キャノンデールを代表するロードバイクの「スーパーシックス エボ」が第5世代へ進化【初見試乗あり】

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キャノンデールを代表するロードバイクの「スーパーシックス エボ」が第5世代へ進化【初見試乗あり】

Presented by intertech

アメリカの世界的スポーツ自転車ブランドのcannondale(キャノンデール)が、新型のSuperSix EVO(スーパーシックス エボ)を発表しました。解説するとともに、ファーストインプレッションをお届けいたします。

 

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第5世代「スーパーシックス エボ」の特徴

スーパーシックス エボ LAB71 SL

スーパーシックス エボ LAB71 SL ●価格/220万円 ●試乗車サイズ/54

スーパーシックス エボは、キャノンデールの中でも軽さとエアロを両立した、オールラウンドレーシングバイクとして位置付けられるロードバイクです。

第5世代となって進化した主なポイントは、剛性・ハンドリング性能を損なうことなくより軽量になったこと、そして空力性能を向上させたことです。

今作についても、プレミアムグレードのLAB71、上位グレードのHi-MOD(ハイモッド)、そしてベースグレード(通称ノーマルモッド)の3種類のフレーム&フォークを用意していますが、LAB71についてはフレーム728g・フォーク392g、ハイモッドについてはフレーム781g・フォーク414g、ベースグレードについてはフレーム910g・フォーク427gに仕上がっています。これらは全て56サイズと大きめのサイズの参考重量のため、同ジャンルの中でも最高クラスの軽さだと言えるでしょう。

ヘッドチューブ正面

ヘッドチューブ正面

空力性能については前作に比較し時速45㎞で走行した場合に6%向上しており、これは実走で体感できるレベルになっているということです。

今作では、日本展開では6サイズを用意していますが、全てのサイズで設計とカーボンレイアップが最適化されています。サイズによって性能にばらつきが出ることなく、身長・体格に合わせて最適に機能するようになっているのも特徴です。

また、前作まで展開していたサイズ51が廃止となり、サイズ50と52が復活したことは多くのライダーにとってうれしいポイントです。

第5世代スーパーシックスエボのシート集合部

シート集合部分

タイヤクリアランスについては最大で実測32mm幅のタイヤまで対応します。またそれをセットした場合でも、左右でそれぞれ最低4mmのクリアランスを確保します。

第5世代スーパーシックスエボのシートチューブ

シートチューブ下部がえぐれて細くなっている形状は前作から継続するが、今作ではより細くなっているように見受けられる

第5世代スーパーシックスエボのデルタステアラー

デルタステアラーの構造

第5世代スーパーシックスエボのヘッドまわり

ヘッドパーツの厚みが小さく、ハンドルを低くセットすることも可能

ヘッドまわりには、前作に引き続きデルタステアラーという機構を搭載します。コックピットまわりをすっきりと保ち、ケーブルを完全内装。フロント投影面積を削減することで空力性能を高めると同時に、より洗練されたルックスも実現します。

新型の一体型ハンドルバーも合わせて開発されました。1つは空力性能に優れ、エアロフォームをとりやすい形状で20mmのフレア角がつけられたシステムバー ロード、もう一つは軽量性にこだわったシステムバー ロード SLです。

キャノンデールのシステムバーロード

システムバー ロード

システムバー ロード SL

システムバー ロード SLは参考重量265gとかなり軽く仕上がっています。上ハンドル部分が丸形状となっていて、これは一体型ハンドルとしては珍しい形状と言え、上ハンドル部分が握りやすいメリットがあります。

新型ハンドルバーには、ワフー、ガーミン、ハンマーヘッドに対応する新型アルミ製マウントが付属します。取付け位置を低くし、10gの軽量化を実現

オプションパーツのボトルケージ、カーボングリップエアロケージも新型となり、従来の製品に比較し13gの軽量化。カーボンの含有量を増やしたためホールド感も良くなっています

オプションパーツのボトルケージ、カーボングリップエアロケージも新型となり、従来の製品に比較し26%軽量化され、また保持力がアップしています。キャノンデールのグリッパーエアロボトルと組み合わせることで、フレーム形状との相乗効果でさらに空力性能を上げてくれます。なお、このボトルケージはLAB71とハイモッドグレードの全モデル、そして全フレームセットに標準で付属します。

