NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが最後のニュースを更新

イタリアと日本がタッグを組み、2015年シーズンから活動を続けていたUCIプロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ(イタリア)は、残念ながらイタリアの運営サイドが活動を終了することになり、2019年が最後のシーズンになった。

フランチェスコ・ペロージGMが率いるチームは、10月30日に公式サイトに最後のニュースを掲載した。『NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ:5年間の大スプリント』と言うタイトルが付けられたそのニュースには、2015年から今年までの5年間のチームの軌跡がつづられていた。

 

1825日間の活動期間で、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは4大陸の26カ国で835日間レースを走り、47勝を上げた。その中には、今年のジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)でダミアーノ・チーマがサプライズな逃げ切りを決めた、チーム待望の区間初優勝も含まれている。

日本では、国内最大の自転車ロードレースであるジャパンカップサイクルロードレース(アジアツアー1.HC)で2017年にイタリアのマルコ・カノラがクリテリウムロードレースのダブル優勝を果たした。最後のレースになった今年の大会では中根英登が6位に入り、アジア人最優秀選手賞を受賞して表彰台に上がり、有終の美を飾った。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの選手が表彰台に上がった回数は118回で、トップ10には371回入った。そして何よりも特筆すべきは、5年間の活動期間にNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネはドーピング事件を全く起こしていないことだ。ジロ・デ・イタリアに初出場した時には、フェアプレー賞も受賞した。

ペロージGMは最後のニュースの締めくくりで「私にとってこれは自転車競技からの一時停止にすぎず、より良いコンディションを待っている状態だと言える。何故ならこのスポーツに対する私の愛情は日々続いているからだ」と、語っていた。親日家のペロージGMが、いつかまた日本との新たなタッグを組む日を楽しみに待ちたい。

 

 

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ公式サイト

NIPPO・ヴィーニファンティーニのペロージGMにインタビュー(2016年記事)