12回目の世界選 新城幸也参戦直前インタビュー

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新城幸也 ジロ・デ・イタリア2021

ジロ・デ・イタリア2021 第13ステージの新城幸也 ⓒBettiniPhoto

9月22日に37歳の誕生日を迎えたばかりのユキヤは、26日、自身12回目の世界選ロードに出場する。これはPROCYCLINGSTATS(https://www.procyclingstats.com/)によれば今回出場選手の中で最多ということだ。ちなみに完走6回も出場選手中6位タイだ(!)。
コースはアントワープからリーベンまでの268.3km、累積標高差は2562mとされている。途中には8の字状のフランドレン周回(32km、1周+1周)とループになったリーベン周回(15.5km、1.5周+4周+2.5周)があり、最後は2.5周のリーベン周回でフィニッシュとなる。

 

新城幸也

ジロ・デ・イタリア2021 第9ステージの新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)ⓒBettiniPhoto

 

「今シーズンは大きいレースばかり走っていいシーズンだった。最後の締めくくりとして力いっぱい走りたい」

CS●37歳のお誕生日、おめでとうございます。世界選手権の地での誕生日についてどう思っていますか?
ユキヤ●慣れっこです。もう、歳を取ることがめでたいことではないです(笑)。

CS●コースの印象を教えて下さい。
ユキヤ●(紙で見る)コースプロフィールと走った感じは、まったく違います。高低差表だけで見るとそんなにハードじゃないし、走った感じもただ一人で走ればそんなにハードじゃないんですけれど、そこに195人の選手が入って、道が細くてコーナーがあり、石畳もあり、そして石畳を抜けた坂の先は開けていて、もしかすると横風が吹くかもしれない区間があったり、どう考えても厳しくなるコースですね。

CS●勝負どころは最後のリーベン周回でしょうか?
ユキヤ●いえ、このコースはどこでも勝負どころになります。フランドレン周回もそうだし、フランドレン周回に行く前もそうだし、フィニッシュの15キロの周回(リーベン周回)はクリテリウムみたいなものなので、本当にどこでも勝負どころになる。どこかの国がペースを上げれば終わりだし、一チーム8人いる国が、5カ国とか6カ国ありますよね(実際は9カ国)? 単純に考えてその40人に前で固められたら、他の小さい国はどうやって位置取りをするんだ、という感じです。なので最後の周回まで集団が100人以上いる、というのはあり得ません。

CS●どんなことを期待していますか?
ユキヤ●落車が起こらないことです。

CS●どういう形で前に残ろうと考えていますか?
ユキヤ●自分の力をできるだけ使わずして残ることですね。前に、いい位置に入れればいいし、それは走ってみて、です。脚を使ってでも前にいた方がいいのか、脚を使わずに後ろで待って、他の誰かが間を埋めてくれるのを期待するか。どうなるかは現場判断です。

CS●コンディションはいかがでしょうか?
ユキヤ●ブエルタが終わって休んで、またトレーニングをしてきましたが、世界選の前にレースを全然走っていないので、どうなるかは走ってみないとわからないです。
ただ、このレースは長い時間、大きな力を出すというよりは、最大のパワーを何回も出すということになると思うので、レース(スケジュール)が空いたのがいい方向に行くのか、レースを走っていた方がよかったのかは、走ってみないとわかりません。

CS●新城選手の目標とする順位は?
ユキヤ●具体的なことを言わなきゃいけないですか? さっきも言ったように、現場判断なので、どうなるかはわからないです。他のカテゴリーのレースを見て、アンダーと女子のレースを見て想像しますが、エリートに関しては同じようにはならないだろうし、激しくなるのは目に見えています。
だから、目標は(順位という)数字というよりは、今年は前半から大きいレースばかり走ることができていいシーズンだったので、最後の締めくくりとして力いっぱい走れたらと思っています。

CS●スケジュールとしてはこの世界選が今シーズン最後のレースになりますか?
ユキヤ●その予定です。

 

ベテラン選手の域に達した新城の活躍に注目だ!!

 

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