チタン部品を採用した専用シートポスト

LAB71とハイモッドの完成車については、専用カーボンシートポストの部品にチタンを採用しています。安全性と確実な固定力を損なうことなく、最大限の軽量化を実現します。

 

新型スーパーシックス エボのラインナップ

プレミアムグレードのLAB71完成車は2モデルで、軽さにこだわったパーツで組み上げた「SL」を冠するモデルが加わっています。上位グレード・ハイモッドの完成車は1モデルで、こちらも「SL」の名を冠し、軽さにこだわったパーツ構成となっています。なお、究極の軽さにこだわり構成されたSL仕様のSLは「Super Light」の意味です。ベースグレードは2モデルの完成車を用意します。

フレームセットは全グレード用意し、フレームセットのみのカラーもあります。

 

完成車

 

SuperSix EVO LAB71

●価格/215万円
●フレーム&フォーク/シリーズゼロカーボン
●メインコンポーネント/シマノ・デュラエース Di2(4iii製パワーメーター付)
●ホイール/リザーブ・57|64
●タイヤ/ヴィットリア・コルサ プロ チューブレスレディ 700×29C
●ハンドルステム/キャノンデール・システムバー ロード
●シートポスト/キャノンデール・C1エアロ 40 カーボン V2
●サドル/フィジーク・ヴェント アンタレス 00
●サイズ/48、50、52、54
●カラー/カシミア

 

SuperSix EVO LAB71 SL

●価格/220万円
●フレーム&フォーク/シリーズゼロカーボン
●メインコンポーネント/スラム・レッド AXS(パワーメーター付)
●ホイール/DTスイス・ARC1100 スプライン 38 CS
●タイヤ/ヴィットリア・コルサ プロ チューブド 700×28C
●ハンドルステム/キャノンデール・システムバー ロード SL
●シートポスト/キャノンデール・C1エアロ 40 カーボン V2
●サドル/フィジーク・ヴェント アンタレス 00
●サイズ/44、48、50、52、54、56
●カラー/ロー

 

SupreSix EVO 1 SL

●価格/138万円
●フレーム&フォーク/ハイモッドカーボン
●メインコンポーネント/シマノ・アルテグラ Di2(4iii製パワーメーター付)
●ホイール/リザーブ・34|37
●タイヤ/ヴィットリア・コルサ プロ チューブレスレディ 700×28C
●ハンドルステム/キャノンデール・システムバー ロード SL
●シートポスト/キャノンデール・C1エアロ 40 カーボン V2
●サドル/フィジーク・ヴェント アンタレス R1
●サイズ/48、50、52、54
●カラー/マットブラック BBQ

 

SuperSix EVO 2

●価格/105万円
●フレーム&フォーク/スタンダードカーボン
●メインコンポーネント/シマノ・アルテグラ Di2
●ホイール/DTスイス・ERC 45
●タイヤ/シュワルベ・ワン TLR 700×28C
●ハンドル/ヴィジョン・トライマックス カーボン エアロ
●ステム/キャノンデール・C1 コンシール
●シートポスト/キャノンデール・C1エアロ 40 カーボン V2
●サドル/フィジーク・ヴェント アンタレス R5
●サイズ/48、50、52、54
●カラー/タングステンブルー、ロー

 

SuperSix EVO 5

●価格/75万円
●フレーム&フォーク/スタンダードカーボン
●メインコンポーネント/シマノ・105 Di2
●ホイール/ヴィジョン・SC45 i23
●タイヤ/シュワルベ・ワン TLR 700×28C
●ハンドル/ヴィジョン・トライマックス カーボン エアロ
●ステム/キャノンデール・C1 コンシール
●シートポスト/キャノンデール・C1エアロ 40 カーボン V2
●サドル/フィジーク・ヴェント アンタレス R7
●サイズ/48、50、52、54
●カラー/カシミア、ロー

 

フレームセット

 

SuperSix EVO LAB71 Frameset

●価格/89万円
●フレーム&フォーク/シリーズゼロカーボン
●サイズ/44、48、50、52、54、56
●カラー/ロー、ブラック ウィズ ワオ カラーズ、EFチームレプリカ

 

