あなたの街のシマノサービスセンター〜愛知・じてんしゃひろば遊
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車ショップが「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は愛知県小牧市にあるショップ、「じてんしゃひろば遊」だ。
圧巻の展示台数を誇るまさに“じてんしゃひろば”
じてんしゃひろば遊(ゆう)は名古屋市街からほど近い、愛知県小牧市の自転車専門店だ。まず外観からしてインパクトのあるお店である。一見すると巨大な倉庫のよう。店内に入ってみるとさらにインパクトがある。今までこんなにスポーツバイクが並んでいるショップは見たことがない! と思えるほどにとてつもない量の展示在庫を有している。
「これでも通常時の半分くらいの在庫なんですよ。昨今の自転車需要の増加でね」と代表の木村結樹(きむらゆうき)さん。ショップがオープンしたのは1994年。木村さんのお父さんが経営する時期を経て、木村さんが引き継いだ。
じてんしゃひろば遊が中心に扱っているのはクロスバイクと小径車だ。自転車通勤で購入する客が多いという。もちろんロードバイクとMTBも扱っており、ブルべ、ヒルクライム、シクロクロスに参加するスタッフ、MTBに乗るスタッフもいるので、どちらも得意だ。何と年間約1000台のバイクを売り上げているそうで、驚きである。
じてんしゃひろば遊のここがポイント!〜自転車はメンテナンスが必要なことをお客さんに理解してもらう
代表の木村さんに、なぜSSCになったのか、お店として大切にしていることは何かを聞いた。
「ヨーロッパに行って現地のSSCを視察して、お、これかっこいいなって思ったんです(ヨーロッパでは日本に先行してSSCが各地で発足している)。当店は作業場がとにかく乱雑だったので、SSCになってかっこいい什器を入れて整理整頓して、お店の中をきれいに見せたかったんですよ。だからいの一番に手を挙げたんですよ!」と、冗談めいたことを言う木村さん。
「まあ要するに、お客さんに自転車っていうのはメンテナンスが必要だっていうことを、SSCになることによって見せたかったんです。もともと当店はSSCになる前から、同様の取り組みはしていました。だから、それを“見える化”したっていうところですかね。
当店はロードバイクに乗るお客さんも多いですが、そういう人はちゃんと自転車をメンテナンスしないといけないことを理解していて、何も言わなくても勝手にメンテナンスに自転車を持ち込んでくれる。
でも、初心者のお客さんや自転車の知識がないお客さんは、それが本当に分からないんです。当店はクロスバイクを多く扱っているから、通学を目的にした中学生と高校生のお客さんがすごく多い。若い本人たちには悪気はないんだけど、もうびっくりするぐらいハードに乗るわけです。
当店では特にチェーンとブレーキをきちんと交換するよう注意喚起しているんですが、“何でこんなのを置いているんですか?”って聞かれるんです。交換するためだよって説明すると、“え!? ブレーキとかチェーンって、交換しないとだめなんですか?”って。そういったお客さんが実際多いので、お客さんにメンテナンスの意識を持ってもらう働きかけが必要なんです。SSCになったのは、そういう意識を持ってもらうきっかけづくりとしての面が大きいですね。
あと他にこだわっているのは、組み上げた自転車をきれいに掃除すること。これは私自身が全ての自転車でやっています。きちんとバイクをひっくりかえして、裏側まできれいに掃除しますよ。意外と完成車ってメーカー初期状態で汚れがあったりするんです。お客さんに渡すものなんだから、汚れていたら話にならないですから」。
木村さんはフランクで気さくな人だったが、言葉の端々には自転車愛が感じられた。愛知県は有名店が多いが、その中でもかなりインパクトあるお店だ。近くに住む人はぜひ訪れてみてほしい。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。