俺の愛車の本気(マジ)レビュー

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俺の愛車の本気レビュー
  • photo 山内潤也/辻 啓

バイクの試乗記事というと、新製品のメーカー試乗車で行うのが常だ。毎月毎月バイクをとっかえひっかえ試乗しているその裏で、本誌の執筆陣は自分の愛車を見定めて購入している。その愛車に、原稿料をつぎ込んではカスタムにいそしんでいるのである。誌面で、さんざんバイクやパーツについて論評を展開している面々。当の本人たちは一体どんなバイクに乗り、どんなパーツを選んでいるのか。一人一人が自分の乗り方に合わせた一台は、その訳を読めば、読者諸兄のバイク選びパーツ選びのヒントになると思う。そんな執筆陣の純粋な自転車人としての面をご覧あれ。

 

スペシャライズド・Sワークスエートス

Sワークスエートス

本誌元編集長で自転車ジャーナリストの吉本 司氏の愛車はスペシャライズド・Sワークスエートス。エートスは、2021年モデルとして投入されたロードバイクのニューファミリー。“パフォーマンスロード”として位置づけ、レースで争うことを主とせず、ロードサイクリストが自分の思うままに走ることを楽しむ一台として提案された。才気煥発の技術者P・デンクが一から設計を担当。フレーム単体重量585gという超軽量が話題を呼んだ。
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サーヴェロ・カレドニア-5

カレドニア-5

フォトグラファー辻 啓氏の愛車はサーヴェロ・カレドニア-5。いわゆるモダンロードと呼ばれる「今風」のロードバイク。エンデュランスバイクやグラベルバイクではなく、パリ~ルーベなどの悪路を高速で駆け抜けるレース寄りの設計で、それでいてタイヤ幅35mmまで受け入れる懐の深さを併せ持つ。スタックとリーチは軽量ロードのRシリーズと共通で、トレール量とチェーンステーを延長することで直進性や安定性を向上させている。
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ジャイアント・TCRアドバンスドプロ1ディスク

TCRアドバンスドプロ1ディスク

中島丈博編集長の愛車はジャイアント・TCRアドバンスドプロ1ディスク。ロードバイク市場における、ジャイアントの地位の礎を築いたのがTCR。ホリゾンタルフレームが当然だった1998年にスローピングフレームを投入。「MTB?」と保守的なロードバイク界にやゆされたが、その有効性はご存じのとおり。その第9世代。この完成車はフックレスリムを採用したホイール、極太フォークコラム、パワーメーターを搭載した、パーツ交換がいらない正に“完成車”だった。
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