SuperSix EVO Hi-MOD Frameset

●価格/67万円
●フレーム&フォーク/ハイモッドカーボン
●サイズ/44、48、50、52、54、56
●カラー/プラチナ、ジェットブラック w/ローカーボン アンド スモークドクロム 、イオンブルー

 

SuperSix EVO Frameset

 

●価格/33万円
●フレーム&フォーク/スタンダードカーボン
●カラーとサイズ
チェリーラッカー(44、48、 50、 52、 54)
カクタスグリーン(44、48、 50、 52、 54)
カシミア(44、48、 50、 52、 54、56)

 

新型スーパーシックス エボ ファーストインプレッション

インプレッションライダー/自転車ジャーナリスト 吉本司さん 40年超のスポーツバイク歴から、ジャンルを問わず深い造けいを持つフリーの自転車ジャーナリスト。キャノンデールについては歴代モデルを試乗してきました

サイクルスポーツ(以下CS):本日、全世界で発表されたばかりということで、短時間ではありますが試乗していただきました。今回乗れたのは最高級モデルで軽さにこだわったスーパーシックス エボ LAB71 SL(記事冒頭の写真)、そしてベースグレードのフレームセットから組んだ試乗車でしたね。まず、LAB71の方は?

吉本:形こそ前作から大きく変わってはいませんが、性能は相当に上がったな、というのが第一印象です。前作でもすでに相当な完成度だったのですが、よくもそこからさらにもう一段階上げてきたなと感心します。

まず、バランスが非常に良いです。加速にしても、平地の巡航性能にしても、登坂性能にしても、どれをとってもレベルが高いです。特にダンシングのとき、左右にバイクを振っていくとものすごくきれいに倒れていく感じがして、だんだんと自転車の存在が消えてしまうような感覚すら覚えます。“車人一体”の感覚が超絶に高いんです。

これだけレーシング性能が高いにもかかわらず驚かされるのは、ペダリングフィールの秀逸さです。すごく“クリーミー”な脚当たりと言いましょうか。ハイエンドレーシングバイクにありがちなガチガチに剛性が高くて脚にくる感じがしないんです。

レーシング性能の高さと乗り味のフィーリングの良さが高次元でマッチしています。レーサーが速さを求めてこのバイクに乗ってもガンガンレースに参加していけるし、一方で我々のようにサイクリングにおけるライディングフィールを楽しみたい、機材エンスーのような人が乗ってもいい。この2つの領域で高い次元にあるのがすばらしいと感じます。

CS:編集部でも少し乗らせてもらいましたが、ものすごく乗り心地が良いことに真っ先に気付かされました。今まで乗ったロードバイクの中でも最高レベルです。しかし、先ほど吉本さんがおっしゃったように、これは最高級のレーシング機材なんですよね。そこにただただ驚かされます。

吉本:そうですね、乗り心地は相当に良いです。レーシングバイクというと硬かったり乗り心地がちょっとハードだったりというイメージを持っている人は多いかもしれませんが、これはすごくライダーに優しい感じです。

いやはやまったく、これは俗な言葉で言えば“ヤバイ”ですね。

CS:一方で、ベースグレードについてはいかがでしたか?

SuperSix EVO(フレームセット・カクタスグリーン)をスラム・ライバル AXS E1とDTスイス・ERC LOG 45で組んだ試乗車にも今回は乗ることができた。試乗車サイズは56

吉本:こちらも相当にレベルが高いですね。上位グレードのバランスの良さをそのまま引き継いでいるという感じがしました。プレミアムグレードのLAB71との違いは、登坂の軽さと急加速における反応性です。やはりそこはLAB71の方が優っています。また乗り心地の面で、若干ベースグレードの方がカドが出るような感じです。

とはいえ、フレームセットで33万円という価格からすると、非常にパッケージとしてはよくできていると思います。JBCFレベルのレースに出る人でも存分に戦えると思いますし、私なんかのようなサイクリングを楽しむタイプにとっても、こちらの方で十分に楽しめてしまうほどの基本性能があります。

CS:今回は発表されたばかりということで試乗車の数も限られるため2グレードの試乗でしたが、別の企画で3グレード全部乗り比べるなど、より深い試乗インプレッションを展開したいと思います。吉本さん、ありがとうございました。

吉本:ありがとうございました。