あなたの街のシマノサービスセンター〜愛媛県・SUGIRIN
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車ショップが「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その、全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は愛媛県松山市にある「SUGIRIN」だ。
愛媛県の老舗自転車店から誕生した“サイクルカフェ”
SUGIRINは自転車専門店とカフェが融合した“サイクルカフェ”という新しい形態のショップだ。2023年にオープンしたばかりで、前回の記事で紹介した「杉山輪業」店長の芝 万沙人(しば まさと)さんの兄・裕喬(ひろたか)さんが店長を務める。なお、裕喬さんが、杉山輪業・SUGIRINのグループを総括する代表も務めている。ショップは松山市街の北西部、国道196号線沿いにある。
SUGIRINは“サイクルカフェ”だけに、サイクリストだけでなくふだんは自転車に乗らない地元の人も気軽に訪れる、そんなお店だ。そして自転車を販売するだけではなく、「スポーツサイクルを通じて、サイクリングや健康的なライフスタイルを提案する」ことを重視しているのだ。そのため、洗車サービス、自転車旅をサポートする「サイクルパッキングサービス」、イベントの企画運営、イベントのレースメカニックなど、従来の自転車専門店の枠にとらわれない、幅広いサービスを展開する。
自転車の取り扱いはロードバイクをメインとし、グラベルロード、マウンテンバイク、クロスバイク、ミニベロがそろう。地元の高校や大学で自転車競技を行なっている学生たちの自転車もメンテナンスしているため、トラックフレームも取り扱っている。
松山は海や山が近く、すぐに自転車に乗れる環境がある。日本一に何度も輝いている地元の自転車強豪校、松山学院高等学校の存在からも走行環境の良さは想像できるだろう。
SUGIRINのここがポイント!〜心のこもった細かな気づかい
芝さんに、SUGIRINがシマノサービスセンターになった理由と、お客さんの自転車をメンテナンスする際に心がけていることについて話を聞いた。
「ネット販売が多くなってきた今、これからの自転車専門店のあり方が問われていると思い、シマノサービスセンターになりました。どのような購入経路の自転車であっても修理対応するというのは、以前から続けていることなので、何の違和感もなかったですね。昨今のスポーツ自転車はディスクブレーキが搭載されているものやワイヤが内装されているものも増えてきていて、より専門的な技術が求められているため、店舗での対応が必要不可欠だと感じています」と芝さん。
「メンテナンス時は、細かいことですが工具を下に置かないということを徹底しています。そして、納品前の自転車に触れる前は必ず手を洗っています。お客様の大事な自転車ですから、きれいな状態でお渡しするために心がけです。何十万円もする自転車をご購入いただくのですから、対価に見合ったサービスを提供するということを常に心がけています。
また、松山で自転車競技に取り組んでいる高校生や大学生の多くがSUGIRINを利用しています。私としては“頑張る若者を応援したい”と言う気持ちを常に持っています」。
さまざまなサイクリストのニーズを幅広く受け入れてくれるSUGIRIN。サイクリングの休憩地点としても立ち寄りたいスポットだ。ぜひ訪ねてみてほしい。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。