1秒でも速くゴールへ――。そんな選手たちの願いも乗せて走るロードバイク。ワールドツアーを走るバイクには、各社が威信を懸けて作り上げた最先端のモデルが投入され、選手たちを勝利へと導く。開幕戦のツアー・ダウンアンダーに持ち込まれた、イネオス・グレナディアズが駆るピナレロのバイクを見てみよう。

PINARELLO
DOGMA F DISK

ピナレロ・ドグマFディスク

今年はグランツールにG・トーマス、E・ベルナル、C・ロドリゲスという、3人のエースを立てたイネオス。その走りを支えるのは「ドグマFディスク」だ。多くのブランドがエアロと軽量、それぞれのモデルを投入する中にあってピナレロは、ドグマFだけで勝負する。それは“バランスこそ命”というピナレロが理想とするレーシングバイク作りの信念ゆえだ。爆発的な選手の脚力を余すところなく駆動力へと換える、ピナレロ独自のアシンメトリック設計。高速のダウンヒルでもバイクの精密な操作性を発揮するオンダフォーク。さらには動力性能を損なうことなく、高速化するレースに求められる高い空力性能を反映させた。勝つための“ザ・ベスト”それがドグマFだ。そして今年ピナレロは、新機種となる｢F｣シリーズを投入する。ドグマFと見まがうフォルムをはじめ、世界最高峰のレースで勝利を重ねたバイクのDNAが注ぎ込まれている。

使用機材DATA
フレーム：ピナレロ
メーンコンポ：シマノ
ホイール：シマノ
タイヤ：コンチネンタル
ハンドルセット：モスト
サドル：フィジーク
ペダル：シマノ

PINARELLO
F9

ピナレロ・F9

●ドグマFディスクD/A Di2
完成車価格／203万5000円（デュラエースDi2搭載）
●F9デュラエースDi2
完成車価格／160万6000円（デュラエースDi2搭載）

※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。プロチームが使用する車体は、カラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。モデルによっては国内で取り扱いのない場合もあります。一部、写真は市販モデルを含みます。