからこのレースで負けられないという思いがより強くなりました。半年間、その思いで練習を続けてきましたし、今日は常連さんも新しいお客さんもたくさんコース脇から応援してくれたんです」

 

野中店長

 

今年はロードレースの「第11回全日本最速店長選手権」でも2位に入っていた野中店長。その脚力とレースに懸ける思いが噛合い、終盤にかけて独走体制を築き上げた。安定したシケイン越えと、大会を象徴する階段「アミノバイタル・ステア」でのスピーディなクリアを毎周回見せた野中店長が、最後は地元の声援に答えながらフィニッシュ。悲願の最速店長のタイトルを手に入れた。

 

フィニッシュする野中店長

 

2位には終始攻める姿勢を見せ続けた向山店長が、3位には立て直した丸山店長が続いた。全体の4番手には最速社長選手権対象となる西谷亮(ACTIVIKE代表)を始めとした3名が続き、店長選手権の4位に三上店長、5位に高野店長が続く。

6位には轍屋の片岡誉店長、7位にMTBライダーでもあるminzuuBikeの古郡今日史店長、8位に前回に続いての参戦となったBicicletta SHIDOの安藤光平店長、9位に山口県下松市からの遠征参戦となったCyclotechイチカワの市川雅浩店長が入った。

 

第2回シクロクロス最速店長選手権の表彰

 

前回に続く好走で初の栄冠に 最速社長選手権

今大会から初めて表彰対象となる最速社長選手権。企業の社長や代表を務めるライダーが12名スタートラインについた。

 

西谷社長

 

スタートから強豪店長ひしめく先頭パックでレースを展開した西谷亮(ACTIVIKE代表)は野中・向山・丸山店長に続く全体4番手のポジションで終始レースを展開し、そのままフィニッシュへ。現在トップカテゴリーのME1で走るその実力を遺憾なく発揮し、初代最速社長の座についた。

西谷代表は前3人の店長に及ばなかったことに悔しさをにじませつつも、表彰台では初代最速社長の称号を喜んだ。

 

齋藤CEO

 

2位争いは序盤好走を見せた株式会社ミネルヴァCEOの齋藤和也を他の社長が追いかける展開。株式会社ミネルヴァはここ稲城市にオフィスを置く地元企業で、齋藤CEOは前週の前橋シクロクロスC4で優勝したばかりの好調ぶり。

 

木村社長

 

しかし追走には前橋C2で優勝しこちらも勢いに乗るグロータックの木村将行社長と、過去にロードの最速店長でも健脚ぶりを見せたWINSPACE JAPANの石倉龍二代表という強力な2名。

最終周までもつれた表彰台争いは、石倉代表と木村社長の争いとなり、1秒差で石倉代表が先着。齋藤CEOは4位となった。

5位にはこちらも矢野口に店舗を構えるTRYCLEの田渕君幸社長。6位には一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会の影山善明代表理事、7位には稲城クロスのオーガナイザーでもあるChampion System Japanの棈木亮二社長が入った。8位に争いはこの日マスターズカテゴリとのダブルヘッダーでレースをこなした弱虫ペダル作者の渡辺航先生が、一般財団法人日本自転車普及協会理事にしてツアー・オブ・ジャパンの栗村修ディレクターとの熾烈な争いに先着。9位には関東圏のサイクルイベント開催でおなじみのウォークライドの山根理史代表が、10位には六本木エクスプレス合同会社、最強の市民レーサーである高岡亮寛代表が前日バイクロアで開催された夜を徹しての12時間耐久ライド(!)からのはしご参戦で入線を果たしている。

 

最速社長選手権の表彰

 

自転車メディアバトル勃発!? 最速編集長選手権

3人の編集長

 

こちらも初開催となった最速編集長選手権。メディア関係者が対象となるレースは、バイシクルクラブの山口博久編集長が先行し、それをサイクルスポーツの中島丈博編集長とラルートの安井行生編集長が追いかける展開に。

 

最速編集長選手権のフィニッシュ

 

終盤にミスをした山口編集長を中島編集長が逆転する場面もあり、3名が互いの見える位置で進み最後の最後までもつれたレースは、山口編集長が先着。元C1ライダーとしての意地を見せ接戦を制した。中島編集長は3秒及ばず2位、安井編集長がさらに3秒遅れの3位に入った。

 

中村浩一郎さん

 

4位には、サイクルスポーツでのMTB全日本選手権の入魂のレポートも記憶に新しいビービーワークスの中村浩一郎がレースを楽しみながらフィニッシュを果たしている。

多摩川サイクリングロード沿い、そして尾根幹の起点というロケーションの良さもあり、今大会は多くのギャラリーが訪れ、声援を送っていたのが印象的だった。シクロクロスを初めて観戦するという人も多く、華やかな出場者の揃ったアミノバイタルⓇシクロクロス最速店長&社長選手権は大盛況のうちに幕を閉じた。

アミノバイタルⓇ豪華セットを入賞者に贈呈

本レースはサイクリストの挑戦を応援するアミノバイタルⓇが冠スポンサーとなり、店長クラス・社長クラス・編集長クラスの各優勝者、2位・3位に豪華セットが贈呈された。

第2回シクロクロス最速店長選手権アミノバイタル

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