新城「3週目は全部です」 ジロ・デ・イタリア2023 休養日インタビュー

ジロ・デ・イタリアも残すところあと6ステージとなった2回目の休養日。荒天の続いた第2週目を終えて、新城幸也のオンラインプレス発表会が行われた。

新城幸也インタビュー ジロ・デ・イタリア2023休養日

©SprintCycling

Q:ここまでで、一番つらかったステージは? 3週目をどう走る?

新城:急遽出場が決まったので、1週目はリズムが合わなくてつらかったです。2週目はそれがつかめてきましたね。自分が動きたいタイミングで動けるようになりました。

チームの雰囲気はいいです。チームランキングも総合一位になれたし。2週目は荒天で逃げ切り勝利が続いて、総合勢がステージ優勝に絡んでいないという珍しいジロ。ということは、3週目で一気に勝負がかかることになると思います。チームとしては、個人総合成績上位を目指しているジャック・ヘイグと、ダミアーノ・カルーゾがいるし、平坦ステージはジョナタン・ミランで狙っていきます。そのためにステージごとにやるべき仕事が変わってきますね。

ミランは大きな赤ちゃん……というのは冗談で、東京五輪のトラックの金メダリストではあるけれど、グランツールの走り方のポイントを教えながら走っています。今ジロのスプリンターのなかではかなりスプリントがある選手です。でもグルペットの走り方がまだわかっていない。それを教えています。上りが速すぎるとか。

 

Q:2週目はとにかく天気が悪かったですが、それを走り切るタフさの秘密は?

新城:体を冷やさないようにすることが大切です。そのために細かいことをやっています。

上りでは身軽でいたいので、なるべくウェアを着ないで上りたいけれど、雨だとそういうわけにもいかないです。準備が大事。インナー、ジャージ、ジレ、レインジャケットを着ている。何が必要かは経験で。同じレインジャケットを着続けているように見えるかもしれないけれど、上りの頂上で、乾いているものに着替えています。

雨の長い下りを走っていると、もう脚が動かなくなってきますし、口はガクガク。それでも、やらなきゃいけないから脚を動かし続けるんです。動かなくなってくるけれど、でも回し続ける。頭から指令を出し続けて無理やり動かすしかない。やるしかないんです。

Q:マーク・カヴェンディッシュの引退宣言に触れて

新城:この数年で”ニューサイクリング”といわれて、あたらしいロードレースの形になってきているんです。それに対応するのは僕自身も大変。彼も(引退理由として)そういう部分はあったと思います。

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト
Giro d’Italia 2023 | Official site (giroditalia.it)

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